マレーシア情報を読んでいる中で、どの通貨からリンギットに交換するのが有利かという書き込みを見つけました。それは
1 英ポンド
2 米ドル
3 豪ドル
の順であり、日本円は不利だとのこと。これはキャッシュの話で、銀行間の送金の場合には触れていませんでした。
私としては今の時点では豪ドルが主体で、キャッシュを持ち込むとなればそれは豪ドル。送金する場合はどうなるかまだ不明ですが、今後シンガポール、あるいは香港で銀行口座を開くにあたり、そこではマルチカレンシーを扱えるので、送金する場合もどの通貨を使うか選べるわけです。その場合、どの通貨から送金するのが有利か気になっていました。
こればかりは考えてもしょうがないので、Maybankのケースを調べてみました。
ODというのは Original Draft でしょうが、ここでは無視します。TTは電信送金、Sは売り、Bは買い、Notesはキャッシュです。黄色のところの % ですが、私が知りたかったのはこれです。この%は何かというと、売り買いの差額、これが儲けなわけですが、これの売り値に対する比率です。
この比率が大きいほど、損だと考えていいと思います。
さて、この表から一体何が読み取れるでしょうか。私の場合ですと、
1 電信送金の場合、主要通貨に関しては大きな差がなく、豪ドル、香港ドルは若干不利。
2 キャッシュの場合は、やはり世界の米ドルがダントツ有利で、日本円は極端に悪い。また、ここでも香港ドルが不利。意外なのがシンガポールドルで、オーストラリアドルより良い。
これを見る場合の前提として、為替のスプレッド、つまり売り買いの開きは値動きによってかなり左右されるということを頭に入れておく必要があります。市場が荒れているときにはリスクを取りたくないのでスプレッドは大きくなるのは当たり前ですね。大人しければスプレッドは小さくなる。
で、この表を見た時点で各通貨がどういう動きをしていたのかがポイントになるということですが、
そんなとこまで見ていられるか~~~~~~~!!
ということで、市場の動きは却下!
まぁ、とりあえずこんなもんかと適当に見ることにします。
しかし、ちょっと真面目に考えてみると、気になるのが香港ドルです。香港ドルはアメリカドルとペッグされている。つまり基本的には動きが似ているはずで、めちゃくちゃ大げさに言えば、米ドル=香港ドルとも言えるはず。それなのに香港ドルだけのけ者にされているというのが不思議な気がします。
しかし、それより重要なのは、のけ者香港ドルより酷いのが日本円ということ。イヤになっちゃいますねぇ。
ただこれはどういうわけか、どこの国へ行っても日本円を両替するとがっぽり手数料を取られるのが普通で、我々日本人が考えているほど日本円はメイジャーではないってことなんですかね。
というのは卑屈な考え方で、それなら電信送金の場合でもスプレッドが大きいはず。キャッシュだけ大きいというのはどうなんでしょうか。
カモがネギ背負って鍋まで持ってきた、なんて事じゃないと思いたいのですが、現実はそんな感じです。
バカにするな~~~~~~~!
と、ジタバタしてもしょうがないので、事実は事実と受け止めようと思います。
冗談はさておき、健闘してるのが意外や意外、シンガポールドルです。私は銀行口座を香港に置くか、シンガポールに置くか悩んでいたのですが、これで背中を押されたような気がします。多分、シンガポールに決定!!多分・・・。予定は未定・・・・
両替商としては、目先下がると読む通貨のスプレッドは大きくするというのもあるのかな。それらの通貨を持っているとどんどん損がでちゃいますから。だから買う方としては安く買いたいのは当たり前。円と香港ドルは下がると読んでるとか?そういうことから、スプレッドが大きいのかもしれませんね。上昇基調にあると読んだ時にはスプレッドが縮まるのかもしれません。
私はもちろんこの業界のことなんかチンプンカンプンですが、もし私が両替商をするとすれば、当然値動きによっていろいろ考えるわけで、どんな場合でもスプレッドは固定にする、なんてバカな事はしないと思います。
あるいは、両替というのは売った買ったなわけですが、買うばかりの通貨というのもあるんでしょう。日本円はそうなのかもしれないですね。マレーシアでリンギットを日本円に替えるという客は少ないのでしょう。単なる需要と供給のバランスかもしれない。日本円ばかりで供給が多ければ値段は下がって当たり前ですもんね。
つまり、観光客がいっぱいくる国の通貨は、両替商としては買いばかりになるのでリスクが高い。だから利潤を多く取るということになるのかもしれません。日本人は日本円をごっそり持ち込むし、中国本土からは中国元はだめなので香港ドルで持ってくるのかもです。で、シンガポールドルはお隣さんですので、シンガポールからの持ち込みも多いけれど、リンギットをシンガポールドルに替える人も多く、両替商としては売買両方ともあって、需給バランスも良く、効率がいいので、スプレッドが小さいのかもしれませんね。
って、トーシロがあーじゃこうじゃ考えてもしょうがないので、ご託を並べるのはこの辺でやめにしておきます。
今度いつか、街で替える方が有利だということですので、両替商が表示している数字でこれを計算してみたいと思います。
どなたか、両替商が出している料金表の写真でも撮ってきてくれると嬉しいんですが・・・・
と、いいつつこの表を見ていると、TTの中値とキャッシュの中値がどう違うのか見るのも面白いことに気がつきました。
って、キリがないのでカキコはこの辺にして、後はこのエクセルで作った表をいじくり回してみることにします。