自宅売却関連:今日でお別れ・・・

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家の引き渡しはまだ先ですが、明日から買主が雇った業者が入って大改装を始めることになっています。

ですので我が家、そして家に残した思い出の数々とは今日でお別れになりました。

捨てるものはゴミ袋や箱に入れたり、あるいは散乱したままにしていますが、それも数日中には綺麗になくなるはず。

今日は最後の最後ですので、何か忘れ物はないか調べて回りましたが、捨てることにした思い出の数々を見ると悲しくて切なくて、まっすぐ見れませんでした。特に気になるのはやっぱり子どもたちの物。彼らが作った物、パパとママへと描いてくれた絵、手伝って~~と泣きつかれて一緒に作った工作の品々。そんなのを見るとあの当時のみんなの声が聞こえてくるようですし、私を見つめる小さな子どもたちの顔が浮かんできます。

でもそれもあれも振り切って捨てることにしました。

あと、これをほんとに捨てちゃって良いのか?と悩んだのが祖母の形見です。祖母が着ていた着物の裾で作った屏風があります。大名行列の刺繍が入っているのですが、それ自体には何の価値もないにしても、私が尊敬する祖母でしたし気になって仕方がありません。でもこれを維持するために何をしたわけでもなく、放置したままでしたから汚れているし、そして乾燥にやられて生地がパリパリになっているんですね。触ると崩れてしまうような状態。

どうしようもないので思い出に写真だけでも残しておこうと思いました。

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そして父からもらった50年ぐらい前の大凧。180センチぐらいの高さのある凧ですが、飛ばしたことはありませんが本物の凧。自来也という歌舞伎に出て来る盗賊の絵が描いてありますが、私はこれが大好きで大事にしてきました。また子どもたちもこれの印象が強くて、日本の思い出話になると「日本に凧があったよね~」と一番最初に話が出て来る思い出の品。

これも思い出として写真だけ撮りました。

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今ではこういう凧そのものもそうですが、絵が大事なんですね。これだけの絵を描ける絵師はもう少なくなってしまった。近年見るのはちょっと漫画チックな絵ばかりで伝統を感じるものはそうそうありません。ですからどうにか取っておきたいのですが、絵はボロボロで穴だらけ。どうにもなりません。

こんな例をあげたらきりがないのですが、一つ一つ有難うとごめんねを言いつつ別れをしてきました。

最後に家を出る時にはやっぱり泣けましたね。本当に辛かったです。

ヨメさんですが、実は昨日一緒に来ることになっていて最後のチェックをしようと言っていたのに来なかったんですよ。では今日、最後の最後に来るのかと思ったら行かないと言い出しました。

「これが最後なのに行きたいと思わないのかよ」と私は言ったのですが、

「そうじゃないの。行きたくないの」ですと。

バカじゃないかと思いましたが、私一人で自宅に行き、思い出の数々を見ていますとその気持もわかるような気がします。

でもねぇ、行きたいとか行きたくないとか、好きだの嫌いだの、どうしてそういう風に感情が先に立ってしまうのか、これが私には理解が出来ないのです。自分がどう思おうとやらねばならないことなんて世の中にいくらでもあるじゃないですか。

私がマレーシア行きが心配なのはここなんですよ。感情のコントロールが下手なヨメさんが「行きたくないマレーシア」に行ってからどうなるのか。

だからマレーシアに行ってから寂しいような「環境の良い所」には住めないんです。ガヤガヤしていて何か楽しそうな雰囲気のところに行かないとかなり大変なことになるかもしれないと想像しています。

本人はもちろん諦めていますし、もちろん行く気にはなっていますが、所詮「無理」はダメなんですね。無理をすればするほどおかしくなって行きますから。ヨメさんの乾癬という訳の分からない病気もそれが原因だと思いますし、意外に海外在住者って精神がおかしくなる人って少なくないんですよね。「帰ろうか」と簡単に考えられる人ばかりじゃなくて、仕事がらみで帰るに帰れない、家族を放り出して帰れない、また帰るところもない人はいくらでもいる。孤独に押しつぶされそうになっている人はかなりの数じゃないでしょうか。たまに羽根を伸ばそうなんて思っても、そんな余裕が有る人ばかりじゃない。

だから頑張ろうと思うわけですが、その頑張りが精神をおかしくする方向に動くんですね。

これってうちのヨメさんだけじゃなくて、多くの人の心の奥底に同じようなものがありますから、それが原因で「海外の日本人村はおかしくなる」のだろうと私は断定しています。日本ならどうってこともないことが起きても骨肉の争いになったり、簡単に友人を排斥したり、よってたかってイジメてその人の居る場所を奪ってしまったり。

皆、怖いんですね。マレーシアは最高~~~とか言っていても(ゴールドコーストでもどこでも同じ)、実は「ここでやっていけるのだろうか」という心の底にある不安から逃れられない。だから自分が意識しなくてもちょっとでも危険を察知したり、嫌だと思うと徹底的にその対象を潰そうとする。

この傾向は「安全第一」が本能である女性に多いと私は感じます。大奥みたいなことになっている日本人村って世界中にあるんじゃないでしょうか。旦那は「お前よ~~」と思っても、ヨメさんのそれを止める力はないんですね。

どうなるのかなぁ・・・、我々のマレーシアへのお国替えは。帰ろうかと思っても帰るところがないし、歳をとって我々が来るのを首を長くして待っている両親がいるのに、彼らを置いてまたオーストラリアへ帰るなんてことになったらきっと両親はそれを聞いた日に心臓停止するんじゃなかろうか。

じゃ、ヨメさんだけって言ってもどこへ行く?オーストラリアでヨメさん一人で生きていけるわけも無いし、日本はそれこそゴールドコーストより遠い国になってしまったし、だからヨメさんは頑張るだろうとは思うけれどそう簡単に上手く行くとは思わない。ヒステリーを起こして毎日私に噛みつくようなことになるのかもしれない。

原因は何にしてもうまくいかないのは全て旦那のせいにする家庭を私はいくつか知っている・・・・

女性って怖い時限爆弾。(笑)

私も欧米人みたいに、ハニ~~、アイラブユ~~~なんてやればどうにかなるかな?そして日頃の鬱憤はオージーみたいに女性禁制のパブでやけ酒を飲みながら「うちのビッチは・・」って男同士で憂さを晴らすか。

 
 
 

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