MM2Hでどう生きるか

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このブログに3種類の映像を載せましたが、それで何を言いたいのかというご質問がありましたので、それに関して書かせてもらいます。

まず、最初のユーチューブで高画質・高音質を扱えるという例ですが、まったくそのこと以外に意味はありません。私は音楽や映像に非常に興味があり、それを同じような趣味を持っている人たちと共有するのも好きなんですが(例えばスティッカムの私のページ http://www.stickam.jp/profile/dabo )、いつも話題になるのが品質なんです。良い物は良い形で見たい、聞きたいと思うわけですが、実はこれが今まで簡単では無かったんです。それが最近、どうにかなるようになってきたというのは、この世界が好きな人には大きな前進で、画期的なことでもあるのです。以前は音も悪い、ステレオじゃなくてモノラル。映像も貧弱でした。で、このブログはマレーシア関連ではあるものの、音楽つながりの友達、昔からのチャット友達も読んでくれていますし、こういうことが出来るようになったぞ、というお知らせでした。

次のペナンの映像とふれあい街歩きですが、これもたいして意味はありません。マレーシア関係の情報を集めている方々は私もそうですが、過去にテレビで放映されたものはなんでもいいから見てみたいと思う方も少なくなく、その為に載せました。

私がこの、特にペナンの第二の人生を見て思うことは、人それぞれいろいろだな、という当たり前のことです。

その中に、日本と二重生活をなさっているご夫婦の一ヶ月の経費が紹介されていましたが、2年前の放映とは言え、本当にそんなに安くあがるのかちょっと信じられませんでした。このビデオにウソがあるとは思いませんが、一般的にはテレビに限らず書籍を含むマスコミでは良いところばかりが誇張され、また良いことしか言わない極端な広告マンみたいな在住者も少なくないので、その辺は気をつけるようにしています。これはオーストラリアも同じ事。

でも、それにしてもこのご夫婦のケースは安いな、と思いました。最初に紹介されたご夫婦は二重生活をなさっているようですが、ペナンでの生活費は住居費、国内の旅行ホテル代も含めて月に13万なにがし。生活費・住居費だけだと7万未満とのこと。どういう生活をしているのかは検討もつきませんが、まぁ、贅沢をしなければかなり安く上がるだろうということは想像できます。

私が興味があるのはもう一人の方です。この方は

「海外は旅行に行く場所。日本が一番。お金があったらここへは来なかった。」

とおっしゃります。私はこの方に考え方が似ておりまして、将来的には日本に帰りたいという気持ちがあり、好きな時に好きなところへ行き、好きなだけ滞在して、好きなことをやれれば理想です。

で、この方の「お金があったらここへは来なかった。」という発言は、よくぞ言ったと私は思いました。この言葉は、多くのMM2Hの中では禁句になっているような感じさえ受けます。でも真理を突いていると思いました。

ただ、移住そのものに興味を持たれる方も少なくないと思います。実は私もそうでした。ただ、私の場合は遊んで暮らすという前提じゃなくて、仕事も含めて新たな世界へ飛び出そうとオーストラリアへ渡ったので、ちょっとこのブログのテーマであるマレーシアへ渡る考え方とは違うと思いますが、遊びに行くのではなくて、その土地でその土地の人たちと同じような生活をしてみたい、文化交流をしたいという欲求のある方も多いはず。

ただ、本音を言いますと、これも現地の人から見ればありあまるお金を持ってきて遊んでいる日本人でしかないわけで、ボランティアだ文化交流だと言っても、自己満足の世界でしかないのではないかと考えています。正直なところ、同じ日本人でもマレーシアで仕事を始めたりお勤めしたり、実際に地に根を張って生きている方々からは、MM2Hのジジババは冷ややかな目で見られているのも感じています。

しかし、俺たちは今まで一生懸命やってきたんだから、このぐらいのことはやって当然だろうというのが多くのMM2Hの考え方でしょうか。でもま、それに関しては私も賛成で、自己満足だろうがなんだろうが自分の人生ですから好きにすればいいわけで、他人の目を気にする必要もない。

100人いたら100通りの考え方、生き方、懐事情があるわけで、何がどうの言えないと思いますが、自分の思うとおりに行動を起こし、生きている様には、私は感動さえします。内容がどうのというより、それをやっているということそのものが素晴らしいのだと思いました。

ただ、ちょっと気になるのは、マレーシアは天国だ。ここへ来て良かったと口に出す人はたくさんいます。これはオーストラリアでもどこでも同じだと思うのですが、残ってる人がそういうだけのことで、思惑と違って帰っていった人は何も語らない。その数はどのくらいいるんでしょうね。ちなみにゴールドコーストは私の回りを見渡した限りでは残存率20%ぐらいでしょうか。

今思い出すと、私たちがゴールドコーストへ渡る頃、日本においてはゴールドコーストは物価も安く、家族4人で大きな家を借りて15万円もあればそこそこ生活ができると当たり前に言われていました。ところがこっちへ来たらとんでもない。そんなのは真っ赤なウソでしたし、物価の値上がりも日本では想像できない恒常的なもので、今では子供を私立の学校に入れただけで年間200万はかかるのが普通。大学も普通の学部で200-500万は掛かる。二人子供がいたらどうなるか。そしてなおかつここは税金が高いので、ごっそり持って行かれるわけで、税込みでいくらあったらそこそこの生活が出来るのか考えると目眩がしてきます。これが現実。

そりゃ私立に子供を入れるからだと言う人もいますが、小中高の公立の学校へ行かせてマリファナだタバコだ酒だと、それが当たり前な環境の学校に通わせて、安く上がったと喜ぶ親はバカとしか思えません。まぁ、この辺は細かい話になるといろいろあるわけですが、私は余裕があるなら、子供をそれなりの私立へ通わせるべきだという考え方を持っています。

子供がいない退職者はどうかということですが、何もせずに、イモとソーセージを食べていればかなり安く上がるでしょう。ただ、住居費はもうすでに高騰しており、ゴールドコーストの中心地にある新しいコンドミニアムは、5千万以上が当たり前になり、数億円単位の部屋しかないコンドミニアムも建ち始めています。不動産屋をフト見ていて、おお、安いね、これ買ってもいいかもなんて見ていたら、ゼロが一つ多かったなんてこともあるくらい。レントしても同じ事。月15万で良いところなんかないです。

で、マレーシア。

仕事はせずに年金だけで過ごそうとする、私から見るとうらやましい人たちですが、それなりの生活が成り立つのは間違いがなさそうです。私はほとんど年金がもらえない計算で、死ぬまで働くしかないのですが、それでもまだ現役ですから、今現在に限って言えば余裕はあります。それどころかオーストラリアからマレーシアへ居所を替えるだけでオーストラリアの高い税金から解放されるわけですから、その税金分だけで物価の安いマレーシアで充分生活できる計算になります。

で、私の個人的な考え方としては、マレーシアで安くあげようとは考えていません。それより、今と同じ生活費だったらどのくらいのことが出来るのか、そちらの方に興味があります。ただ、絶対に今以上に生活費を増やしたくはありません。もしそれが出来るとなると、今払っている税金分は丸々残りますし、将来的にもマレーシアへ渡る価値は充分にあるわけです。

ただこれも、私の収入源が国に縛られていないという特殊性があるからできることで、商売をしていたり、お給料をもらっている方々とは全く違う環境だと思います。ただ、これに関しては、私は恵まれているとは全く考えていないのです。それはそういう生活を夢見て、家族を危険にさらしながらも回りにバカにされながらそういう世界に飛び込み、長い間、何度も泣きながらやっと今があるわけで、金の成る木があるわけでもなんでもないし、棚からぼた餅が降ってきたわけでもありません。

実は、チャットの世界に私は長いのですが、毎日のようにdaboは良いわねーー、なんて言われるんですよ。でも私にしてみれば冗談じゃないんですね。お金儲けとはリスクを取るというのと同意語で、リスクを取ることなしにお金なんか儲かることは絶対に、絶対にあり得ないわけです。私の常にリスクを取っている恐怖感というのは普通の人にはなかなか理解できないようですが、私から見ると、満足が得られるほどではないにしても安定収入がある環境というのがどれだけ羨ましいか・・・・・。

世の中の人の大半は「忙しい」というと「良かったね」という反応が来ます。面白いですよね。忙しいことと儲かることが同じ意味だと思ってる。忙しいばかりでやればやるほど損するなんていう状況を経験したことが無い人が多いんだろう、働くこと即ち収入になると考えている人がほとんどだということがわかります。これって実は寂しいんですよ。意外にその辺の事をわかり合える友達っていないんです。自営業の友人ぐらいでしょうか、この辺で話が合うのは。

しかし、そのリスクをうまい具合にコントロールできれば、世界のどこででも、時間に縛られることもなく生きていけるチャンスがあるわけです。

そういう意味でも、このブログを見る方の中にはマレーシアそのものではなくて、早期引退であるとか、海外での資産運用に関して興味をお持ちの方が多いので、そういう話もこれからしていきたいと思います。

お金の話ばかりで申し訳ないのですが、私はやっぱりそこが大きなポイントだと思います。お金があれば何でも好きなことが出来ますし、逆に泣く泣く帰らなくてはならなくなるのもお金が原因というケースが多いと思います。少なくともゴールドコーストではそういうケースが多かった。

幸せはお金で買えない。しかしお金がないことで壊れる幸せもあると思います。お金で左右されるような人生なんてとんでもないと思うからこそ、お金のことをしっかり考えたいです。

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