中国を「深読み」する

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我々には大きな欠点があると思っていて、世界を見る時に「アメリカが~~」「中国が~~」といいますが、それらが「一枚板」「意思は統一している」と考えてしまう傾向があると思います。

これは日本も同じで「安倍が~~~」といいますが、安倍さんが安倍さんの意思だけで全て決められることなんか何もなくて、反対勢力だってごっそりいるし(そういえば麻生さんが変な動きを始めましたね)、メディアや民意も見ながら行動を決めるわけですよね。

近年、それが顕著に見えたと思うのは2014年の「消費税増税先送り」のときの総選挙です。なんで総選挙なんかやるんだ?と多くの人が思ったはず。税金の無駄遣いだと怒っていた私の友人もいました。でも私はあれは「消費税増税派を黙らすための選挙」と見ていました。「同じ政府内」ですから国民からはその問題が見えない。でも増税派は財務省の息がかかっているんでしょう、政治家、マスコミ、評論家も「どうにも理解できない論理」を振り回して増税を推進しようとしていた。経済界でさえも増税推進でおかしいと思っていました。

でも彼らを黙らせるのは「民意」が一番で、総選挙をやったと私は読んでいます。

こういうことが世界中であるわけで、独裁者に見えるプーチンでも習近平も同じで、彼らの思うままに自国を動かせるわけじゃない。

つまり、今回の「北朝鮮危機」もそれぞれの国の「内部の力関係」がわからない限り、彼らが何を考え何をしてきたのか、そして何をするのかはまったくわからないはずなんですね。

一般的に「北朝鮮は中国の言うことを聞く」と見られてきたはずですが、それは本当なんでしょうか。

今まではそうであったとして、それは何故なのか、中国の「誰」が北朝鮮を動かしてきたのか。そして今、その「誰か」はどうなっているのか。その彼は習近平とどういう関係があるのか。

そういうことがわからないと、「トランプが習近平に圧力を掛けたから、北朝鮮は変わるだろう」なんてことは言えないはずなんですね。

こういうことってメディアを見ていても全くわからず、「習近平とトランプが会談した」「こんな談話が出た」とかそういう「表に見えること」しか報道しない。それは当たり前だと思いますが、一体世の中に何が起きているのかを知ろうと思った場合、そういう表面的なものをいくら追いかけてもわからないと思うんです。

かと言って習近平に「一体どうなっているんですか?」と聞くことは出来ないし(笑)、彼も言うわけがない。

だから様々な事象、発言、過去の出来事、過去に何をしてきたか、どういう勢力があって、それぞれがどういう関係で、誰が力を持っているのかとか、そういう「状況」から判断するしか無い。

でもその状況さえ我々には調べることがほぼ不可能なわけでどうにもならず。でもそれをやっている人はいるわけで、その人がどういう情報を集め、どういう判断をしているのかを聞くことは出来る。

そういう意味で、中国関係に関しては「河添恵子氏」が面白いと思っています。とは言っても彼女は一中国ウォッチャーでしかないし、学者でも何でもない。ただ、彼女が集め、チェックしている資料情報は莫大で、少なくとも自分より詳しいのは間違いがない。そして彼女の情報を整理して導く結論の組み立て方に、私は一目置いていて、彼女の言うことを全て信じるわけではないにしろ、頭に入れておくと「中国の動き」が見えてくるような気がするのです。

ということで、「中国ウォッチング」が好きな方は、まず彼女がどういう情報を持ち、そこからどう中国を見ているのかを知るのは重要だと思うのです。(ただ彼女は「経済」「数字」には弱いのでその辺は聞き流したほうが良いかも)

いくつか彼女の解説、対談を紹介したいと思いますが、まずは「正男君暗殺の背景」が興味も持てますしよろしいかと。暗殺実行部隊は北朝鮮だったとしても、裏で中国がどう動いたのかって気になるわけで、中国(あるいは中国の中のある勢力)が関係していたのか、正男くんを擁立して傀儡政権を作ろうとしていたんじゃないのか。警護も付けずにいたのは暗殺を容認したのではないかとかいろいろ考えられますよね。

それの真偽なんか誰にもわかりませんが、せめて「背景にあること」は知りたいと思うのです。

次に私が知りたいのは「トランプX習近平会談」です。習近平としては今年の秋の党大会がありますから、トランプと会ってもいないなんてことは出来ないはずで、とりあえず「良好な関係である」というのを国内に見せないとならない。

でもそういう建前は別にして、米中の問題は南シナ海しかり、貿易しかり、そして北朝鮮問題があるのに、どんな話がなされたのは見えてこない。共同声明もなかった。本来なら喧々囂々やりあっても良さそうなのにそれもない。それどころか突然告げられた「シリア攻撃」では「理解できる」なんて中国の立場からしたら言えないはずのことまでペロっとしゃべってしまって、あの会談ってなんだったのか。

それの裏読みも河添恵子氏が解説している。面白いです。習近平が会談に誰を連れて行って、それはどんな人なのか、中国でどういう立ち位置にあるのか。また逆に「連れて行くべき重要なポジションの人」は連れてきていない。その理由は?

そして今回最後に紹介する動画ですが、「そもそも中国ってどうなっているのか」という歴史を含めた大局的な見方。

私が興味を持ったのは「重要人物は【客家】出身である」ということ、そして第二次世界大戦前から暗躍してたのは「客家の女性」であって、あの蒋介石さえも「クリ人形であった」という見方。そして戦後、天安門事件から世界に「反中国」の風が吹いていたのをどうその流れを変えたのか。それは中国が始めた「世界を舞台にした反日活動の強化」であって、一体誰がそれを仕掛けたのか。

また「客家の女性」「中国が大事にする一族やその血縁」の線から調べていくと、インドネシア、フィリピン、そしてマレーシア(ナジブ首相)もその流れがあって、全てつながっていて、「中国の強い影響下にあるだろう」と。中国は血縁、地縁、人縁で動いているので、その辺は見やすいのかもしれない。

私としてはこの3番目の動画の彼女の解説は非常に参考になったし、中国がどういう国で、いままでどうやって「世界を動かしてきた」のか、そして今後中国は何をするのかも想像できて良いと思いました。

かなり長いですが、是非最後まで見てください。目からウロコが落ちるんじゃないでしょうか。

しかし感じることは「彼らはやっぱり凄い」ってことで、血縁などの繋がりを重視し利用して世界に広がって行く。いや広がっているというより「中国による世界征服」が着実に進んでいると感じます。

 
 
 

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