カメラ

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ソニーのNEX5が発売になりあちこちでリポートが上がり始めています。まぁカメラとしてはおおむねOK。ただ、動画機能に関しては問題ありだと思ってます。

初心者向けとか初めて一眼を使う人対象ということだから多くを期待しては駄目なのはわかりつつ、まさかと思う動画機能。何が駄目かというと、NEX5はそもそも「一眼の映りを・・」ってことで売り出して、一眼特有のボケが出る。またそのボケを利用した映像が撮れるという事でビデオ機能に期待して注目していた人は私を含めて数多くいるはず。で、皆ががっかりしたであろうポイントは、

「動画はオート」

これだ~~~。マニュアルモードはなくても良いにしろ、絞り優先モードもない。つまりボケを楽しんでくれと言いつつ、ボケが出るような設定ができないってこと。そりゃ撮像素子が大きいからコンデジよりかは良いにしろ、一眼レフのボケというのは大げさ。ましてやボケは絞りで変化するわけだから、それを調節できないってのはアウト。

ホームランを打ったかと思ったら、フェンスぎりぎりでイチローに捕球されてしまった感じ。アウト~~~!!

まぁ、これは初心者用だからしょうがないと言う人が多いけれど、絞りをオートじゃなくするなんてそんなに難しいことなんだろうか。あるいはその機能を付けることによって初心者は混乱するのだろうか。

こんな大事な機能を省略するというソニーの考え方が私にはさっぱり理解不能。

ただ、フト思うことは、ソニーはカメラもビデオも売ってるわけで、その境をきっちり作る考えがあるのかもね。このカメラがあればビデオカメラを持っていかなくて済むかもしれないなんて私みたいなユーザーは考えるわけだけど、ソニーとしてはビデオを撮る時にはビデオカメラを使ってくださいという立場だろう。貴方の欲しい機能は9月新発売の新型ビデオカメラにすべて搭載してますってところだろうか。

だからソニーに取って、カメラに載せるビデオ機能を充実させてしまうとビデオカメラの領域まで犯されて共食いになる可能性すらある。でもそんな出し惜しみをしていると、そこを他社が突いて新製品を投入してくるだろうし、まぁ、簡単な理屈じゃないんだろうけど、私には出し惜しみに見えてくる。

しかし、近年のマイクロフォーサーズの躍進は凄いんだろうと思う。去年、姉と久しぶりに会ったときに

「あたしも一眼買ったわよーー」だもんね。

キャノンのキッスでも買ったのかと思ったらなんと私とまったく同じ機種。レンズも同じ。パナソニックのGH1ね。姉貴はもともとビデオ好きでいつもビデオカメラを持っているような人だからGH1に飛びついたんだろう。私も同じだけど。

つまり、一眼なんて関係ないって言っていた60才の声を聞く姉でさえマイクロフォーサーズの一眼を買う時代。売れてるんだろうと思いますよ。そして次々と小型化した新製品が投入された。オリンパスなんて私から見るとやることが汚いな、なんて思ってしまう。似たような機種を3機種投入だもんね。どこがどう違うのか普通の人はよくわからないんじゃないかと思う。

オリンパスがちょっとの差をつけて新製品として出すってことは、やっぱりそのクラスのカメラが売れているってことなんでしょうね。で、後から出てきたのは儲けを確保ための商品って感じがする。

それだけ売れて底辺が広がっていると考えれば、彼らメーカーが見ている客層って新たな一眼ユーザー達であって、マニアや私のような中途半端にカメラが好きっていうようなユーザーを想定していないような気がしないでもない。今回のソニーのNEX5もそう。もう一歩という感じがする。

でもまぁ、このソニーが出れば他社ものんびりしていられないわけで、パナソニックはGH2という後継機を出してくるだろうし、それを当然考えた上でソニーはNEXの上位機種を持っていて、GH2の様子を見ながら機能をどこまでつけるか等、出方を考えているんじゃなかろうかと思う。

で、このマイクロフォーサーズ、ミラーレスががんがん売れているとなれば心中穏やかでないのがカメラ界の巨人、キャノンとニコン。黙って見てるんですかねぇ。(我らがペンタックスは何をしてるんだ~~???)

ま、マイクロフォーサーズなんて中途半端な規格は駄目だと思っていた人は多いと思うけれど、まさかの快進撃。そしてソニーとパナソニックのガチンコ勝負はこの秋の製品となるはず。そこに他社が負けじといろいろ投入してくるんでしょう。

ソニーはソニーで主力の一眼レフにも大きな変更があるようで、本当に今年はカメラの世界は大波乱。

できることなら各カメラ会社の戦略会議を傍聴してみたいですね。一体どんなことが話されているんだろうか。

まぁ、カメラ好きとしてこれほど面白い年は今までなかったと思う。

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