日本の「和牛」は「名称を変える」のが良いんじゃないかなぁ

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日本には日本伝統の素晴らしい食べ物がいろいろある。和牛もそのうちの一つ。

ところがこの和牛が世界に流出してWagyuとなり、世界のWagyu市場はとんでもない広がりを見せている。これって「寿司」が「Sushi」となり広がっているのと同じ。

和牛って何か。これの規定は何度もブログに書いている通り決まっていて、【日本国内では】勝手にその名を使うことは出来ない。これはWagyu生産地として恐ろしいスピードで伸びているオーストラリアでも同じで「Wagyu」とはなにかの規定がある。

ところが「和牛」の規定と「Wagyu」の規定は全く異なるもので、オーストラリアは【純血種ではなくてもWagyu】であって日本とは大きく異なる。

そのWagyuが世界にどんどん浸透している。そして生産者も拡大していて、中国、台湾でも生産が始まった。また精子は各国に供給され、F1、つまり和牛を他の牛と掛けた交雑種の生産も増えている。当然、穀物を食べさせるのではなくて「牧草だけ」をたべさせたWagyuもいる。そしてそれらはオーストラリア産Wagyuと同じく世界にWagyuとして出荷される。

これって自らの首を絞めることになるから、アメリカでも米国Wagyu協会で「純粋種以外はWAGYU表示を認めないようにしよう」という提案が出されたが、反対多数で否決されたんですと。

ったくよ~、どうにかしろよって思いません?

今日もこんなニュースを見てがっかりですわ。

海外流出から40年 WAGYU 世界規模で拡大 種畜や精液出荷 F1、牧草肥育も

この状態で、「これが本家だ」「これが本物の和牛だ」なんて言っても全く意味がない。英語で言えばどちらもWagyuなのだから、その違いは誰にもわからない。

この際、和牛という呼び名を替えたらどうですかね。

そしてそれを世界の主要国で商標登録をして、勝手に使えないようにする。そしてそれには経産省がちゃんと予算を組んで、世界に対してアピールをするべきじゃないんですかね。

今のままだと、本物の和牛も、純血種のWagyuだろうが交雑種のWagyuだろうが、名ばかりのWagyuだろうが関係なくて、それぞれが戦って自滅していくはず。Wagyuと言う名の「安い牛肉を作ったほうが勝ち」みたいにもなってくる。また消費者もどれが美味しいWagyuか「商品名からの判断のしようがない」わけで、誰にとっても良いことはないと思うんですよ。これはもうすでにマレーシアがそういう状態。伊勢丹LOT10の田丸屋までもそういうことをしている。

だったら日本の和牛には全く別の名前をつける。そしてその名前をきっちり保護する。

また海外に出て和牛を作ろうとする日本人もいるわけで、またオーストラリアやアメリカで純血種を守りたいと努力する人達もいるわけだから、松阪牛みたいに「育てる場所」まで厳しくしないで、産地に関しては余裕をもたせて「海外産でも新しい和牛の名称を使わせる」ようにしたら外国の生産者、団体もそれに乗ってくるはずで良いんじゃないですかね。

こういう規格って電気業界、工業界では昔から普通に世界で進めてきたわけだから、ノウハウを持っている官僚だって経産省にいるはずですよね。でも国が関与せずに、弱小の集まりである和牛を育てる人たち、業界に任せていたら何も起きないでしょう。

クールジャパンに500億円つかって、クアラルンプールにLOT10みたいな店を出したり、他の国では「箱物」を作ったりしているみたいだけれど、「日本を守る」ことにまずは金を使うべきじゃないんですかね。

納税者だって、LOT10を見れば「税金を投入してこういうことをするのはバカじゃないか」と思うのが普通だろうけれど、「日本の和牛を守る」となれば賛同者も多いんじゃなかろうか。

昨日もB.I.G.に行ったらJaya Grocerと同じで、日本の(和牛ではない)「国産牛」をWagyuとして売っていました。

こういうことに腹が立つのは私だけ?

そうみたいですね・・・・・・・・

 
 
 

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