Worldmark

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はい、そうです。まだまだタイムシェアの話は続きます。

本当にしつこいとお思いでしょうが、現役を離れて、限られたお金の中でいかに有効に遊ぶかを考えた場合、やっぱりタイムシェアってのはひとつの効果的なソリューションだと思うわけです。

お前はタイムシェアは駄目だって書いたじゃないかって思うでしょ。はい、その通り。でもそれはごく一般で言われるタイムシェアをごく一般の買い方をするのは駄目だと思うと言うことで、中古市場から買ってRCIポイントをうまく使うとか、あるいはリゾートトラストのサンメンバーズとかなら結構行けると考えているわけです。

で、ここでもう一つ付け加えておきたいのがあります。それはこの日記の表題でもある Worldmark です。

これで検索してみても、これに加入している日本人のブログは発見できません。このポイントシステムのリゾートを運営している親会社はあの Wyndham なのですが、このウィンダム自体が日本ではマイナーですよね。でも確かウインダムって世界最大のはずです。交換会社のRCIもIIもウインダムの傘下。

ウィンダム自体がポイントシステムなのに、その傘下にまた別のポイントシステムがあるなんて変ですが、これはタイムシェア業界の再編でこういうことになったんですね。ウィンダムが傘下に取り込んだと思えばOK。でも統合はしなかった。やっぱり微妙なシステムの違いを統合するのに無理があったのでしょうか。私にはその辺はわかりませんが、まぁ、とにかく違うのが存在する。でも全く別かというとそうでもなくて、リゾートのお互いの乗り入れ交換は「若干」存在します。

で、またちょっとややこしいのは、このワールドマークにもアメリカの本家とアジアパシフィックなるものと二つあるんです。これはマリオットもそうですね。マリオットのアジアパシフィックはポイントシステム。マリオット本家は違いますが、来年あたりから本家もポイントシステムに移行するということで、既存のオーナー達は一体どうなるんだと騒いでますが、まぁ、私にすると対岸の火事ですし、よくわかりません。

で、ワールドマークに話が戻りますが、なぜこれを紹介しようと思ったかというと、タイムシェアの一番の問題である、転売の難しさがこれにはほとんど無さそうなんです。もちろん今でもデベロッパーはガンガン売りまくっているわけで、何も知らないと高い物を買わされるという構図は全く他のタイムシェアと変わらないのですが、これの中古市場が充実しているというか、中古市場の値崩れがないんです。売ろうと思っても売れないってことがない。値段もそこそこつくんです。逆を言うと、激安で買うのは不可能。

ポイントシステムという事はポイントが大事なわけで、これもRCIのポイントシステムと同じですが、ポイントそのものの会員間売買も盛んで(RCIでは禁止されている)、アカウントの売買もポイントの売買と同じように考えられていて簡単で活発。ですから、安い中古を買って、ポイントが無ければポイントだけ誰かから買ったり、余っていれば売ったり、もう完全に止めたいのなら、自分が中古市場から買った価格のちょっと下あたりの価格で売れるということ。本来これがタイムシェアのあるべき姿だと思うのですが、ワールドマークは「今のところ」そういう感じ。

もうちょっと詳しく書きますと、単発で欲しいポイントだけ買う事も出来ますが、自分のアカウントそのものを大きくしたければ中古物件を買ってポイント枠を大きくできますし、逆にあまり使わなくなったら、自分のアカウントの大きさを3分の1とか2分の1だけにすることも可能。非常にフレキシビリティに富んでる。

Worldmarkの人気の秘密はそこらへんにあると思います。、上にも書いたように売買が簡単にできるところに相乗効果があるのと、ポイントシステムの使いやすさだと思います。つまり、普通のタイムシェアは物件の不動産としての所有権があるでしょ?これが嬉しいと考える人もいるけれど、逆にこれがあるから面倒なわけです。ポイントだけならそれに不動産もくっついてこないので手続きが簡単なのかもしれませんね。売買の諸経費も格安です。

そしてもう一つ重要な点ですが、このシステムはポイントで予約をするシステムだという事。普通のシステムは交換ですよね?予約と交換の違いってなんだかピンと来ないかも知れませんが、ここには大きな違いがあるわけです。

交換という事は、交換対象がなければ交換できない。当たり前ですよね。ところが予約制ということは、世界中にある施設を自分が好きに予約できるということなわけです。当然、良い時期の良い施設は取り合いになりますが、予約可能なものがそこにすでにあるってことなんですね。交換の場合はそのオーナーがそこを交換に出してくれない限りは他の人が使えないわけです。

そして一週間単位ではなくて、週に3日とか、週末だけとか、そういう使い方もできる。ですから、ホテルのポイント制に非常に近いと考えればわかりやすいと思います。そしてそのポイントそのものを売買する事が許されている。

良いと思いません?

ただ問題点としては、このリゾートのレベルがそんなに高くないというところでしょうか。

この辺は人によってまるで考え方が違うと思うのですが、私が考えるレベルの順番としては

1 フォーシーズンズ、リッツカールトン
2 マリオット、スターウッド
3 ヒルトン
4 ウィンダム
5 ワールドマーク

って感じでしょうか。こうやって順番にすると一番下に来ちゃいますが、本当はこの下にわけのわからんその他もろもろのリゾートがいくらでもあって、その数の方が上位グループより圧倒的に多いわけですね。私のラスベガスの物件もこの下のランクでしょう。

現役でバリバリ稼いで、久しぶりの休暇をゆっくりと優雅に過ごしたりひとにはフォーシーズンズやマリオット、スターウッドが良いと思いますが、私のようにバリバリ稼ぐのは終わって、サンデー毎日で毎日ぷらぷら暇だけはあるという立場になりますと、そんな高級なところで優雅にというのはかなり難しくなるわけです。で、時間だけはあるわけですから、ちょっくら質は落としても長期でゆっくり、そして安価に使えるところが良しとなる。

ただ、ワールドマークはそれなりの品質を維持しているので、びっくりするほど安く泊まるのは不可能だと思います。ほんとに安く泊まるなら、RCIのポイント制を利用して、有名ではないリゾートに止まるのが一番安い。この試算は前に何度か書きましたよね。RCIポイントを安く手に入れれば、一週間、二人あるいは四人部屋のステュディオタイプか1ベッドルームに泊まって、1万円程度(手数料は別)なんて普通じゃ考えられないことが起こるわけです。ここもしつこく書きますが、RCIにそもそもそういう価格のリゾートがあるというのではなくて、ポイントを安く手に入れる方法を使うとそういうコストになるというだけのこと。普通のタイムシェアを普通に買ったら、どんなに安いリゾートでも一週間数万円~十数万円のコストになってしまう。

ワールドマークの場合は、一週間2-5万程度の範囲かなぁ。細かく試算はしていないのですが、そんな感じだと考えています。決して悪くないでしょ?ハワイのウィンダムの物件であるワイキキウォークもこんな値段で泊まれちゃいます。

それと、どうしてこのワールドマークが良いかという点で見逃せないのが、RCIとIIとどちらでも交換ができるということ。良いでしょ?

私の感じだとRCIの方がリゾート数は多いですが、あまり高級物件はないんですね。ヒルトンや今度ディズニーがRCIにIIから移行してきましたが、まぁ、ヒルトン、特にハワイが目標になるケースが多いはずですが、ヒルトン内部でも交換が難しいと言われていますし、ディズニーに至っては子供を連れて行こうという年代じゃない我々にはあまり関係ないし、ましてや交換希望が集中しますからどうせ絵に描いた餅だろうと思っています。でも行きたい、交換してみたいと思えばそれにチャレンジする事は可能ですし、ワールドマークの交換パワーがかなり高いという事もあって、普通のリゾートの週では交換できないような希望が集中する相手にも高確率で交換できると言われています。

で、IIですが、こちらにはマリオット、スターウッドそしてフォーシーズンズがある。フォーシーズンズはそもそも物件が少ないですから、そう簡単には交換できないでしょうが、ワールドマークで交換できたという例はかなりあります。マリオットに関しても決して難しくは無いようです。まぁ、この辺は言い方も難しいのですが、本来交換というのはお見合いでしょ。で、同じレベルをお見合いさせるわけで、下のクラスで上のクラスと交換は基本的に出来ない。しかしワールドマークはポイント制ですから、それなりのポイントを払えば交換パワーが大きくなると言っていいかもしれません。と、書きつつやっぱりちょっと違うというか、それなりの裏技というか有効な手が存在してそれを使う事になるんですが、まぁ、今、それをここに書いてもしょうがないので書きませんが(必要であればその方法はいつか書きます)、まぁ、かなり可能性が高いということは言えると思います。

私はここで何度か書いていますが、マリオットのプーケットに非常に興味があるんです。で、マリオットのプーケットはIIのディマンドインデックス(これが交換の易しさ難しさを表す)は年間を通して決して高くありませんし、交換はさほど難しくないと言われているのも非常に興味がある点です。他のマリオットの物件でも交換可能というのは普通に言われています。これって結構凄い事で、私のラスベガスはRCIですが、あの手の物件を持っていてIIで利用できたとしてもレベルから言ってマリオットクラスとは交換できないと考えるのが常識的。

ここでちょっと重要な事を書いておきます。たとえばマリオットプーケットですが、IIでその内容を調べてみましょう。

マリオットのプーケット  ←クリック

右の真ん中あたりに Travel Demand Index ってありますよね。TDIと略して呼びますが、これをクリックして表示させてみてください。この数値が各地域で違います。どの時期にどのようなディマンド、つまり要求があるかというのがわかるようになっている。この数値が高いと交換が難しい、低いと交換は比較的楽ということになります。ハワイなどはどの時期も高くなっていますし、スキーリゾートは冬場はこの数値が高い。普通のタイムシェアを買う場合、この数値の高い週を確保しないと同じ物件でも価値がまるで違うって事なんですね。交換パワーももちろん違う。そしてもちろん値段も違う。 ^^;

逆を言うと、TDIの低い時期を買うのは得策ではない、ましてや年間を通して低い地域は避けるべきと言えると思います。ま、その辺は費用対効果と自分の旅行パターンとの兼ね合いで、結論は一つという事は有り得ませんね。私が書いているのは単なる一般論。でも一般論で言えば、TDIの低い時期を狙えば、安いリゾート物件で上位のリゾートと交換できる可能性が高い事を意味します。ですから、東南アジアのタイムシェアを買うのは止めた方が良いと一般的に言われるのはこれが理由だと思います。

交換とは同じレベルの物件同士のお見合いと書きましたが、そのレベルとはタイムシェアの価格が高い安い、高級リゾートか否かじゃないんですね。あくまで同じレベルとは交換パワーの事を意味すると考えるべきだと思います。

ま、そんなこんなで Worldmark は

● 売買が簡単(やめるのも簡単)
● ポイント制でポイントの売買も簡単
● リゾートのレベルはそこそこ
● RCI、IIと両方で交換が出来る
● ウインダムの物件の一部も利用可能
● 交換パワーが高い
● (重要)グループ内では交換ではなくて予約制

まぁ、ちょっと見た目はいいことずくしです。ただ、

● 激安で泊まるのは無理
● アジアに弱い(オセアニアは強い)

ってことぐらいしか思いつきません。ただ、RCIやIIでもあるように、直前の放出、ボーナスのようなかなり安い出物はある。

その他の利点として、毎年自分が使えるポイントですが、2年有効です。そして次の年のを前借りもできます。つまり3年のスパンで考えると、繰り越しと前借りとで3年分のポイントを1年に使える。ですから、3年に1度長旅をするとか、高級リゾートを狙うなんてこともできるわけです。

正直なところ、どうしてこういうものがあることに気がつかなかったのかちょっと後悔しています。子供が小さい頃にこれを知っていたら、かなり有効に使えただろうにと思いました。

Worldmark  ←クリック

その他、世の中にはポイント制のリゾートクラブがまだまだいくつも存在しますが、私は詳しく調べていません。ただ、この手の事に関しては討論されている事も多く、他社のポイントシステムと比べてもワールドマークは逸脱しているという書き込みが結構あり、まぁ、それを鵜呑みにしています。 ^^;

また、ワールドマークだけの事を話し合うフォーラムもあり、これを見ていると結構内容が見えてきますし、みなさんうまい具合に利用して楽しんでいるのが見えてきます。

WMOwners ←クリック

中古物件を扱う業者ですが、このように専門業者がいるのも面白いです。

これとか

これ

中古市場ではデベロッパーから買う価格の4掛け程度のようです。ただし、RCIでも同じですが、ポイントの原価の一番大事なのは毎年のメインテナンスフィーですよね。これ自体はデベロッパーから買おうと中古市場から買おうと同じですので、年間の諸経費から割り出すポイントの原価は同じとなります。しかし、デベロッパーから買うとウン百万払う事になりますから、それの償却分(売るときには中古市場の価格、つまり4掛け以下になる)を諸経費に算入するとまるで違うコストになるわけです。そして、この何日間か書いているキャリングコストも中古市場から買えば4掛けになるわけですから、デベロッパー vs 中古市場のポイントコストは大きな差が出てきます。

あちこちの掲示板を見ていると、特にRCIあたりでの交換に関してはみんないろいろ悩んでいますし、あの手この手を駆使してうまく交換しようと頑張ってる。これってそれが趣味の人には良いけれど、一般的ではないわけで、ボサーっとしていたらまず良い所なんか全部取られちゃうわけですよ。ところがワールドマークの掲示板を読んでいると、雰囲気がまるで違うんです。戦々恐々としていないんですね。みんながそれぞれリゾートライフを楽しんでいるのが伝わってくるんです。これって非常に重要な点だと私は考えています。

これは、ワールドマークが基本的には予約であって交換ではないということが起因していると思います。ここのところをしつこく書きますね。多分ピンとこない人が多いでしょうから。

たとえば、ハワイに200室のリゾートがあるとしますよね。で、普通タイムシェアはそれぞれの部屋に52人のオーナーがいて、決まった週を持っている。で、私がそこに行きたいと思っても、そのオーナーの内の誰かが自分が持っている宿泊権利を交換に出してくれない限り、そこには行けないわけでしょ?

ところがワールドマークの予約制という事は、その200室は全部空いているってことなわけです。誰も権利を持っていないんですから。ですから、そこに行ける可能性、確率ってまるで違うということ。つまり、正月だろうがクリスマスだろうが、ゴールデンウィークだろうがなんだろうが、200室が全部空いているってことです。当然、みんなが行きたい時期、場所って集中しますが、数少ないであろう、そして出てくるか出てこないかわからない物件との交換を待つのとはまるで違うというのがわかりますよね?

そういう意味ではマリオットのアジアパシフィックも同じなのでしょうし、今後マリオット全部がそのように移行するらしいですが、良いですよね、そういうシステムの方が。ただ、マリオットの場合は既存の週を持っているオーナーがほとんどなわけですから、移行が簡単にいくとも思えず、どうなりますか。

Worldmarkの中古物件、1万ポイント分ぐらい買おうかと検討中です。

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