MM2Hの当座貸越(Over Draft)に関して

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読者の方から当座貸越(Over Draft)に関して書いてくれとの秘密コメントがありました。

これに関して私は詳しくありませんが、私の基本的な考え方を書いておきます。

さて、どこからどう書きましょうか。いつものパターンで私は話をちゃんと順序だててわかりやすく書くのが下手で、思いついたまま書きますがご勘弁ください。

まずMM2Hビザを取得するに当たり、定期預金が必要ですね。50歳未満で30万RM、50歳以上で15RMだったでしょうか。これは人質みたいなもので絶対に作らなければならない定期。利息が低かろうが高かろうがやるっきゃない。

ただ、2年目以降はこれを引き出すことが可能で、その額は50歳未満で15万RM、50歳以上で5万RMまでOKだったと思います。ただし、それは「医療費、家の購入、同行した子供の教育費目的に」という条件が付いていたように記憶しています。

コメントを頂いた方いわく、このように引き出すことなく定期預金に当座貸越(Over Draft)の設定が可能だと観光局の方から聞いたそうです。

どういうことかというと、定期の30万RMなら30万RMはそのままにして、借り入れることが出来るってことですよね?

当然、借りるわけですから利息が掛かるわけで、それは定期預金のプラス1%とか2%とかそういう利息だと思います。この辺は私は詳しくしりませんが、利息が掛かるのは世界どこでも同じだろうと思います。

こういう設定が出来るということは、我々が聞いている「医療費、家の購入、同行した子供の教育費目的に」という縛りがなくなるということでもあるのかもしれませんね。つまり投資目的でもなんでも使えるってこと。

それならさほど高い利息の定期じゃないのだから、もし面白い投資対象があればその都度、多少の利息を払ってでも借りて投資したらどうかという考え方が出てきます。

どんなもんでしょうねぇ。

この辺の考え方は人それぞれだと思いますが、仮に問題なくそれが出来ても、私はそれはしないという基本的な考え方を持っています。

つまり、借金は借金だということ。

これは自分の中で借金はしないという基本の理由ははっきりしていて、でもそれは論理的かと言うと多分違うと思っています。ただ単に、我々のこの世界は「借金」で動いている世界で、いかに借金をさせるかが金融業が常に考えていることであって、また便利だという「まやかし」によって我々は奴隷化しているという偏屈と言っても良い様な考え方を私は持っています。

だから何がなんでも借金はしないという決まりが自分の中にあります。(笑)

とは言いつつ、FXにしても先物にしてもレバレッジなるものがありますし、私はそれを大いに利用しますし、レバレッジとは借金以外の何物でもないわけですから矛盾があるのは重々承知した上で、借金はしないと決めています。普通は、借金をしてその利息より大きな利益を出せるから借りるわけですが、私はそもそもその考え方に危険があると考えるタイプです。

ですからレバレッジは利用すると言っても、自分が持っていない額以上の売買はしません。つまり、全額必要であれば出せる状態を保ってレバレッジを掛けるわけですから、私の中では借金だとは思っていないのです。

そういう意味で、この当座貸越(Over Draft)も元々自分が持っている額の範囲でしかないわけで借金ではないと考えられますが、だったらどうして自分の金を使うのに余分な利息を払わなければならないのか?と私は考えてしまいます。

つまり、定期より良い投資対象があれば、当座貸越(Over Draft)を使うのではなくて必要な部分を取り崩して投資するという考え方が基本です。

ただ当座貸越(Over Draft)の良さもわかります。長期で金が必要なら解約すればいいわけですが、単発で必要な場合、またその都度額が違うとなると多少の金利を払っても借りたほうが良いとなるでしょう。またその投資の利回りがかなり高いのなら良いかもしれません。

もしそういう投資対象がいろいろあるのなら私も利用するかもしれませんし、資金の自由度が上がり、投資の多様化が出来るとなれば良いですが、現実問題として、そんな良い話は私は知りませんから、その利息の上乗せを支払うのはもったいないとしか思えないのです。

しかし、どうしてこういう回りくどい書き方しかできないんでしょうか。(笑)

MM2Hの(そしてプラスアルファで作った)定期を他の投資に回すとした場合、どんなのがあるんでしょうね。

それはしない、じゃなくて、やるという前提で考えてみても、私にはREITぐらいしか思いつきません。他通貨なら投資対象がかなり広がりますが、さぁ果たして為替リスクまで背負ってやるべきかどうか。

必要以上の定期はまだしも、このMM2Hの額は保持していなければならない額だと私は認識していまして、減る可能性は極力排除しないとならないと思っています。ですからリスクの高いところへは回せない。他通貨での運用はとんでもないと思います。

ではREITは?と言ってもそんなに高利回りでもなく、10%の源泉税を支払って6%台を維持するのはかなり難しいと思います。ましてや当座貸越(Over Draft)を使ったとしたら1-2%の上乗せ利息は取られる訳ですから益々妙味がなくなってしまう。

ただ、多くの日本人が喜んでいるマレーシアの高金利は私は幻想、勘違いだとしか思っておらず、なんで違う国の通貨で、違う国の物価変動があるのに、日本のそれと比べるのか私には全く理解できません。もしも為替変動もなく、その金利を日本で使うというのならわかります。でも為替変動もあって、物価上昇率もまるで違うマレーシアで生活し、お金をそこで使うのに日本の金利と比べる必要なんかないし、全く意味がないと思っています。

じゃぁ、マレーシアの物価は?となりますが、これも発表されているものをそのまま鵜呑みにするのは馬鹿げていると思っています。これはマレーシアじゃなくて世界のどこでも同じですが、物価の計算をどうやって出しているのかが大事ですよね。

我々はマレーシアのKL、あるいはペナンと言う場所で生活するわけで、そういう発展が著しい場所で、日本人の感覚を捨てきれない我々が、現地の人たちとは違う価値観、金銭感覚で生活をするわけですから、物価に対する感覚も考え方もまるで違うんじゃないでしょうか。

今現在、KLなりペナンで生活している人たちは、物価の値上がりが凄いという人が多いですが、私はその感覚こそが実際の物価だと思っています。そしてそれは統計で言われているような低い率じゃない。

つまりそういう中で生活することを考えた場合、銀行の定期預金である3%プラスアルファなんてのは物価の上昇に対抗できないと思っています。なおかつその金利を使うということは、元本は減らないにしても全体の価値はどんどん減っていくわけで、長い目で見るととても恐ろしいことに思えてならないのです。

でも我々ジジババは、その内消えていなくなるという有利な状況にある。(笑)

まぁ、その年月と物価上昇のスピードを比べて、逃げ切れるかどうかってことでしょうか。

もし予定より早死にすれば、あるいは物価の上昇スピードが収まればラッキー。逆に運よく(?)長生きして物価上昇スピードが上がったら大変なことになる。

そしていつも書いていることですが、我々の生活レベルって普通、時と共に上がっていくんですよね。私はそこに注目する必要があると思っています。昔はご飯とお新香、味噌汁がれば良かった食事ですが、今じゃフランス料理じゃのフカヒレじゃの、今は上海蟹の季節だのという様になってきた。当然、使う額がまるで違うわけで、これは物価そのものが上がらなくても使う額は増える方向にあるということ。テクノロジーの発展があれば誰でもスマホを持つのと同じことが起きるはず。

ジジババは贅沢をせずに物価が上がればそれにあわせて生活レベルを下げて質素に生きようという考え方でいいかもしれませんが、今、40代、50代だったらそういう考え方は難しいですよね。ましてや子供が小さかったら将来必要な額は恐ろしいスピードでどんどん大きくなっていく。

これに関してはこのブログは若い人で早期退職を考えている読者も少なくないので強調したいことでもあります。30代ぐらいで普通持っていない単位のまとまったお金があれば、物価の安いマレーシアに行って家族4人どうにかなるだろうなんて感じの人が決して少なくないのがわかりますが、そう簡単にはいかないはずで、夢ばかり見ないできっちり試算してみたら良いと思います。

結局、何が大切かと言うと、いつもの話に戻りますが、物価に合わせた収入をいかに得るか、これに尽きると思うんです。

たとえ退職したとしても先行き短い我々もそれは同じだと私は考えていて、どうにか頑張らないとうまくないはず。

無理だと思うなら、生活をどんどん落として物価上昇に対抗するしかない。私としてはそういう生き方は性格的に受け入れたくないので、死ぬまであがき続けようと思っています。

で、話は元に戻りますが、当座貸越(Over Draft)を利用して余計な金利を払うぐらいなら、さっさと減らしてよい定期は減らして、その分をより良い利回りの投資対象、しかもリスクは抑えてどうにかする方法は常に模索する必要があると思っています。

まぁ、そんな感じで理屈はそういうことなのですが、では一体どうするか?これが簡単ではないわけで、どうにかできる余力があるうちにどうにかしませんか、手を考えましょうというのがこのブログの基本でもあるわけです。

素晴らしい老後生活を謳歌できる環境の方々はそのまま行けば結構。ただ、私の周りにはそういう方々は少数派で、そもそもそうだからこそマレーシアという国が出てくるはずで、希望と夢ばかりが先走るとうまくないと思っています。

今時、マレーシアの物価は3分の1だなんてことをそのまま信用する人は少数派だと思うし、ちょっと調べればそんなうまい話は無いというのはすぐわかります。また中には生活費を公表してくれる先人もいらっしゃるので非常に参考になりますが、思ったより経費が掛かっているというのが私の感想です。

そして多くの人たちは日本に家を保持したまま、年に何度か行ったりきたりしている。でもその経費は言わず、マレーシアは安いよ~~という。ここに落とし穴があるはず。

また多くの人が気が付いていないんじゃないかと思うことですが、仕事をしているときってお金が掛からないんですね。使う暇が無い。ところが毎日が遊びになるととんでもない金が掛かるってこと。

やっぱり皆さん良いことしか言わないのが普通。それは当地ゴールドコーストでも同じで、自分が決めたこと、やっていることをどうしても正当化したいし、ましてや失敗だったなんてことは口が裂けても言わない、認めたくない。良いことも悪いこともひっくるめて「良い経験をした」と括ってしまうのが普通。でも20年以上もウォッチングしていると、表に出ないこと、ましてや活字にならないことが山とあるのがわかるんですね。泣く泣く帰ることを決めた人たちも少なくないけれど、その理由が活字になることはほとんどない。聞こえてくるのは良い話ばかりなり。

こういう話を書くと、私の親しくしていた友人が、来た当時は夫婦でベンツを乗り回し派手な生活をしていたけれど、段々と変化して、最後はご主人たった一人で安アパートで死んでいったのを思い出します。

またKLの友人が日本人会に行ったとき、あるご老人が「もう食えない、生きていけない、どうにか助けてくれ」と泣きついていたのに遭遇したと聞きました。これって大きく世界が動くと誰にでも起こり得ることだと思っています。

お金があれば助かることって非常に多いし、シミュレーションはしっかりするべきだし、また無理だなんて思わずに、物価上昇、あるいは為替の変動に対抗して生きていける方法を模索するべきだと思っています。

そういう意味で、中途半端な利率の定期預金は出来るだけ減らして、その分で多少なりともプラスアルファを稼ごうと言う「意気込み」は大切だと思います。ただリスクの無い投資はありえないし、私としてはMM2Hの定期に関してはあえて手をつけないという選択をしたいです。最後の砦になるかもしれませんし。でもプラスアルファを狙う意気込みは大切で、余力があるうちにいろいろチャレンジしてみる必要があるんじゃないでしょうか。切羽詰ったときには遅すぎる。

それとMM2Hって移民ビザじゃないんですね。これで永住はできない。でも使い方で永住はできるとされている。これも考えないとならない点で、永住権も無く、単なる観光ビザの延長線上みたいなMM2Hでマレーシアから見ると常にお客様状態。マレーシアは何の面倒も見てくれない。責任もない。そして我々の権利は限定されている。就労の自由さえない。そういう状態でマレーシアを最後の地と選んでいいのか、ロングステイならまだしも幼い子供を連れて移住するつもりで大丈夫なのか。子供は日本で育つ子供が日本人らしいのと同じで、マレーシアに育てば国際人でもなんでもないマレーシア人に限りなく近づいていくだけ(オーストラリアとて同じ)。それでいいのか、国際人じゃどうじゃなんて夢は横においといて現実をしっかり見据えて、若い人たちはよーく考えるべきだと思っています。

ってまた関係ない話題に飛んでしまいましたが、この当座貸越(Over Draft)の設定そのものはできるのならばしておいたほうが良いかもですね。定期の一部分を他の投資に回すとかそういうことじゃなくて、いつ何時まとまった額のお金が必要になるかわかりませんから、そういう時に定期を解約しなくてはならないとか、その為に普通預金に大きな金額を寝かせておかないとならないとかってバカらしいですから。

毎度のことで話があちこち飛んで申し訳ないです。

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