中古自動車の輸入

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オーストラリアの中古車輸入に関して質問メールが来たのでここに書いておきます。

オーストラリアの中古自動車はかなり高く、感覚的には100万円以下の車はポンコツの部類。日本ではもうすでに廃車になって当然の車が高い値段で取引されており、中古車輸入は面白い商売だった時期があります。

ただ、そんなことは誰でも考えるわけで、簡単に輸入することはできません。まず車種毎に認可を取るのですが、オーストラリア内でディーラーが販売していない特殊車両だけという考え方でしょうか。ディーラーが大量に扱っていない車種だけを選んで申請を出します。ディーラーが正規輸入している車種は我々が認可を取ることは出来ません。

これがまた面倒で、衝突実験こそしないものの、各部品の仕様や強度などそれはそれは細かいデータを提出し、オーストラリアの基準に合わせた部品交換や仕様変更をしなくてはなりません。そして、担当官が半日掛けて実車を検査し、やっと認可がおりるまでには約1年なんてのが当たり前でした。この費用も車種によっては200万円ぐらいかかりました。

そして認可が下りた車種だけ輸入ができて、その検査を受けた時と同様に改造する必要があり、その都度の検査はありません。しかし認可が下りても輸入できるのは年間25台までという縛りもあり、なかなか大変でした。

私が認可を取ったのは、日産シルビア、トヨタソアラ、トヨタスープラの3種でした。

たとえばシルビアなんてのは日本に中古がゴロゴロあって、それこそ廃車寸前の10万円前後の車を買うわけです。それをオーストラリアへ送って、オーストラリアの基準に合わせて部品を交換し、税金も払って、コストは30万前後という感じでした。それに80万ぐらいの値段を付けるわけですが、認可を取るのにお金も時間も掛けているわけですし、右から左に売れるわけでもありませんから、なかなか大変でした。スープラは200万円前後のを選び、なんだかんだで500万ぐらいの札値をつけるものの、これもそうそう売れませんし、上に書いた修理や保証、そして販売経費を考えると良い商売じゃなかったです。

あとは、15年以上経っている車は認可がいらないとか、個人が海外で1年以上保有した物も輸入許可がでるとか、そんなものを扱っていました。

面白いのは、日本からオーストラリアに旅行に来て、こちらの車の高さにびっくりする人が多いのですが、中には中古車を扱っているような人もいるわけですね。で、彼らの多くは、人生最大のビジネスチャンスを見付けたと興奮するわけです。日本から中古車を大量に送り込めば一財産作れると。でもそんなに簡単なら誰でもがやるわけで、ましてや認可を取らなくてはならないことも彼らは知らない。

笑っちゃうのは、何も調べないで日本からポンコツを数十台車を送り込む人が少なからずいたということ。日本からオーストラリアへ送ることは誰でも出来るわけですよ。ところがこっちへ着いてから通関ができない。当たり前ですね、認可が無いんだから。そんな事も調べずに日本から車を送り込む人が結構いたんですよ。

あと個人でも何も調べずに車を送り込む人がチラホラいましたっけ。後で泣いてもどうしようもなく、送り返すか廃棄処分です。

ブリスベンの保税地域に、日本のポンコツ中古車が大量に放置されたままなんてことがありました。

マレーシアも似たようなもので、APとかいう、IPでしたっけ?輸入権みたいなものがあるそうですね。それがないと輸入できないと聞きました。

ちょっと興味があるので、マレーシアに行ったら調べてみようと思っています。

で、将来どうしても乗りたい車があったらその権利を買って輸入してみるとか。楽しみ~。って、もうそんな歳じゃないか・・・ ^^;

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