100リンギの【しゃぶしゃぶ食べ放題】に行ってみた。「倉田@パークロイヤル」

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ネットでどこかおもしろ店はないかと検索していたところ、ブキビンタンにある「倉田ファインダイニング@パークホテル」を見つけました。(写真はお店のサイトから拝借)

この店があるのは前から知っていましたが、「行ってみよう」と興味を持つほどじゃありませんでした。今回細かく写真を見ると「かなりまとも」に見えますし、メニューは「価格もこなれている」感じを受けます。そして「しゃぶしゃぶ食べ放題」をやっているのもわかった。一人100リンギ。2500円。安いじゃーん。でも内容が問題で、KLの「激安しゃぶしゃぶ食べ放題の店」である「すき屋」をすぐに思い出します。

すき家は安いなんてもんじゃなくて、ディナータイムで一人40リンギちょっとだったでしょうか(ランチタイムはもっと安い)。あちこちに店があってどこも大混雑。ローカルの人で一杯。

我々もどんな感じか行ってみたのはこのブログに書いた通り。しゃぶしゃぶは「牛肉」と「鶏肉」でスープは何種類かあって、野菜じゃなんじゃはバッフェスタイルで好きなものを取るシステム。

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お味のほどは「価格は正直」だと思うわけですが、それでも一人1000円で文句を言うほど悪くはないと思いました。とにかく「肉をガッツリ食べたい」時にはすき家も良いと思っていて二度ほど行きました。でもそれはマレーシアに来てすぐの頃で(家で料理ができない頃)、段々とマレーシアに慣れて来ると全く行かないようになりましたし、話題にも出なくなった。

「肉をガッツリ食べたい」と思うこともなくなってきました。自分の家で好きな肉を好きなように好きなだけ食べれば良いですから。

でも昔から私とヨメさんは「しゃぶしゃぶ食べ放題」が好きで、若い頃にはあちこちに行ったもんです。なんせ多い時には二人で14皿食べることもありましたので、普通に支払ったらとんでもない金額になるし、高級店では2皿食べたら「もうお腹いっぱ~~い」なんて嘘をつくことしかできません(笑)。いくら美味しくても我が家は「高い店」には行きませんし。

倉田という「まともな和食店」がしゃぶしゃぶ食べ放題をやっているというのは我が家では「ニュース」になりまして、こんな店があるとヨメさんに言ったところ、「う~~ん」なんて返事ではなくて(笑)、「すぐに行ってみよう」「いつ?」「明日!!」なんてもんですぐに決まりました。

パークロイヤルの地下にある店ですが、決して豪華ではないもののまともな和食店だと思いました。そして店のスタッフたちもかなりまともでいい感じ。

とりあえずメニューを見せてもらったのですが、やっぱりしゃぶしゃぶ食べ放題のメニューに目が釘付けになりました。

なんと、食べ放題は「牛肉」だけではなくて「ありとあらゆるもの」がそれに含まれているんです。しゃぶしゃぶに使う具材だけではなくて、刺し身、寿司、焼き魚、天ぷら、蕎麦、丼ものなどなんでもある。これはすき家も似たようなものですが、内容の多さ、グレードはかなり違う感じ。それに写真だけ見るとそれぞれが「アラカルトの料理」に見えるわけで、「これも食べ放題なんですか?」とスタッフにわざわざ確認を取ったぐらい。

まずはお約束のビールですが、高いと思いました。この価格に++(サービスチャージとGST)ですし。

どうしたってもっと飲むことになりますし、その時は焼酎ですが、焼酎も高い。というかこういう店では普通の価格。

どうせ「食べ放題」をやるならお酒類も30%オフにしても良いのにねぇ。それでも利益はしっかり出るし~。なんて調子の良いことを考えてしまった。(笑)

最初にお刺身とかちょっとしたおツマミ類を頼みましたが、メインは「牛肉」ですので、おツマミの量は少なめに頼んだのですが・・・・。

最初に出てきた「イカ刺し」でびっくり。あああ、食べ放題の「刺し身」ってこんなもんなのかと・・。このイカは安い回転寿司レベルでした。orz

マグロは当然キハダマグロですが、普通の「美味しくないマグロ」。でもスーパーで売っている冷凍のサクのマグロよりはかなりまとも。

そしてシャケ。結局これに行き着いてしまうんですね。これはOKですが、オーストラリアで「何も無いけれどシャケだけはある」みたいな刺し身の世界で25年も過ごしていますと、もうシャケの刺し身にはうんざりというのが私の本音。でも長男はシャケ好き。ヨメさんは一切食べない。そもそも刺し身好きじゃありませんし、ただ、イカ刺しだけは食べたいと一皿追加。

長男が「食べてみたい~~」と騒いだ「ボンジリの唐揚げ」。私もヨメさんも初めて食べましたが、やっぱりちょっと脂がきつい感じ。とは言うものの「ビールのツマミ」にはいい感じ。

九州女のヨメさんが「食べよう」と言ったのは「キビナゴの天ぷら」。息子は「キビナゴって何?」なんて聞いていましたが、九州人で知らない人はいませんよね。でもこれはまぁ珍しさがあるというだけのもの。

天ぷら盛り合わせ。海老は一本(海老だけの注文できない)。和食店の天ぷらとして食べるとちょっとイマイチの感じがするレベルですが、なんちゃって和食で出て来る天ぷらよりははるかにまともで、「ちゃんとした和食店」の片鱗は見えた気がします。でもこの海老ってこの食べ放題用に仕入れているんですかね。アラカルトでこれが出てきたらがっかりしてしまう。う~~む、そうでもないかな。そこそこ有名な店で食べた海老の天ぷらも似たようなもんだったような・・。

そしてやっとシャブシャブの食べ放題。

まずテーブルに用意されたのは「野菜類」ですが、まぁまともじゃん、って思いました。特に「ネギ」。スーパーで売っている安い「スプリングオニオン」ではない。でも本当に気になるんですよ。ちゃんとした店が安い食べ放題をする時に「どういう食材を使う」のかって。食べ放題のためにわざわざ仕入れたら(忙しい店ならまだしも)余計な在庫が増えるばかりじゃないかと思ったり。だから流用できるものは流用するはずですが、かといってアラカルト用の高い素材を食べ放題に使ったら採算割れになるんじゃないですかね~。それって刺し身でも野菜でも同じでしょう。

そしてこの日のメインである「牛肉」が出てきました。じゃじゃ~~~ん。(笑)

まともな和食店のアラカルトのシャブシャブでこの肉が出てきたらずっこけるなんてもんじゃありませんが、安い食べ放題の牛肉としては「これが普通」なのはわかっていますし、「想定内」でした。

早速しゃぶしゃぶしてみましたが、これもまた想定内。美味しくはない、でもまずくもない。これはオーストラリア牛ですが、「すき家のしゃぶしゃぶ」みたいにパサパサでなんだか紙を食べているような感じは無し。(笑)

でも安い肉の食べ方ってあるんですよね。「火を通しすぎないこと」は絶対のお約束で、しゃぶしゃぶなら「レア」でもない「ミディアムレア」でもない、「ヤケド」程度で食べると結構食べられる(笑)。特に私の場合は「生肉」も好きですから全く問題なし。かと言ってそれなりに火を通さないと「牛の味はしない」わけで、その微妙なところが「安いしゃぶしゃぶ」を食べる時のノウハウだと思ったり。(笑)

でも長男は3皿で「もう食べられない」とギブアップ。聞いたらあんまり美味しくないし・・なんて贅沢なことを言っている。「お前ねぇ、こういう食べ放題でそれを言うのは反則だぞ」なんて話になったのですが、いろいろ話す内に、オーストラリア育ちの彼は「安い肉の食べ放題」ってのを知らないのがわかった。彼に言わすと「しゃぶしゃぶとは和牛の美味しい肉のしゃぶしゃぶ」であって、オーストラリアでもしゃぶしゃぶと言えばオーストラリア産の和牛を「家で」しゃぶしゃぶするのが普通でした。だって外で食べたら大変なことになりますから(笑)。そして和食店のしゃぶしゃぶは美味しくなくて高いのが普通。(最近は知らない)

でも「鶏肉を食べたいなぁ」なんてこれまたしゃぶしゃぶ食べ放題での反則続きですが、出てきた鶏肉はそこそこ美味しかった。

考えてみれば「鶏肉」には牛肉みたいにグレードがいろいろあるわけでもないし、食べ放題用に「安い鶏肉」を店が仕入れるはずもなく、鶏肉という選択は正解なのかもしれない。

最後の最後に何を食べるか?となりましたが、皆、お腹いっぱい。でも私だけ「日本そば」をお願いしました。これが「寄せ鍋」なら最後はオジヤと我が家での決まりがあるのですが、しゃぶしゃぶの場合は別。

で、写真を取るのを忘れましたが、出てきた日本そばは「アラカルトと同様」みたいなちゃんとした日本そば。でも量は少なめ。

結論として、牛肉のしゃぶしゃぶとしては「一般的な安いしゃぶしゃぶ食べ放題」であって、それ以下でもそれ以上でもないと思いました。ただし、天ぷらやお寿司、焼き魚や丼まで、食べたいものはなんでもある「しゃぶしゃぶの食べ放題」って私は初めてで、「なんでもありの食べ放題」で「しゃぶしゃぶをメインに食べた」って感じですね。

料金はこれで一人100リンギですから、良いと思います。

でもねぇ、酒を飲めばやっぱり高くなるのね。これはどんな店でも同じですが、結局、最後の支払いは3人で600リンギ超えで、「安く上がった~~」という喜びは皆無。orz

でも昼間に行って、お酒は飲まずにひたすらあれやこれや食べても「一人100リンギ」だとすれば良いと思いました。激安の「すき家」でゆっくり酒を飲まないのと同じで、所詮、酒を飲んだらどこでも高くなるってことですね。

この倉田はデサスリハタマスの「(焼き鳥の)ふく田」と同じ経営ですが、他にもいろいろお店を持っているのを知りました。あのバンサの「小池商店」も同じグループなんですね。

パブリカに「カレーの店」があってそれも同じグループですが、早くに撤退して、この倉田も「かなり苦戦してどうにか頑張っている」のは見えますが、本当に一生懸命なのがわかる店。頑張って欲しいです。

ただ思ったのは「【安い】しゃぶしゃぶの食べ放題」みたいなのを我が家は好きですが、でもそれを苦し紛れにやると本業のほうが余計危なくなるんじゃないかと思いました。今一度一番上のお寿司やお刺身の写真を見てください。もし今回の「食べ放題」を食べて内容がわかった客は、「一品料理を疑いの目で見る」ことがあると私は思う。

でもま、アラカルトを食べる客と食べ放題の客ってまるで「違う客」かもしれませんね。

ちなみに倉田ではちゃんとした「しゃぶしゃぶコース」もやっていて、それは一人300リンギ。

また行くか?

う~~む、難しいところだと思います。でもま、手軽に牛肉をガッツリ食べたいと思った時にはまた来るかも。でもそれはきっとランチタイムで、酒は飲まないと思う。

私としては「この店の実力を出し切った【ちゃんとしたしゃぶしゃぶ】の食べ放題」を食べてみたいです。きっとかなり高くなるんでしょうが、私がこの店に望むのはそういう方向性。でもそれじゃ客が来ないだろうというのもわかる気がします。(もしそういう裏メニューがあったら連絡が欲しいくらい 笑)

しかしKLの和食業界は大変ですね。激戦なんてもんじゃない。それは客にとってはうれしいですが、私は昔から【安売り合戦】ってあんまり好きじゃないんですよ。結局は消耗戦になって内容はどんどん落ちていって、「誰も嬉しくない終わり方」をするのが普通でしょ?

倉田がまともでちゃんとしていて頑張っているのもちゃんと見えますから、良い方向に動くのを願っています。なぜか私はこの店には「好印象」を持っていますし、どうにか繁盛店になるようにより一層頑張って欲しいです。

隣の店は大混雑していたのに、倉田は我々を入れて客は二組だけ。ちょっと寂しい金曜日のディナーでした。

倉田ファインダイニングのフェイスブック。(ここをクリック)

 
 
 

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