MM2Hは10年有効。そして更新は無条件であるとされています。ま、更新条件の変更があるのかないのか、今は無いと言ってるのが将来法律的にもそれがどう保証されるのかはわからない。でもま、その辺は私は簡単に考えています。多分問題ないであろうと。
ただMM2Hが永住権、永住許可ではないことは間違いがなくて、
● 自由に仕事が出来ない
● 不動産売買にも制限がある
● マレーシアの社会保障は受けられない
これにそっくりのビザってありますよね。そう、観光ビザ。
私はMM2Hは長期間有効の観光ビザだと思っています。で、それを使って永住できるのかどうか。10年有効で更新が出来ると言うことは、永住もやろうと思えば出来るってことでしょう。でもそれはそういう使い方も出来るということであって、MM2Hが永住権でないのは同じ事。
それでもいいから永住したいという人はすればいいと思いますよ。どうしようと勝手ですから。
でも、このビザで永住を奨めるのが良いとは私には思えません。
仕事も出来ない、社会保障は何もない、日本の援助さえ受けられないという浮き草状態と言っても良いと思うんだけれど、それでも良いと自分が受け容れられるならそれでOK。でも一般論で考えれば、普通の日本国民はそれなりにいろいろ政府の援助、社会保障は受けていますよね。健康保険しかり、歳を取っていれば介護保険、仕事がなければ失業保険、万が一の時には生活保護もある。
ところがMM2Hで永住したらそれらは一切なくなるってことなんですね。お金がないからちょっとパートに出ようということさえ出来ない。と同時に、日本政府も一切あてにできない。お金が無くなったらのたれ死にするだけ。
最近の動きを見ていますとしっかり年金をもらっている退職者だけじゃなくて、小さいお子さんを持っているのにMM2Hでマレーシアに渡る人がちらほらいるようです。
本当に、大丈夫なんでしょうかね。観光ビザみたいなMM2Hで。マレーシアの準国民としての権利が全くないのは良いにしても、日本政府からも見放される。子どもの教育も、あくまで留学生扱い。
マレーシアにはMM2Hというビザを取るしか手だてがないというのなら、それはマレーシアは永住向きの国じゃないと私は判断するわけで、マレーシアありきの考え方の方々とはちょっと違うところです。
マレーシアで生活が破綻した時にどうするか、どうなるかってのはしっかり考えて決めたいと思うし、そうなったら時にはどうするべきかの情報提供も大事じゃないんでしょうか。
お金持ちの贅沢ではないロングステイ、永住への道がいつか開かれることを願っています。