永住権(オーストラリア)の保持

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これからマレーシアに渡るとしてもオーストラリアの永住権を捨てる気は今のところはありません。ただ、その永住権を保持するにはそれなりのお約束ごとがあるわけです。

まず、オーストラリアの永住権ですが、永住権と言ってもそういうビザはありません。これは私たちの場合ですが、一番最初にもらったビザは確かに永住権の証しとして(PermanentResident)と書かれていました。それは4年有効。では4年過ぎたらどうなるかというと同じビザをもらえるのではなくて、Re-entryVisa という再入国ビザに切り替わりました。これは5年有効。

なんかややこしいでしょ?

永住権をもらってそのビザの有効期限が切れたとしても、永住権という権利はそのまま残る。しかしビザの形では何も無いってこと。つまり海外に出なければ再入国ビザもいらないわけで、何も持って無くてもOK。これって変ですよね。その場合、自分の滞在ステータスを表す物がパスポートには何も無いんですから。アメリカで言うグリーンカードなるものはオーストラリアにはありません。

で、海外に旅行なりなんなりで出て帰ってくる場合、再入国ビザを持っていればいいわけです。で、この再入国ビザをいかに保持するかというのが、実質的な永住権の保持ということになります。

基本的には直近の5年のうち3年オーストラリアに滞在していないとこの再入国ビザはもらえません。

そこでいろいろ計算が始まるわけです。

出たり入ったり、1ヶ月2ヶ月出てまた戻ったりという場合はその直近の5年間のオーストラリア滞在期間を合計して3年経っていればそのビザの有効期間中でも更新して再度5年有効のビザがとれますが、逆を言えば、5年のうち2年は海外に出ていてもOKということで、それからいろいろ計算します。

まず今までずーっとオーストラリアに3年以上滞在しているとします。その時点で再入国ビザが有効でも新たに更新できる(直近の5年間の内3年間滞在したから)ことは書いたとおり。で、マレーシアへ出発する時点で、まずビザを更新します。これで将来5年間の内2年は出ていられることになる。

そして、海外に出て2年経った時点でオーストラリアに帰ってきてまた更新するわけです。この時点では3年オーストラリア、2年海外ですから、当然問題なく更新できますね。で、ビザそのものは5年有効ですから、合計7年間は海外に出ていても永住権は無くならないという考え方です。

ただし、7年後に帰って来たとしても、その時点で再入国ビザを更新することはできません。5年の内、3年いなかったわけですから。ではどうするかというと、それから3年間じっと我慢してオーストラリアから出ることがなければ、直近の5年間の内3年滞在したことになり、また5年間有効のの再入国ビザをもらえるということ。

まぁ、ややこしいですが、我々がオーストラリアの永住権を保持すると言う前提ですとマレーシアには最大7年間しかいられないことになります。その後3年オーストラリアにいれば、また7年出ることが可能になる。そのサイクルの繰り返しになります。これはマレーシアに限らず日本でもどこでも同じ事。

正直なところ将来のことはわかりません。ただ、永住権というのは取るのは簡単ではないので、一度それを手放してしまえば、あとは観光で入ってくるしかありません。あるいは退職者ビザを取ることが出来ますが、退職者ビザは観光ビザの期限延長版といっても良いくらいのもので、社会保険も何もありませんので、私としては退職者ビザは全く考えていません。

永住権を持つと何がいいのかというと、これは市民権(国民)に準ずる者という考え方をしたらわかりやすいと思います。国民と全く同じではありませんが、オーストラリアの国民健康保険、失業保険、年金などの社会保障は国民と同じように受ける権利があります。また仕事に関しては制約がほとんどありません。

ですから、私たちの場合、二人の息子をオーストラリアに置いていきますし、彼らが将来どこの国でどう生きていくかもわかりませんが、ここで我々が永住権を失ってしまうと、親子生き別れと言ってもいいようなことが起きてしまうわけです。

ただし、逃げ道が二つ考えられます。一つは、もし我々の永住権が無くなったとしても、子ども達がオーストラリアの永住者であれば、我々を呼びよせる形で再び永住権の申請ができるということ。

もう一つは、私か女房か、どちらかがオーストラリアの国籍を取ること。こうなると国際結婚と同じで、海外に何十年出ていようとオーストラリアに夫婦共々いつでも帰ってくることが出来ます。女房はオーストラリアの国籍を取ってもいいわよとは言いますが、今の時点ではそこまで考えられません。

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