内食での「和食の限界」をぶち壊す

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和食がなくても全く平気な人っているんですよね。

私もかつてはそうでした。

特に海外に出ると、その地の食べ物に興味があるわけで、あえて日本食を食べようとも思わなかった。

ところがですねぇ、海外在住が長くなると「和食がなくても平気になる」のじゃなくて、その地の食べ物にもいささか飽きてくるわけで、やっぱり和食が良いなぁと思うようになりました。

そして年齢も関係あるんでしょうね。和食が自分に合っているように思うようになってきた。

でも海外で和食を普通に食べるのは簡単ではない。

これは国や都市によってまるで違うわけで、「日本と全く同じ和食が食べられる」場所はそれなりにある。でも「値段」に関して細かいことを言ってはならないのがお約束。(笑)

マレーシアも同じで、特にクアラルンプールに関しては香港やシンガポール、バンコックと比べ物にはならないものの、「ちゃんとした和食を提供する店」は存在する。でも和食材を扱う店は少なく、扱い商品種はかなり少ない(ゴールドコーストの和食材の方が充実している)。

だから高級店に行けば満足はできるのだけれど、でもねぇ、やっぱり値段を無視できないわけで、経費で落とせる立場の人とか、食費の支出はケチらない主義の人は良いにしても、我が家はやっぱりコスパを考えない食事をすることは不可能。

「高いけれど美味しい」のは当たり前だけれど、「美味しいから高くてもしょうがない」とはならない。

だからやっぱり「内食」でどうにかならないのか考える。なおかつ外食でも食べられないものを内食で作りたい。

海外に出たばかりの人って「和食材ってなんでも売ってますよ~」という人が多い。こういう人って「海外なんだから和食材はないのだろう」と思っていただけなんですね。「ないと思っていたけれど、結構あった」というだけでしかなくて、醤油やミソ、その他もろもろが今の時代、売っていないほうがおかしいのね。日本人が少ない地域や国は別だけれど。

じゃぁ十分なだけあるか?と問われれば、「そりゃ海外なんだから無理ですよ」という。一体なんでもあるのか、それともないのか、どっちなんだ?

ま、そのへんも人によって全く感じ方が違うんでしょう。

私はいつも書いている通り、「必要最低限のものしか売っていない」「良いもの、変わったものは売っていない」と思っていて、それもしょうがないと思っていたわけです。なんせ海外なんですから。でも重要が旺盛なアメリカ西海岸のロサンジェルスなんて、「日本からの生のサンマ」が普通に【安く】売っていたり「海外だから大したことはない」というのにも天と地の差がある(香港も凄いらしいですね)。ただし私は「和食材がなんでもある」ところに残念ながら住んだことはない。

でもこれまた月日とともに、「海外だからしょうがない」って諦めるのっておかしくないか?と思うようになってきた。まして我が家は多くの人みたいに「日本に度々帰る」ことがありませんから、「ちゃんとした和食を食べたい」という思いが満たされる時がない。3年間の我慢だ、なんてこともない。(笑)

だから内食でコストを絞りつつ、いかに和食を食べるかを考えるようになるわけです。

それは「日本から食材、調味料を買う」ことであり、「ローカルの輸入商を活用する」こと。

日本から買えるものって、やっぱり調味料と乾物が主で(これだけでもガラッと食生活は変わる)、残念ながら冷蔵、冷凍品は買えない(そのうち買えるようになるはず。すでに国際クール便は出来た)

また買えたにしても「割高」になるものは買えない。「安いのに重い」商品は送料が大きくなるし、「高くて軽い」商品がコスパがいい。

でも「輸入商」って面白くて、冷蔵、冷凍ものは持っているし、調味料のたぐいもいろいろあって、価格的にはここから買うことができれば、「日本から買う」よりも「ローカルの小売店から買う」よりも安い。そして「空輸もの」もあって、活き締めした鮮魚はもちろん生きた状態のものでも買える。そしてその値段は、「日本で素人が小売店から買うのと同じ様な値段」というのが良いと思う。海外だから恐ろしく高いってこともない。

でも輸入商とてありとあらゆる商品を持っているわけでもない。でも日本の輸出側が「何を持っているのか」がわかれば、輸入商のリストにそれが乗っていなくても注文は可能なのもわかってきた。では輸出側も扱っていない商品は?となるけれど、今の所、そこまで変わったものを欲しいとは思わないし、彼らが普段扱っていないものを買うのにはリスクがあるのね。ライセンスの問題もある。でもま、個人としてはこの辺に拘る必要もないと思っています。

日本の輸出商が扱っている商品なら基本的に何でも手に入るとこちらの輸入商は言う。(でも輸入商が難しいというものは駄目)

日本の輸出商のカタログ。

今年はそうやって手に入れた和食材で頑張ってみようと思っています。

たとえば鯖寿司。

鯖寿司、バッテラの類は夫婦ともども大好物なのだけれど、マレーシアで食べたことがありませんでした。刺し身やしめ鯖に出来るローカルの適当な鯖も見つからず、日本から輸入された冷蔵の(刺身用)鯖を買って自分で作るには中途半端。コスパも悪い。でも輸入商が「シメサバ」を持っているのがわかった。冷凍もの。8.5リンギ(ちょっと小さめの半身)。これで十分美味しい鯖寿司が出来た。

ガリもそこそこ美味しいのが手に入るし、大葉も卸で買うと量が多すぎるけれど、塩でもんで漬物にしてしまうと絶品の大葉漬けが出来るのがわかった。

きっとこの鯖寿司のコストは13~5リンギ程度だと思う。これなら全く問題なし。

刺し身好きでなおかつマグロが好きな場合はやっぱり難しいと思います。なんせマグロって大きな魚で、取引もロットが大きく、ブロックでの取引が普通。でも個人が3-4キロのブロックを買うことは不可能。「柵」状態のものがないわけじゃないけれど、今の時点では美味しくてコスパが良いものは見つけられていません。

本マグロの赤身。柵状態の冷凍で空輸されたもの。

これは駄目でした。解凍が難しいということもあるのだろうと思うのだけれど、水っぽくてグチャグチャになってしまった。美味しくない。もうこれは買わない。

これは日本からの本マグロだけれど、前に「インドネシア産のBlue Fin Tuna(本マグロ)」の冷凍(柵)を買ったことがあって、それはイマイチなんだけれど、上の本鮪より良いところもあってまたそれを買ってみようと思う。

生ミズダコ(真ダコではない)をさっと茹でただけの刺し身。これもマレーシアで食べたのは初めてでどこで食べたタコよりも美味しかった。つい最近、ある方の食レポからこれを扱う和食店(KL)があるのがわかったけれど、どれほどの価格がするか・・・。

その他、鰻より好きな穴子(生)、特大ボタン海老、ナマコ(生)、生雲丹、イクラ、明太子、タラコ、金目鯛、アジやホッケの開き、冷凍鰻とかいろいろ手に入れて実験中。それぞれの価格は日本で買うよりちょっと高い程度(のはず)。こちらのお店で食べることを考えれば激安。小売店で食材として売っていたとしてもそれよりも安い。ただし、ロットはそれなりに大きい。例えばイクラだとすれば1パック500グラム、明太子・タラコは1キロだとか。アジの開きを二枚とかそういう買い方はできない。

もう、「海外だからしょうがない」という言い訳はやめようと思う。でもコスパを無視したことはしない。

もちろん、ローカルの魚で美味しいものを見つける作業も続行する。

NSKで偶然見つけた、絶品激安のスマ(カツオ)。この量で多分200円以下(かなり大きな魚体だったけれど、一尾500円ぐらい)。(笑)

ああ、それとマレーシアでは和牛、Wagyuの表示がめちゃくちゃで、本物の美味しい和牛かどうか売り場(レストランも同じく)で見分けるのは至難の業。ところがWmart(輸入商のアウトレット)というスーパーでは正真正銘の和牛のA5を売っている。肉には日本の業者のちゃんとしたシールが張ってあるし、店でも言えば証明書を見せてくれる(こういう小売店は他に知らない)。そして価格は、他店のインチキ和牛と同じ様な価格。つまり安いってこと。

またこの店では、常時あるわけではないけれど、アメリカやオーストラリアのアンガスビーフ、アメリカのプライムビーフ、オーストラリアのWagyuを扱っているから、「出自がちゃんとわかるものを手に入れたい」と思う人はWmartはかなり良いと思う。ただし、この店では「交雑種」「日本国産牛」「ハイブリッド」と呼ばれる「(他のスーパー、肉屋ではそれが普通の)和牛ではない日本の牛肉」は扱っていない。私としてはそれはそれで扱って、安く売ってくれる方が嬉しいのだけれど、それをマネージャーに言ったら、「当社のポリシーに反する」のだそう。格好良いことをいうと思った。(笑)

これらは「ブロック」で買う必要はなく、こちらの希望通りに切り分けてくれる。通常は薄切りは2ミリだけれど、できるだけ薄くしてくれと頼めば1.2ミリ近くにはなるのでシャブシャブの薄切り好きもOK。アンガスやプライムビーフの薄切りもやってくれるので「和牛のA5じゃなければ駄目」というワガママじゃない人もOK。(笑)

ちなみにこれは何度もこのブログに書いているけれど、有名スーパーでさえそこで売っている和牛は和牛ではない交雑種だったり、めちゃくちゃ。伊勢丹のLOT10でもそれは同じ。「美味しければ良い」とは思うけれど、和牛ではないものに和牛の値段を払うのは冗談じゃないと思う。日本なら詐欺にあたる。(ちなみに交雑種ならオーストラリアWagyuと同じ様な価格なのが普通)

さぁて、今年は食べたいものを食べるぞ~~~~~~~。でもコスパ優先。(笑)

 
 
 

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