マレーシアでの子育て その3

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マレーシアで子育てをなさっている方から情報を頂き、それをここに載せましたが、その中の内容で不適切というか誤解を招く部分がありましので、それに関して。

インター校ですが、ローカル金持ちの落ちこぼればかりが行くところ、の様に書いたつもりはありませんので誤解なきようとのことです。私のフォローもそこを強調しちゃったので、気になっていました。どうもすいませんです。(でもそういう学校があるのは間違いがないのでしょう ダボ)

学校情報の続きです。

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マレーシアに次々と開校している新しいインター校は玉石混交であり、今に時点では「英語ができなくても入れる&学費もお手頃」、、、と言って、親子留学の方々に人気(?)な学校もありますが、そこに入学してくるローカルの子もさまざまで、ある子供は成績優秀だが行きたかった有名校が満席で入学を果たせなかったケース。また、成績優秀だが、家庭の経済事情で学費からその学校選びをせざるをえなかったケースもあるようなのです。

そして、もっと外国人比率が高い&学費がお高い昔ながらにあるインター校でも(おおにしさんがおっしゃるような)大したことがない学校もあるわけで、、、。

本当にややこしいのですが、マレーシアってそういうところなのです。

そこのところを、なんとか気を悪くする方が出ないように伝えていただけるといいなと思いました。

それと、我が家の3言語とは学校で学ぶ「中国語・英語・マレー語」のことで、これプラス「日本語」の実質3言語半ぐらいです。

さすがに学校では中国語の生活なので、英語とマレー語がネイティブ並に流暢とは行きません。それと、日本語の読み書きが怪しい分を差し引くと完全な4言語とはならないので、3言語半ですかね?(笑)

まあ、上の子は中国語がものすごく強くて、本来のルーツの言葉という意味での広東語の「読み書き話す」も極めております。いわゆる中国語オタクとでもいうのでしょうか?文字も学校で習わない台湾・香港で使われる繁体字まで書くことが出来、香港の広東語で書かれた書物を読むこともできます。(標準中国語と広東語は書き言葉さえ違います)でも、これはあえて出来る言語の中には数えていません。

話せる言葉だけを数えたら、日本語、英語、マレー語、北京語、広東語と少しの福建語の6つの言葉ができますが、こんなのマレーシアでは何の自慢にもなりません!

いまや、マレーシアも学歴社会に突入しており、幾つもの言語が操れた上で特殊技能(資格)が必要な社会です。

ある方は、学校の成績が悪くとも英語さえ話せれば人生バラ色などとおっしゃっているようですが、すでにその時代は終わりました。(私の主人の時代の人のことです。)

今や、マレーシアでも猫も杓子もカレッジ(ディプロマコース)ぐらいは出ている時代。

私が最も危惧するのは、親子留学の方がマレーシアのインター、特にイギリス式インターの統一試験で大学入学要件を満たす成績が取れなかった場合のことです。そうなると、マレーシアの私立大学への入学も日本の大学への入学も出来ないのです。

マレーシア人が良いインターというところは勉強面が厳しくて、、、などとおしゃる方がいらっしゃいますが、大学入学資格は学校を出ただけではもらえないということにまで考えが及んでいるのかどうか?そこまで考えている方がどれほどいらっしゃるのか、それが心配です。

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どうも情報を有り難うございました。

私はマレーシアでの子育てはしませんので、この辺の情報を詳しく調べたことはありません。でもマレーシア関連のブログはほぼ全部目を通しているのですが(笑)、こういう情報はきわめて少ないように感じます。

ということで、追加。

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マレーシアの学校には大きく分けて、インターナショナルスクールと公立校、私立校があります。

公立小学校はさらに、マレー語学校、中国語学校、タミール学校に分かれます。

「マレー語小学校」はマレー語を学習言語としており、他に語学としての英語の時間があります。(2言語教育・主にマレー系の生徒)

「中国語小学校」は中国語を学習言語としており、他に語学としてのマレー語と英語の時間があります。(3言語教育・主に中国系の生徒)

「タミール語小学校」はタミール語を学習言語としており、他に語学としてのマレー語と英語の時間があります。(3言語教育・主にインド系の生徒)

この中で、外国人が(公立校へ)入学を考える場合現実的なのは「中国語小学校」か「マレー語小学校」。就労ビザやMM2Hのビザがあれば入学可能です。

ただし、2言語あるいは3言語を「完璧に学ぶ」のを目標としているので、生半可な気持ちだと落ちこぼれる可能性があります。

これは、「私立校」にも言えます。

「私立校」は学校内の生活言語は英語、学習内容はマレーシアカリキュラムにのっとっているので、マレー語学校と同じ学習内容(英語マレー語の2言語)になります。もう一つの言語(例えば中国語など)を第3言語として履修することはできますが、レベルは個人に合わせレベル分けがあるようで、場合によってはお遊び程度に終わることもあるようです。(中国語小学校のレベルに行くかどうか?もちろんそこまでするところもあるようです。)

そして、「インターナショナルスクール」ですが、これは厳密にいえば、例えば日本人学校もマレーシアから見ればインターナショナルですが、世間一般に言われているのは英語教育のインターナショナルスクールですね。(英語が主体。中国語やマレー語も第2言語履修できる。学校により第2言語のレベルは私立校同様さまざまなようです。)

というわけで、英語もおぼつかない外国人が入学出来そうな学校というのは、自ずと英語さえ出来れば授業についていけるようになる「インターナショナルスクール」しかないわけです。

なので、マレーシアではインター、私立、公立のどこが良いかというのは、その人個人の言語能力によって入れる学校入れない学校が決まって来ますので、学校のタイプだけでどこがいいとか悪いとかということを論ずることは非常に難しいのです。

そして、マレーシアの教育の最大の問題点は、公立中国語小学校とタミール小学校の生徒たちが、中学校に上がる時点でそれぞれ中国語、タミール語を主体とした学習から、マレー語を主体とした学習に切り替えなければならない、、、ということになり、この時点で、「大量な落ちこぼれ」を生み出していることです。(小学校卒業以前にマレー語をマスターしていないと話にならない)

我が子の通う公立中国語中学校も語学としての中国語以外は全てマレー語学校と同じ教科書を使って勉強しています。(マレー語と英語)これプラス中国語です。学校生活用語が中国語なだけです。

こういうことも、お分かりになって頂いておいた方マレーシアの教育事情がよくご理解できると思いましたので、蛇足ながら付け加えさせて頂きます。

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どうも有り難うございました。ややこしいですね。

普通の国ではあり得ない複数の言語を習得するのが基本のマレーシアですが、それが良いのか悪いのかわからないと思いました。これはマレーシアという国がそういう多民族国家であって、マレー語が国語であっても他言語が出来ないと生きていけない事情があるのでしょう。

ただ、これに費やす時間がもったいないような気がします。多言語と言っても実際に日常に溢れている言語ですから、全く知らない聞いたこともない言語を習得するのとは違うでしょうが、それはあくまで会話レベルの話であって、読み書きもできて仕事で使えるほどのレベルに到達するのは決して簡単だとは思えません。あっち立てればこっち立たずで、他の方面の勉強は大丈夫なのかそれが心配。

日本人の視点からみれば、まずは英語と考える人が多いでしょうから、また入学の条件を考えてもインター校になるのが普通なんでしょうね。

まだまだ続きがあります。で、この部分はかなり重要でしょう。

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なぜ、マレーシア人教育ママさん達が成績にこだわるのか? それは、ローカルの学校ですとForm5(中学最終学年)で受験するSPMという統一試験があり、これである程度の成績を取っておかないと、その先の進学(大学受験コース)に入ることも出来ないという現実があります。もっと次元を下げれば、この統一試験である一定の科目で合格点が取れなければ、いくら学校にまじめに通っていても、その学校を卒業出来るだけで、その学歴はもらえません。

そうなると日本でいう「高卒」にもならず、事務職などにはまず就けなくけなくなります。 なので、皆、先にある統一試験を念頭に子どもたちにはっぱをかけるのです。(自分たちの周りの失敗経験も踏まえ 苦笑) そしてこれはイギリス方式のインターにも当てはまります。 これまでに英系インターで学んだ日本人の人たちの中には、統一試験でこのPre-U(Aレベルなど)への入学基準に達する成績が取れないため、Pre-Uに入れず=大学入学資格を取ることが出来なくなった、、、というケースがあるようです。

PreーUに入れさえすればそこでの成績が芳しくなくとも、日本に戻っても実力に応じた日本の大学や専門学校に何とか入れますが、もしそれが出来ないと日本の入学基準の「12年間の教育」をも満たさないことになり、日本国内の進学は専門学校を含め非常に厳しいものとなるようです。(留学生は別の道があります)

これが、アメリカ式のインターですと日本と同じ12年の教育であるために、(噂では)ずっとESLクラスに在籍していようとも卒業は卒業ということで、その間に帰国子女入試の勉強に励んでいれば、日本の大学に入れるようです。(あくまで聞いた話です。実例は知りませんが、、。

駐在さんたちはそのメリットも考えて、会社から学費補助も出ることもあり、そのような学校に行くみたいです。これが、パーティー学校のことかどうかは不明 笑) なので、学費がお手頃というだけでイギリス式の学校を選んでいる場合で、万が一お子さんの成績が芳しくない場合はどうなるのか?場合によっては、せっかく留学したのに(どなたかが某掲示板で言っていた)「漢字も書けない小学校中退」ということも本当に起こりうるわけです。 学歴が欲しくて留学しているわけではないという意味はじゅうぶんにわかりますが、そういう事情だけは十分に頭に入れておいたほうがいいと思いました。

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この12年教育に関してですが、実はオーストラリアも同じで、日本で言う高卒に当たらないのではないかと心配になったことがあります。でもその心配もいつのまにか忘れていました。 (笑)

どうなんでしょうねぇ。こちらの普通高校を出て日本の大学にそのまま入った子もいますし。

またIBでしたっけ?国際バカロレア資格。これを出す高校もあって、それの方が良いのか考えたこともありましたが、それもいつの間にか記憶の外へ・・・ (笑)

大学にしてもオーストラリアって3年制。日本やアメリカの教育課程がないのね。でも短大では無い。修士課程も1年が多い。

次男坊が行った大学は普通ならごっそりある休みも返上して授業を取れるシステムになっていて、早ければ2年で卒業できちゃう。これって早く社会に出たい子には良いと思います。19歳で卒業できる。

まぁ、教育に熱心な親もいれば、そこそこで・・と考える親もいるわけで、また目標も全く違いますからなんとも言えませんが、手抜きでどうにかなることだけはないでしょうね。

と、いいつつ、では我が家は教育熱心でバリバリだったかというとそうでもなくて、前に書いたように、来た当時、成績はそこそこでも良いと遠慮していました。子供にあれもこれも負担を掛けたくありませんでしたから。ところが英語もすんなり覚えて学校環境にもすぐ慣れて、そしてどういうわけか成績も良いので欲が出てきました。

これってどこでもそうかもしれませんが、日本人の師弟って結構上位に入ってるのね。大体トップグループは黄色人種。日本人にとっては普通の勉強でも、こちらの小学生なんて遊びとスポーツばかりみたいな感じですから差が出てくるのかもですね。

で、成績が良いと子供も嬉しいわけで、もっと上に行こう、負けたくないという気持ちがおのずと出てくるのでしょう。宿題はちゃんとやれとは言って来ましたが、勉強しろと言ったことって我が家はないかもしれません。また日本語補習校での成績が良かったのも相乗効果があったのかも。子供ってその気になれば誰でもどうにかなるもんだと思っています。ちなみに我が家は運がよくて長男はトップ10%、次男はトップ2%の成績を高校卒業時に取れました。で、その成績によって大学が決まる。この成績って全国じゃなくてクイーンズランド州ね。こちらは州ごとに微妙に教育制度が違いますが、この偏差値みたいなのは全国共通で使える。

日本語補習校には本当にお世話になりました。これの設立そのものに私が日本人会の理事の時に関わっていましたし、また長男が第一期生で、卒業も最初の卒業生でしたので思い入れがあります。長男も次男も日本語補習校が大好きで、地元の学校は休んでも補習校だけは絶対に行くような子達でした。日本人大好き、日本大好き、補習校大好きですから、日本語の勉強も自発的にやってました。

実はこのことは書いたことがありませんが、来た当時は、日本人学校があればそこに入れようと考えていたこともありました。でもゴールドコーストには無かった。私としては何度も書いているように、息子達をオーストラリア人として育てることは全く考えておらず、日本人+アルファを狙ってきました。ある意味、留学生と同じです。実際に、家では英語禁止ですし、テレビから書籍漫画まで全て日本語で、日本の日本人家庭と全く同じだったと思います。ただ家を出ると、そこは外国みたいな感じ。

ですから高校大学は別にしても小中の日本人学校があればそれでよいと思っていたのです。それどころか、日本語、日本文化を保持するにはそれが一番だと思っていました。英語に関してはオーストラリアで生活している限り、最低限でも会話は問題がなくなるし、またその程度の種があれば、高校大学で英語教育を受けるにしても、本人は大変でしょうがどうにかなるだろうし、逆に日本語を学ぶのも大変なわけで、大変という意味ではどちらを選んでも大変なわけですから、日本人学校という選択は決して間違えではないし、海外で日本語教育を受けるという発想の逆転が実は一番効果があるかもしれない、なんてことも考えています。

勘違いして頂きたくないのは、どうあるべきかの話をしているんじゃないんです。子供にどうなって欲しいか、何を大切にしたいのか、そんなことは家族、人それぞれですからどうでもいい。問題は、語学に関してもそれは特殊技能であって、それを手に入れることは決して簡単では無いという話です。我々日本人が普通に話し、読み、書く日本語でも、我々の子供にとっては外国語だってこと。日本に住む日本人にとっての英語と同じだってこと。

この辺を価値観が違うんだいう話にすり替えても、子供は日本語を習得できるようにはなりません。

でも他言語もそこそこ、日本語もそこそこ、現地の勉強もそこそこという考え方なら面倒なことをする必要は全く無いんですね。でも私がここで何度も書いているように、親子でさえ日本語がちゃんと通じなくなる可能性があるってことだけは忘れて欲しくないんです。それはそれで良いと考える家庭も間違いなくあって、私はそれをどうこうしろって言っているんじゃないのはわかりますよね。

海外に出ればあれもこれも簡単に手に入るように考えている人たちが多いから、こういう話をしているわけです。

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