今更、田母神さん

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自衛隊の航空幕僚長だった田母神さんがある雑誌の懸賞論文に投稿したものが受賞し、それが大問題になったのはいつのことでしたでしょうか。2008年?

当時はマスコミ総動員で田母神さん叩きが始まり、政府としてもろくな論議もせずに更迭、そして定年退官に追い込まれましたね。私も当時注意深く事の成り行きを見ていたのですが、正直なところ、やっぱり彼もおかしいと思うところが多々ありました。

近年、竹島問題、そして尖閣諸島のあの問題が起きてから、世の中、特に若者の中に保守層が増えてきたようで、保守系の私としては嬉しい反面、とんちんかんな過激派も出てきて戸惑っているという感じです。

そんな時に、前にも見たことがある彼の講演をユーチューブで再度見たのです。面白いことに前見たときと今とはまるで違う感じがするのです。前はちょっとなぁと思ったのに、今見ると言っていることが全部当たり前に聞こえるんです。

そして前には気がつかなかった細かい部分の彼の主張、そしてそれの元になるデータ、近年になって明らかにされた歴史上の事実が気になりだしました。それらの真偽を確かめる検証作業が必要だとは思うものの、それが事実だとした場合、彼の言っていることは正論以外の何物でもないと思うんです。

ポイントはまさにそれで彼の言う根拠が正しいのか間違いなのかが彼を受け入れるか排除すべきかの分かれ道なのでしょうが、それに関しては時間をかけつつ自分なりに調べてみようと思いました。

私が再び見た講演会とはこれです。平成21年の広島の原爆記念日に合わせて広島で行われた講演会の内容です。

私は若い頃から理想主義者の戦争反対を、そして武器、軍の撤廃を訴え続けていれば平和が確保できると考えるのは子供が駄々をこねているのと同じだと考えていましたので、田母神さんの言うことが当たり前に思えます。もちろん実際にとてつもない恐怖や悲しみを実体験した場合、どうしてもそれから離れられないことがあるとは思うのですが、どうも理想主義者に論理性を私は感じることが出来ず、返って日本の平和の足を引っ張っているようにさえ思うのです。平和主義を押し通すためにはそれに反する勢力に対する押さえが必要で防備も大事だと思うのですが、丸裸になって対話で全てが解決するとはどうしても思えません。

彼は核武装するべきだといいますが、そこばかりを世間は誇張すべきではなく、なんでその話さえもできないのか?というところに私は注目したいのです。核武装をするのかしないのかは国民が決めればいいことで、まずその前に話し合いをしようよというだけのことなのに、話し合うことがタブーである日本は異常だと思います。これはヒステリー状態にある女性(すいません)と同じ。

過去の日本をこき下ろすと賞賛され、日本は素晴らしい国だと言えば叩かれる。こんな国が他にあるんでしょうか。ま、そんなことも含めて是非皆さんにも、今、改めてこの田母神さんの講演を聴いていただきたいと思います。

非常に面白いと思うのは、彼があげた「忠臣蔵」の論理。忠臣蔵は私の大好きな物語ですが、もし、あの物語が討ち入りの日から始まったとしたら、なんて極悪非道の団体だったのかという話にしかならないというところ。

太平洋戦争にしても真珠湾攻撃から話が始まったとしたら何も真実は見えないってことなんですね。これはまさにその通りで、そういうレトリックを常にうまく利用するのがそういう文化を持っている欧米人の手法であって、1990年の湾岸戦争しかり、ワールドトレードセンターの911自爆テロしかり、近年になってもその罠に我々はうまく引っかかって乗せられている可能性があることが文化の違う日本人には想像さえできない。これって大問題だと思うんですよ。問題の本質を見ずに、何が起きたのかしか見ないのは絶対にうまくない。大義名分を引っさげている方だけを信じるなんて馬鹿げています。大義名分だけそろっていれば何でも出来るというアメリカの横暴はこの20数年だけを見ていてもわかるはずなのに。

また、人間は皆同じだとか、善悪の定義は全世界共通だとか、そういう嘘、しかしなんとなく信じやすい話は簡単に信じてしまう傾向が真面目な日本人にはあると思うんです。少なくとも我々のように海外に出ていると人間が皆同じだなんてことは大嘘なのはわかりますが、実際に様々な外人と付き合わない限り、彼らの論理、手法ってわからないんですよね。

これってホンの小さな気づき、もしかしたら俺たち騙されてるんじゃないかと思った瞬間、今まで見えなかったものがいろいろ見えてくるはずで、単にそういう切っ掛けとしても田母神さんの講演は価値があると私は思っています。

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