病院に行く時にはやっぱり「通訳」がいたほうが良いと思う

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先月、パンタイ病院の救急へ行き入院した時も、今回、別件でパンタイ病院で診察を受けた時にも「通訳」はつけませんでした。

つけようと思えば簡単で、パンタイ病院には4人の「日本人スタッフ」がいてフォローしてくれるらしい。医者に会った時も「通訳をつけますか?」と何度も聞かれました。私としては英語が得意では無いにしても、今までオーストラリアに25年間住んでいる間も、一度も通訳を付けたことがありませんし、「大丈夫だと思う」と言って断りました。

ま、通訳を断る理由らしい理由もないのですが、「今から呼ぶ」となれば時間も掛かるし、「今は通訳の時間が取れないそうだから、診察はまた別の機会にしますか?」なんて言われても困ると思ったから。でも医者は「英語を十分に理解できない日本人」をかなり見てきているんでしょうね。で、わかっていると思ったことがわかっていなかったなんてこともあったんでしょう、何度も聞かれました。

今回、実際に「先生の言う意味がわからなくて何度か聞き返した」ことがありました。

つまり「専門用語」がわからないんですね。

でも例えば泌尿器科に行くとなれば、そっち関連の言葉は調べておくし、スマホにも「対訳集」みたいなものを作っていつでも見れるようにしていたのですが、泌尿器の専門用語ではなくて「治療に使う小物の名前」がわからなかったんです。例えば、治療後の傷に当てるコットンと言うか、それも接着式のもので、日本語でもなんと言うのか私にはわからないようなもの。

「fじゃp8え・をあげましょうか?」と聞かれて、下半身は裸でベッドに寝たままの私は「え?」と思って3回ぐらい聞き直しました。そのうち、先生が気がついて違う言い方をしたので、「なんだぁ、あれのことか」とわかった。

でもマレーシアで知らない人はいないような単語なんでしょう。先生は「え?こんな単語もわからないのか?大丈夫か?」という顔をして私を見ていたのを思い出します。

また専門用語をある程度、理解できるにしても、マレーシア流の話し方をされると非常に聞きづらく、インド人の先生でしたが、意思疎通をするのにちょっと苦労をしたのは確か。こちらの言うことは通じても、インド人特有のアクセント、イントネーションで話されるとわからなかったり。それも意地悪じゃないんでしょうが、早口だったし。これは看護師も同じで、英語なのはわかるけれど何をしゃべっているのかわからない瞬間ってのがある。

「Car park」を「カパ」というのと同じで、この手の単語が山のようにあるのね。(笑)

それと「マレーシアの病院の慣習、当たり前のルール」が全くわからないわけで、どういう順序でどこに行って何をすればよいのかとか戸惑う場面もありました。もし病状が悪かったりした場合、そんなことで悩んだりあたふたするのは馬鹿げていますから、病院の専門の通訳、コーディネーターに助けてもらうのは大事だと思いました。

今後はつまらないことで誤解を招くのも嫌ですし、気になる診察の時には「通訳」をお願いしようと思いました。

過去の出来事ですが、ゴールドコーストに渡って数年目に鼻の具合が悪かったまだ小さな長男を連れて「耳鼻咽喉科」に行ったんですよ。先生はいかにもイギリス人に見えるジーさんだったのですが、我々が英語に問題があるのをすぐに見抜いて、「これじゃ診察はできない。帰ってくれ」と言われたことがありました。そして「医者に来るなら英語ぐらい話せるようにしろ」と。

このイギリス人め~~~と思いましたよ。そりゃ我々が悪いわけですが、「通訳を連れてきたら?」と言えば良いのに、「帰れ」「英語を話せ」ですもんね。そこの医者にはその後、一度も行っていません。(笑)

彼らにしてみると「こいつらは英語がわからない」のではなくて「その意味するものもわかっていない教養も何もないアジア人」に見えるんでしょう。例えば「バイオプシーをしましょう」と言われ、でもバイオプシーと言う言葉がわからなければ「それは何ですか?」と聞いてしまう。この時に、相手は「バイオプシーもわからないバカ」と思うんですね。でも「生検組織診」は何かは我々にはわかっているわけです。この辺のズレが「外人慣れしていない人にはわからない」のね。

また世界中で同じことを経験しましたが、「ゆっくり喋ってください」と言っているのに、ゆっくりしゃべるのは最初だけですぐに早口に戻る人ってかなりの数いるのね。私にしてみると「こいつは馬鹿か」と思うのだけれど、そういう時には私は「ゆ~~っくりしゃべ~~ってもらえませんかぁ~~~」みたいに言います。相手が早口に戻ったらまた同じことを言う。(笑)

また交通違反で「裁判所」に行かなければならないことがありました。日本の場合ですと「簡易裁判」で簡単に手続きは終わりますし、そんな程度だろうと思って指定された時間に行ったんですよ。すると、なんと、簡易裁判ではなくて「普通の裁判」でした。

びっくりしましたよ~~。証言台に立たされるわけですが、「裁判官」が出て来て裁判の始まり。原告は警察で、警察官が私の隣に立って「私の罪状」をああじゃこうじゃいうわけです。でも言っていることの半分以上、全く理解不能でした。そしてその後、私がしゃべることになるわけですが、そもそも何を話して良いのかもわからない。(笑)

どうにもならないと思った私は、隣に立っている警察官に近寄り、小声で「申し訳ないが英語が十分に理解できないので、出直すということはできないか」と聞いてみました。すると、こういうことも移民が多いオーストラリアでは結構あるのかもしれませんね。その警察官が裁判官に説明して、裁判はそこで閉廷、改めて日にちを変えてやることに。

その次は結局は通訳を立てることなく、「弁護士」がいないとスムーズに行かないのがわかって、裁判所の周りにいくつもある弁護士事務所に飛び込みで入って弁護を頼みました。そして次の裁判の時には、私はほとんど何も喋らず、弁護士がああでもないこうでもないと弁護。そして最後に私の口から「非常に反省している。コミュニテイに対して申し訳ないと思う」と言って終わり。(交通違反はコミュニティーに対する攻撃だということになっている)

ま、日常会話とかビジネス英語はそこそこ出来ても、医療や裁判となるとまるっきり駄目。そりゃそうで使ったことがまるでない単語の羅列ですからしょうがない。

ということで、「俺は大丈夫だ」なんて下手な自信は持たず、また友人についてきてもらうなんてこともせず、通訳、それも病院にいる通訳なら絶対に間違いは起きないはずだから、お願いするのが賢いと思いました。もしたった一つの単語でもちょっとした勘違い、言い間違いがあっただけで大変なことになるわけですから。

明日は検査ですが、どうしましょ。

通訳の予約もしていないし、きっと問題もないと思うんですが・・・。(笑)

ちなみに私とは別行動で違う科で診察を受けたオーストラリア育ちの息子は全く問題なかったですとさ。

--------- おまけ -----------

マレーシア英語ではなくて、シンガポール英語に関する動画ですが、これを見て一体何がどうなっているのかわかります?

え?なになに?なんて思う人はマレーシア、シンガポールでは英語で結構苦労するんじゃないですかね。

これはシンガポール人が自国のレストランのオバチャンからシングリッシュ(シンガポール英語)を引き出すためにわざわざいたずら電話をしたんでしょう。

またイタリア人、英語を母国語としない人同士の英語を風刺したお笑い動画。

何をどう勘違いしているのかわかります?

ま、同じ様に「日本語英語」も笑いのネタになっているわけですが、こういうことで「笑えない問題」も起きるのを忘れないほうが良いですよね。

---------(後記)-----------

マレーシアに長く在住している友人の大西さんから「私はいつもGoogle先生の世話になっている(翻訳はGoogle)」とのコメントをもらいました。それで十分だと。

でも私は思ったんですよ。大西さんと私の大きな違いがあるのね。それは「大西さんはマレーシア英語に慣れている」ということ。つまり私が悩むのは「単語」だけじゃなくて、彼らが話す英語そのものが理解できない事が多いってことなのね。

コメントにも書きましたが、こんな感じ。

ダボ 「私は何時に退院できるんですか?」

看護師 「ドクターふぁfぢえうy3えあgふぇ7g;」

これじゃ翻訳も何も不可能だと思うわけです。(笑)

多分、全て「筆談」にしたほうが良いと思う。

 
 
 

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