タイムシェア その2

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前の日記に、タイムシェアを格安で交換する方法などを書きましたが、しかしその絵に描いた餅がどこまで使えるかは疑問です。また、タイムシェアそのものにフレキシビリティがないわけですから、使い勝手はどうしても悪そう。

多くのタイムシェアを持っている方々(日本人)のブログを読みますと、ほとんどがまだ現役世代で小さいお子さんがいる方も多い。こういう方々は2ベッドルームが欲しいとか、行く場所も、行く時期もほぼ決まっているとかでタイムシェアを使ってもメリットがあるでしょう。

また1週間もまとめて長い休みを取るのが難しいからタイムシェアの購入に躊躇するとか、マリオットのポイントシステムなら3,4日の利用も可能なんてことでマリオットのポイントシステムに入る方もいらっしゃる。

ところがねー、そういう方々の情報って我々には使えないんですね。まず、こちらは二人旅。そしてサンデー毎日ですから行こうと思えばいつでも行ける。一週間の休みが取れ無いどころか、たった一週間かそこらの滞在じゃもったいなくて、ハワイに行ったとすれば、各島をめぐって3週間や4週間ぐらいは泊まりたいわけです。

ですから、多くの方々が買っているような物件で、我々流の遊びをするとなると、1千万のイニシャルコストでも全然足りないんですね。マリオットのポイントシステムだとすれば最低でも5万ポイントは欲しい。出来れば8万から10万ポイント。これってイニシャルコストで1千万は越えて、毎年の経費が30万近くになってします。ヒルトンとて同じで、1千万では3週間分程度の資金にしかならない。

じゃ、2,3ヶ月遊ぶには5千万必要なのか?って話になっちゃうわけです。

まぁ、世の中にはたった一週間ハワイヒルトンのペントハウスに年末年始泊まるだけで2千万からのお金を突っ込む人もいるわけですが、我々とは違う世界。

前に書いた方法だと、0が2つ3つ少ない資金で2,3ヶ月は遊べるわけでし、そうやってる人達もいっぱいいる。ところがその人達はほとんどアメリカ人なんですよ。つまり彼らが回ってるのはほとんどアメリカ国内とか近隣諸国なのね。

RCIとかIIの権利交換会社は世界3800カ所のリゾートと交換できますなんてうたい文句してるけれど、それこそ絵に描いた餅なんですね。リゾートのカタログを見ると、当地オーストラリアもそうだけれどアジアにもごちゃまんとあります。日本にもRCI経由で交換できるリゾートが77カ所。

じゃ、実際に交換に出ているリゾート。つまり我々が実際に泊まれるところはどこよ?って探すと聞いた事もないわけのわからんリゾートだったりする。でもアメリカ大好き人間だったら宝の山のはず。

そもそも私がそうであるように、この交換システムを使う人達には80/20の原理が当てはまると言われています。80/20とは何かっていうと、80%の人達が交換したいと思っているリゾートは全体の20%でしかないってこと。

つまり、私が買ったラスベガスのリゾートですが、私はそこへ一切行く気はないです。きっと一生行かないと思う。私としてはそれを交換だけに使おうと思ってるわけですが、結局皆さん似たような事をやってるってことなんですね。

みんなが行きたいのはハワイであり、雪の降るレイクタホであり、太陽が燦々と輝く南カリフォルニアだったりするわけです。そこへ行くためだけに、交換能力は高いけれど(ポイントが多いも同じ意味)の行きたくもないタイムシェアを買う人がいる。ま、それはおおげさにしても、最初は好きで行っていたリゾートも毎年毎年じゃ飽きちゃうわけです。で、交換に出して、次に行こうと思うのはハワイであり、南カリフォルニアであったりということ。80%の人間が20%の場所に集中するって事ですね。そして普通の人は休める時期が決まっているし、子供でもいればスクールホリデーじゃないと行けない。

これじゃ同じ場所、同じ時期に集中して希望がでるわけで、ましてやそこを持っているオーナーも自分で使うケースが他より多いわけだから、取れなくても当たり前。

ただし、サンデー毎日の退職者とか、休日をうまいぐあいにコントロールできる人達はそういう場所でも交換できる可能性は高いわけです。で、我々としてはそこをねらい目としてやるしかない。

でもアメリカ在住でもない我々には、行きたいと思うような場所はない、っていうのが現実のような気がするわけです。

まぁ、ハワイでも時期を選ぶとかすると結構取れると言われていますが、私はハワイにさほど興味もないし、行きたいと思うアジアの交換可能リゾートは少ない。

これも面白いもので、RCIでは無いけれど、IIにはいっぱいあるとかそういう事もあるようで、また時期にも寄るわけだから、確定的な事は私にはわからず。

で、結構使えるかな、って思っているのがレントなんですね。これも前にちょっと書きましたが、自分が使える権利を自分では使わず、またそれを交換にも使わず、権利を売るというのがレント。

これもいろいろ見ているとそのオーナーの考えが段々見えてくるのですが、中には安いタイムシェアでもうまく売ると利益が出るのもあるんですね。そういうタイムシェアを何カ所か持って、それで利益を出して、実際に自分が行きたいところの実質コストを下げるなんて手法を採っているオーナーがいるのもわかる。

また、逆を言うと、もうタイムシェアにはいささか疲れて、かといって売るにも売れない。あるいはメチャ安く売るのも悔しい。毎年メインテナンスフィーを払うのも馬鹿らしい。では、とりあえず、メインテナンスフィーだけを確保できればいいやということで、メインテナンスフィーとほぼ同額のレントで権利を売りに出している人がいるのも見えてくる。

ましてやその期日が近づいてくると、それこそ売れないと大変な事になるわけです。ただその権利を捨てる事になりますから。だからやっぱり安くてもいいから早く売っちゃおうという人もいる。

ここが私にしてみると利用価値があるところで、安いレントで泊まれるなら、わざわざタイムシェアを買う必要もないし、毎年メインテナンスフィーを支払う必要もない。今の時期はタイムシェアそのものも値段が暴落しているのと合わせて、このレントも下がっているようです。どちらにしても買い手市場。ましてや我々はサンデー毎日ですから、レントの日程、場所にこちらの予定を合わせられる大きなアドバンテージもある。

そして次に大事なのですが、このブログを読んでいる人の多くは結構資産運用や投資に興味のある方が多いと思うのですが、たとえば、私の場合、私の運用ポートフォリオからは年利7%が入ってくるとしますね。あくまで仮定です。

つまり、たとえばマリオットでもヒルトンでももっと高い高級なところでも良いですが、たとえば500万のイニシャルコストだとしますよね。そうすると、500万を支払う事によって7%の35万が収入として減るわけです(100万でも考え方は同じ)。

500万でマリオットを買ったとしましょう。そして毎年のメインテナンスフィーが15万だとします。500万の償却を入れて考えてみると、そのタイムシェアを買うのが得なのか損なのかなかなか判断が難しい。ところが、それに7%を足すと毎年15万プラス35万の経費を払っているのと同じになっちゃうんですね。どんなに良いところだとしても、一週間に50万出せます?私には絶対に出せない。つまり、そもそも大きなイニシャルコストを支払うという事だけで、タイムシェアは私にとって全く価値がなくなってしいます。1週間に50万ものお金が使えるのなら、いつでも好きなときに好きなところに行けますから。

この金利を考慮している人は少数派のようです。不思議ですよね。メインテナンスフィーだけでも高いと思うのに、それに入ってこなくなった金利分を足したらどうなるんでしょう。ただ日本の一般的な金利を考えれば7%なんてつかないわけですから、この私の計算は一般的でない。でもこういう計算をすると、大きなお金をタイムシェアに回すのは絶対に不利という結論がここでも出てくる。

結局タイムシェアというのは、これを利用して安く遊ぼうとか、うまく利用してあちこちに行こうとか、それを目的として購入するもんじゃないって事なんですね。これが結論だと思います。やっぱり自分が気に入ったリゾートのタイムシェアを買い、それを使い倒して、また交換できるものがあるならたまに交換して、より利用価値を上げるということでしかないのだろうと思います。

自分が好きなハンドバックや時計、車に大金をつぎ込むのと同じで、その採算を計算するべき物でもないのでしょう。持つ事の喜び、それを感じることが出来る人には決して高い買い物ではなく、採算だ、コストだと言う方がそもそも間違っているということなのでしょう。

どうです?ここで一般論的な結論がでましたね。

納得しやすいですよね?その通り!って思いますでしょ?

でも、残念でした~~。これ、わざとそう書いただけです。これこそが高いタイムシェアを買うときに自分を納得させる唯一の、そして最後の方法だという事。ところが、こんな自分に言い聞かせるような結論で納得する私ではありません。上を読んでうんうんとうなずいた人は、安く効率的に長期で遊ぶことを放棄したのと同じですよ。

まだまだ時間が掛かるでしょうが、自分でも納得できる許容範囲内の投資で、最大限の効果を得る方法は今後も探求していくつもり。こんなことで諦めません。

今、いろいろ考えているのはマリオットです。私はマリオットは好きで、マリオットなら多少高くても買ってもいいかなと思っています。ただし、近年のポイントシステムはかなり割高です。来年からマリオットのアジアパシフィックだけではなくて、全マリオットがこのポイントシステムに移行するらしいのですが、既存の週を持っている人達はどうなるのか。4500-5000ドルを支払えば既存の週をポイントシステムに移行が出来るとマリオットは案内を送っているらしいのですが、それもちょっと問題有りだと思います。で、つまりこれからがマリオットの週の買い時となるかもしれないと、動向を見ながらチャンスを狙っています。確かに高いのですが、いくつかのタイムシェアをメチャ安く手に入れれば、そのうちの一つが高くても全体的なバランスはうまく取れるだろうと考えています。逆を返せば、高い買い物を過去にしたかたでもその何十分の1、年間のメインテナンスフィーも何分の1というのをあえて買い足す事によって、平均単価も下がるわけですから、私がやっているようなことを考えてみる価値はあるかもです。

それと、ヒルトン。ヒルトンもポイント制ですが、これも2万ポイントぐらいあると結構いろいろ使えそうなので、それを手に入れるにはどのくらいのコスト、メインテナンスフィーがかかるか現在の市場価格で試算中です。ただ、どう安く買ってもメインテナンスフィーは年間4千ドル近くになるので、それと比べる為にも、ヒルトンの2万ポイントに相当する交換力を得るには他社のどんなタイムシェアを買えばいいのか調査、試算中。今、一カ所狙っているところがありますが、この8月にオーナー会議があって、その動向によって大きく改悪してしまう可能性があるので様子をみているところです。それさえうまくパスできれば、10万プラスアルファのRCIポイントが得られる物件を手に入れようか考えています。

絵に描いた餅が一体どんな味がするのか楽しみです。

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