鮨処前島

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本日は朝食は部屋にて食べ、ゆっくりしながら昼から中心地へ行こうと計画していました。

昼食はうわさに聞いていたブキッビンタンの鮨処前島でと思い、タクシーを頼んだのですが、30分待っても来ない。で、しょうがないのでホテルのリムジンを使うことにしました。今日は無料で送ってくれる話はなく、有料でブキッビンタンはフェデラルホテルと向かいました。50リンギット++とのこと。この値段にはちょっとがっくりきましたが、タクシーも来ないのだからと諦めました。で、大混雑の中、やっとフェデラルホテルに着いてみると、前島さんは昼食はやっていないとわかり、再びがっかり。

しかたがなくスリヤKLCCに行き、買い残りのおみやげを全部買い、お茶を飲みのみ紀伊国屋、伊勢丹をブラブラしていますと夕方になりましたので、もうちょっと頑張って時間をつぶし、それからまたタクシーで前島さんへ行きました。

ここではおまかせがいいという話をブログでも読んでいましたので、お腹がすいていないという嫁は1,2品頼んだだけで、私はおまかせ。うわさの通り、かなり美味しかったです。刺身もOK。またマツタケの土瓶蒸しをKLで食べられるとは思っていませんでした。私たち夫婦にしてみると、マツタケの土瓶蒸しなんていうのは20年ぶりです。ゴールドコーストでマツタケ風味の土瓶蒸しは食べたことがありますが、本物は久しぶりでした。マツタケといっても、時期的にこれはカナダ産だろうとか、そういう話は無しにして、マツタケの顔を見られただけでも私たちは満足でした。そして、こういう土瓶蒸しとか、茶碗蒸しってその店の基本的な出汁の味がわかるわけで、そういう意味でも前島さんは我々にとっては十分及第点で、それどころか、こういうお店があれば、和食が恋しくてどうでもいい仕事を作ってまで日本に帰って和食を食べたいと思うこともなくなるだろうと思いました。

ここでも日本酒の720mlを二本空けてしまい、結局すごい値段になってしまいましたが、なんとなくKLでの和食の食べ方がわかってきたような感じがします。権兵衛も二度行きましたが、二回目の支払いは一回目の半分以下で済んでいますし、高い店で食べたい放題飲みたい放題したらめちゃくちゃな値段になるのは当たり前で、値段がこなれている店でもそれは同じこと。逆に高いと言われる店でもそれなりの食べ方飲み方をすれば、それなりの費用対効果は出せるのがわかりました。これは中華でも同じ。

今回は日本食の限界がどの辺にあるのか、また中華を中心としたものがどの程度のレベルでどんな値段なのか調べるというのが大きな旅行の目的でありましたが、それの目的は達成されました。

和食も中華も我々が欲する程度のものは間違いなくKLで手に入るのがわかりました。ただし、値段は別です。何でも安いという感じはまったくなく、高いものは高い、安いものは安いという当たり前の結果ですが、その選択範囲がかなり広いというのがわかったのだけでも満足です。今我々が住んでいるゴールドコーストは、高い安いじゃなくて無いものは無いわけで、それに比べるとKLの物の豊富さ、幅の広さは想像以上のものがあり、食生活に関してはまったく問題なしという結論です。

今後こちらに渡ってくれば、それぞれの料理のもっと良いもの、あるいは値段的にこなれている店もわかるでしょうし、右も左もわからない初めての渡航でこれだけの良い結論がでるのは将来的にも楽しみがあります。

このブログを読んでいる友人から、毎日毎日贅沢をしているみたいな言い方をされてしまったのですが、今回は今後これからマレーシアで住むにあたって問題があるのか無いのか見極める必要があるわけで、そこらの普通の店でラーメンを食べていては調査にならないのです。17年間ゴールドコーストに住んで、長年和食では苦労してきたわけで、日本ならどこにでも売っている生の丸々と太った秋刀魚ひとつ食べることができない苦痛、NHKで日本の旬の食べ物をやっている番組を見ながら、あんなのを食べたこともあったね、なんて話すだけの寂しさはきっとなかなかわからないだろうと思います。高級な和食、中華しかり。そんな食事をいつもするわけもありませんが、行こうと思えばなんでもある日本に住んでいる方々にはわからない苦労があるんです。結果的にそんな高級店に行かなくても、行こうと思えばそこにあるという安心感がどれだけ毎日の生活に関係するのかということです。食材にしてもそうです。伊勢丹に行きましたがオオトロを売っていました。刺身にしたら数切れしかないのに、5千円ぐらいの値段がします。こんなものを買って食べようとは思わないものの、それを売っているのかいないのかというのが問題なんです。それを買わずとも、横目で見ながら通り過ぎることができることだけでも凄いことなんです。

こんなことを書くとゴールドコーストってよっぽど酷いのかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。和食のお店もいっぱいありますし、日本食材も無いものは無いと言ってもいいくらい。ただ、ちょっと凝ったもの、変わったもの、良いものとなると皆無なんです。そういう意味ではKLの伊勢丹、ジャスコは我々にとっては宝の山に見えました。日本から来た人はがっかりする内容だろうと思いますが、我々から見ると、十分すぎる品揃えでした。

明後日ゴールドコーストに帰りますが、やろうと思ったことの半分もできませんでした。ただ、上に書いたように一番の目的である食べ物に関する調査は十分できましたし、結論としては問題無しの及第点。和食も有名どころはほとんど行きましたし、中華もそこそこの店を回って、アワビ、フカヒレ、北京ダックあたりの好物、そして小龍包や様々な点心類、また初体験の客家料理やわけのわからぬ中華料理もも食べることができました。値段的には前にも書いたように、一品20万円もするアワビが売っているような店もありましたし、点心が数百円で食べられるところもあり、また今回はとうとうチャンスがありませんでしたが、屋台で食べたらお腹いっぱい食べても300円みたいなところがあるのもわかりました。これは和食も同じで、様々な店が様々なものを様々な値段で出しており、安い高いというより、自分にあった居場所を見つけることは簡単であるのがわかりました。

ただひとついえることは、マレーシアは何でも安いということはないということ。これは食事に限らず、高いものは高いわけで、日本で1万円のものが3千円で買えるわけではないということ。つまり日本にはないような高級なもの、あるいは安いものがあるという感じで、安いものを選んで買っていれば日本の3分の1の支出でOKという意味だと思いました。ただし、日本から来た人の話を聞くと、ちょっとずれがあるようで、安さを感じるようです。やっぱりオーストラリアは基本的に物価が安く、我々にはマレーシアの安さがはっきりわからないのかもしれません。

明後日帰りますが、最後の明日はホテルでゆっくりする予定です。朝食は今日と同じく部屋で食べ、その後はダラダラと昼食抜きかもしれません。夜はここのフレンチレストランの明日の予定には無いメニューのようですが、フォアグラ料理を特別に作ってもらう予定です。これが今回最後の贅沢になるはず。明後日ゴールドコーストに帰ってからは、また毎日あれが食べたいこれが食べたいと夢見る生活に戻ります。

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