日本から来たトレーダーと朝まで討論会をした【相場】

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このブログの読者でトレーダーでもある方がご家族でゴールドコーストに遊びに来ていることは前に書きました。

まだお若い30代の方ですが、株式投資で年間数千万円の利益を叩き出している方。それも独自のアルゴリズムで売買すべき個別株をスクーリングして(日足を利用)、しかし売買そのものは数日以内で完結させるという短期売買。「え?なにそれ?」という非常に変わったトレードをなさる方。

興味ありますよね。私はそういうトレード方法っていまだかつてこの40年、一度も聞いたことがありませんから。

ということで、昨晩はとことん話そうと言うことで、近所のパブに飲みに行きました。そして8時半頃から延々朝の3時過ぎまで。(笑)

雑談とトレードの話しとゴチャゴチャでありとあらゆる話をしてきたのですが、トレードそのものに対する姿勢とか、一番大事な「心理」の話に関してはお互い通じるところがいろいろありまして話は進んだのですが、彼の売買手法そのものの話になると、何がなんだかわけがわからないんです。普通、どんな手法でもその大筋とか基本にある考え方って、自分とは違っていても多少は見えてくるわけですよ。ところがですね、どれだけ聞いても私には全く、何もわからない。(笑)

こういう経験も初めてなんですが、どうもチャートソフトからサインを出させる為に使うインジケータ類は9yfが39あdgおああうぇhgふぁがこはgだえー93はー094がう(詳しくは書けません)とかで逆張りもやるそうで、では実際にそれで利益を出せるか?となると非常に難しいのは、チャート分析で売買サインを出させる研究をした人なら誰にでもわかることなんですね。

また不思議なのは、t09が」ー08えで出撃を決めたにしても、その株は98え3ん;がhがえ49gぽあd49かという出口戦略。

わけわからないでしょ?

またそのサインは例えば4087あg’5あ「おpgr8あえg「p9あdfが(ここも詳しくは書けない)のフィルターもあるそうですが、ややこしいことややこしいこと。

どれだけ話を聞いても、「どういう時に出撃するのか」というモデルが私には全く理解できないんですよ。イメージさえも出来ません。

ま、彼のそういう手法はそういうタイプのものだということはここに書いても構わないと思っています(やっぱり書かないほうが良いことがいろいろあって、後から手を加えました)。これって私が「私はトレンドフォロー型の超短期売買です」というのと同じで、大筋はわかってもその内容、手法までは全くわかりませんから。

私の想像ですが、彼の手法もある意味「ミスプライスを見つけて出撃する」方法の様に見えます。トレンドが~~~とかそういうアプローチ方法と違うのね。

この考え方って「オプションの売り戦略」と基本的な考え方は似ているような気がします。ま、オプションの売り戦略とて色いろあるわけですが、ストラングルで値を挟んで・・とかそういう考え方ではなくて、ボラティリティーの高い時に出てくるミスプライスを売る、みたいな手法に似ているのかもしれない。

それにしても大筋さえも全く見えない、全く理解できない手法で、不思議だらけでした。

結局、「私には理解できない」ということが理解できた。(笑)

多分、彼の基本にあるものは理論ではなくて「統計」であろうと思いました。それに必要な有能なソフトとの出会いが彼をここまで押し上げたのだろうと想像することは可能で、普通のチャート分析ソフトのスクーリング機能ではそこまで出来ないらしい。そのソフト名を彼は公表しているので、ここに書いても全く問題はないはずで、それは「イザナミ」というソフト。ただし、これにどういう条件を入れてスクーリングするのかが「一番のキモ」でそれに関してはそれぞれのトレーダーの極秘中の極秘、それが「飯の種」であるわけで、そこの詳しい話を聞くことはしませんでした。

幾つかのルールを決めて、それで売買したらどうなるのかの「過去検証(バックテスト)」を徹底的にやるようです。そこに、そのルールの論理的整合性はもしかしたら関係ないと言っても良いくらいで、「過去において勝てる条件は今後も同じ」という大前提がある。でもどういうルールなのかは「秘密」。

極論を言うと「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな関連をとことん追求して「規則性のある動き」を見つけたのだろうと思っています。

でもこの考え方はチャート分析の経験がある人は必ず通る道で、寝ずに考え、研究し、検証し、そして挫折することを繰り返してきたはずで、その中から光明を見出した人って「皆無」と言っていいくらい難しい世界だと思います。でも彼はそこに生きる道を見出したんですね。

彼は天才かもしれない・・・と私は思っていて、彼のそういう姿勢を真似ても「ルール(条件)を考える脳みそが違っていたら何もできない」という結果になるんだろうと。(笑)

私としては話の中で「お互いに利用できる何か」があれば良いと思っていたのですが、話の乖離はそれこそ「犬と魚の討論会」みたいなもので、全く話が合わない。使う言語も前提もまるで違っていると感じるほど理解が出来ませんでした。私からはFXの話は全くせずに、いかに先物の世界が面白いかの話はしたのですが、トレード手法がまるで違いますから彼が先物の世界に来ることはないだろうし、先物をやるとなれば全く違う手法を確立しないと駄目だと思います。でも彼の類まれな頭脳によって何か「まさか」と思うようなルールも発見できるかもしれませんね。でもそれがあっても「教えてくれ」とは言えませんし、困ったもんです。(笑)

そういう意味で、お互いに有益な話になったかは甚だ疑問で、でも私としてはそういう「摩訶不思議な世界」が存在するということだけはわかりました。ただ彼としてはトレードの基本理念が違いますから、私から得ることは何もないと言っていいはずでそこがちょっと残念に感じました。

ただ、一つ言えることはどんな手法にしても、諦めずにとことん追求していくと、そこに一筋の光が「見えることもある」ということでしょう。当然、誰にでもできることではなくて、一生それに費やしても結果が出せない人は多い世界なんでしょう。

私が羨ましいと思ったところが一点あって、彼の方法ですと「ルール(条件)の更新」は常に必要でそこが一番重要で難しいところなはずですが、トレードそのものに「自分の時間が取られない」というところ。つまり、場が終わって4値が確定して、それを元に分析ソフトを走らせて、シグナルと対象株を割り出したら、次の日にそれを実行するだけ。次の日の場中は「見ないほうが良い」わけです。心が乱れますから。

これって「黄金ルール」あるいは「その組み合わせ」があれば、それを淡々と繰り返すだけで良いはずなんですね。なーんて簡単には行かないと思いますが、彼も「もし自分に何かあっても、全くトレードのことがわからない奥さんでもできるようにしたい」という考えがあるとのこと。

この辺は私もよーーく理解できる点で、マレーシアに行ってから息子を徹底的に仕込まないとならない私と共通点があります。ただし、大きな違いは「このソフトを使ってやってみろ」という方法は私には無いという点。(笑)

彼のそのソフトを手に入れて、彼が作ったルール(条件)を見てみたいですよね。でももしそれを売るとしたら、彼は「5億円以上」の値段はつけるはず。もし誰かが同じ手法を取った場合、彼と競合して市場のミスプライスも減ってしまうわけですから。株式市場もオプション市場もそうですが、とんでもなく大きな市場であるものの、ニッチの部分で利益を出す場合、他人には絶対にそれを教えることは出来ないんですね。

ところで、巷ではトレードでいかに勝つかの話になると、目玉が飛び出るぐらいの興味を示し、「儲けたい一心が丸出し」の人が非常に多い。これはチャート分析のセミナーに行っても同じで、分析の話はみんな普通に真面目に聞いていますが、セミナーの最後の質疑応答で「いま注目の株は何でしょう」とか「日経平均は買いでしょうか売りでしょうか」とか「今年の3月には日経平均はいくらぐらいでしょうか」という質問が結構出るんですね。私ももう30年近く前になりますが、幾つかのセミナーに出たことがあるのでその辺はわかります。

するとですね、講師の「今の時点の注目株は・・・」なんて話になった瞬間、参加者の眼の色が変わるんですよ。一言も聞き逃すまいと身を乗り出す人が多い。

つまりですね、セミナーの内容なんてどうでも良いんですね。「今、俺が何をしたら儲かるのか教えてくれ」という欲望の塊の人が非常に多いということ。

昨日のその彼ともその話になったのですが、もしそのセミナーの講師であったとしたら「その答えは今日のセミナーで覚えたことを駆使すればわかります」と答えたら面白いし、本来そうあるべきだよね、と意見が一致。

何が言いたいかというと、トレードは当然儲けるためにやるわけですが、「金、金、金」とそればかり考えている人は「絶対に勝てないんだよね」というところで意見は一致したと思っています。

これはトレードにかぎらず、どんな仕事でも同じだと私は思っていて、金儲けをしたいからそれをするのにしても「金儲けを考えれば考えるほど、結果は違う方に出る」ってことなんだと思うんです。これは論理的ではありませんが、それだけ「人は心理によって動かされてしまう」ってことだと思うんです。その心理をコントロールすること無く、ああじゃこうじゃと「自分は論理的になったつもりで」寝ずに考えても結果はでないんですね。

ここの所がもしかしたら昨日の「朝まで討論会」の結論と言ってもよいはずで、相場で勝つ秘訣は「自己コントロールにある」ということ。そしてこれに気が付かないかぎり、その人は嵐の大海で大波に翻弄されて終わるってことだと思っています。ここって実は奥が深くて、自己コントロールが何よりも大事ということがわかっていても人は曲がるんですね。

このブログに何度か私のオヤジのことを書きましたが、罫線屋(昔で言うチャート分析をする人)としての腕は大したもんで(本業は小さな小さな中小企業のオヤジ)、それなりの結果はだしていたものの、「大勝負で負ける」ことを繰り返して結局、相場の世界から足を洗った。一時は精神的にもおかしくなって、「このまま死ぬんだろうな」と家族全員が覚悟したこともある壮絶な相場人生を送ったオヤジでした。相場から足を洗ってからは普通のジジーになり、今89歳ですが普通にボケて、マレーシアでどうにか健康で生きています。(笑)

そのオヤジの口癖をここにも何度か書いていますが、またそれを書こうと思います。

「相場は簡単。ただし自分をコントロールできれば・・」

ここに答えがあるんですね。

ところでその若きトレーダーご家族は、これからまだ1年、ゴールドコーストに滞在することに決めたそうです。まだ小さなお子さんたちはこちらの幼稚園に通うそうです。ですから、また一緒に飲み食いしましょうという話になっていて、今後も楽しみです。

ネットとパソコンだけあれば、世界のどこでも生きていけるというトレーダーの夢を実現している人。まだ39歳とのことですが将来が楽しみで、彼が私の年代になる25年後にはもしかしたら11桁を稼ぎ出しているかもしれませんね。

あ、いけね。昨日はご馳走になったんでした。お礼も言っていません。ご馳走様でした~~~。m(_ _)m

最後に、彼のブログを紹介しておきます。その中から何か大事なエッセンスを皆様が感じられることを願っています。

高校中退のち京大卒 シスヤのシステムトレードとか

 
 
 

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