ISのテロの方針は「自分の身近で出来ることから始めましょう」と言うのと同じ

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テロに巻き込まれる危険が「他人事ではない」のが最近はっきり見えてきましたね。

今日の朝のニュースで驚いたのは

人質テロ事件で警察は実行犯の一人が去年、バングラデシュで日本人が殺害された事件に関与していたと明らかにした。

というニュース。

バングラデシュの人質テロ 実行犯の1人が15年の邦人殺害に関与か – ライブドアニュース

日本人が殺害された事件とはこれ。

バングラデシュ射殺 ついに現実となった「日本人標的」の衝撃 | 日刊ゲンダイDIGITAL


この実行犯が、今回のダッカのテロと関係があるとは・・・。びっくりです。

これが何を意味するかというと、

テロは大都市で起きるとは限らない

ということだと思います。フランスのテロも「警備の甘い所」をわざわざ選んでいたわけですし、彼らのテロの「標的はXXXでなくてはならない」ということは全く無く、今までの流れを見ると、

自分の身近で出来ることをやれ

ということなのがはっきり分かる。自爆テロが出来ないのなら、拳銃で撃つも良し、手榴弾を投げ込むのも良しというふうになった。当然、ナイフで刺すのも良し、自動車で轢き殺すのも良しってことでしょう。

つまり、どこに住んでいても大丈夫ってことはなく、日本に住んでいれば大丈夫ってこともなく、逆に、イスラム教徒が少ない地域で、「孤立感を感じている」ような青年の方が危ないかもしれず、またそういう場所では「同胞を道連れにする可能性は低い」わけですから、テロリストとしてはやりやすいはず。

まさか、こんなところで・・・ってのが我々の恐怖になるわけで、「さもありなん」みたいなところでの事件では「恐怖を広めることはできない」と言っても良いのかもしれない。

田舎町で「たった一人の日本人」を標的にしたのがバングラディッシュの邦人殺害であったわけで、これを見れば「安全な場所など無い」のがはっきりわかる。

自分が巻き込まれるかどうかは「確率の問題」であって、それだけを考えれば、「空から落ちてきた隕石に当たって死ぬ」のと同じレベルでしょう。でも自分が良ければ良いってことではなくて、「皆の問題」として考えた場合、「我々」がやられる可能性は決して低くはない。

本当に馬鹿やろ~~~って思いますが、でも彼ら目線で考えれば、欧米が今までやってきたこと、今もやっていることは「テロと同じ」なわけで、「俺達の同胞をお前たちは殺すのだから、俺たちはお前の場所に行ってお前の同胞を殺す」という点では全く同じだと私は考えています。あのイラク戦争って一体なんだったのかを考えることも非常に重要だと思います。

「あんな奴ら、さっさと皆殺しにすれば良い」と考える人は多いと思いますが、そうやって「邪魔者は消す」ことが世界で、歴史上で平然と行われてきた結果、今があるのは間違いが無いと思うんです。何の理由もなくテロをする奴はいない。でも「窮鼠猫を噛む」のは古今東西、繰り返し起きているわけで、「話し合いで・・」と言っても「話し合いは強者が常に勝つ」というところを無視して、「強者の横暴」には目もくれず、「テロリストなんか皆殺してしまえ」という考え方を変えないかぎり、未来永劫同じことが続くはず。

「俺さえ良ければ良い」と考えていたのはテロリスト達ではなくて、「彼らを追い込んだ強国」だと私は考えています。

でもどうしたら良いのかなんてことはわからず、欧米諸国が中東諸国に対して、「今まで申し訳なかった」と頭を下げることはあり得ないし、「今後は君達で君達の将来を決めてくれ」なんていうこともあり得ない。

解決策としては「世界が豊かになること」しかないと思っています。豊かになって初めて「過去の拘りがなくなる」と私は思うのですが、現代の戦争、あるいは地域的な紛争を見ると、武器の破壊力が半端じゃ無いですから、再起不能なまでに徹底的にぶち壊してしまうんですね。シリアやイラクの戦闘地域を見ると、それこそ「広島の原発」を何十発も落とされたように破壊されている。

自分の祖国、故郷をこんな風にされた人たちが何を考えるか。我々みたいに豊かで安全な地域に住んでいる者は、まずはそこを理解するのが始まりだと思うのです。

欧米による爆撃の跡。シリア。

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もし日本がこのようにされ、同胞を殺され、「お前たちなんか早く死んでしまえ」と言われたら、私なら未来永劫、子々孫々恨み続けて仕返しをすると思う。「尻尾を振って俺達の言うことを聞け」と言われても、ハイそうですね、なんてことは絶対に言わない。世界中にISの支援者がいるのはそういうことでしょう。

もしISを潰しても、ISが出てきたのと同じように次なる組織が必ず活動を広げるはず。

マレーシアでは過激派を認める人たちがそこそこいるのは前にアンケート結果を出した通り。テロは駄目だという人は圧倒的多数にしても、「そもそも一体誰が悪いの?」と問いかければその答えははっきりしている。このところをどう解決するかがキーであって、過激派を抹殺すれば済む話じゃない。

なぜマレーシアの裁判所が「ブレアとブッシュ」を戦争犯罪人として有罪判決を出したのか。まずはこの辺を理解しないとならないと思います。その判決に賛同するという意味ではなくて、マレーシアに住む、あるいはこれから住む我々にとってはこれは無関係だとは思えないのです。

しかし日本は本当に平和ですね。素晴らしいと思う。「戦争反対~~~~」「テロで日本人が殺されたのは安倍のせいだ~~」と言ってりゃ平和に暮らせる。

 

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