夢を見た

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私はあまり夢は見ないタイプだと思うのだけれど、昨日非常に面白い夢を見ました。ちょっとオカルト系でこんな夢は初めてです。それを書きます。

かなり暇な人以外は読まないでくださいね。長いです。

ある日、友人に「親戚の面白い集まりがあるんだけれど一緒に行かないか」と誘われ、暇だった私はノコノコ着いていくことにした。で、早速一つのマンションに入る。ドアを開けて入った内部は異常なほど広く、私が歩いただけでも1000坪はあったろうか。廊下というか回廊と言ってもいいくらいの広く豪華な廊下がクネクネと繋がっていて、多分中心部にはそのマンションの主の部屋があるようで、廊下が迷路の様になっていて、また隠し扉もあるようで中心部にはなかなか行けないような作りになっていた。

どの部屋も廊下も実にシンプルで、純日本風ではないものの日本的な感じがした。きっとオーナーは茶人か書道家であろうか。

大広間に出た。100畳ぐらいの部屋に30人ほどが集まっていた。それぞれは勝手な恰好をし、中には横たわっている者もいる。休憩所かと思いつつ近くに寄ってみると、「法話会」であるという観念が私の頭の中に入ってきた。そして一人の巫女の恰好をした若い男性がいる。いや女性かもしれないが、彼のことを皆が「若様」と呼び、彼は「堀口」という名前であるのがわかった。ただ、言葉を発する者は誰もおらず、その堀口某も一言もしゃべらない。しかし観念として自分の頭の中に情報が入ってくることが不思議だった。

大広間の端っこの方に腰を下ろし、部屋の左手にある壇上を見てみるとなんとそこには柩があった。大きさは普通の柩の二回りは大きい。まさか、これって葬式・・・・・・・・・。

そう思った瞬間、私が座ったすぐ横の引き戸が開き、二人の白装束の大男がなんと遺体を担いで入ってきた。私のすぐ横を通ったので私はひっくり返るぐらいびっくりした。しかし良く見てみると、それは遺体ではなく、素っ裸の少女であった。顔には綺麗にお化粧をし、目を見開いている。身体のあちこちに朱で何かのマークが書かれていた。

彼女は壇上の柩の側まで運ばれたがそれからのことは壁の影に隠れて何が行われているのかは私の位置からはわからない。しかし巫女の装束を着た堀口某が言葉を発する事無く、観念で皆に話しかけているのがわかった。

彼はその少女に一体何が起きたのか、その理由は何なのか、そして彼女の運命、彼女が持つ業の説明。そしてそれを乗り越えるにはどうするべきか伝えていた。言葉は一切無い中で、それらの観念が一瞬にして自分の頭の中に広がり理解できてしまうのが初めての体験でドキドキした。

その後、彼の話は変わってこの世の仕組みの話になった。

この世には天と地があり、その中間に空(そら)があると言う。天とは無象の世界であり形のある物は存在せず、しかしそこには万物の根本である力が存在する。しかし意志を持った絶対神もいなければ八百万の神も霊魂という存在も無い様子。ただ、この世を作り支えるパワーがあるのみ。

そしてその受け皿としての地があり、そこは有象の世界。我々が存在する世界もそこであり、全てに形がある。そしてその間に空(くうではなくてそら)という中間的な空間が広がっていると。

話はどんどん続くというか、新たな観念が次々と私の頭の中に入ってきた。

天と地。それぞれには分があるという。分?それは分をわきまえるの分であるようだ。それぞれにはそれが存在する理由と意味があり、そしてそれぞれには特徴的な働きがあり、それを理解することが大事だと彼は説明する。では天の分とは?その観念が私の頭の中に入っては来たものの、ややこしい物が渦を巻いているようで私には理解できない。そして地の分。この観念も一つの固まりとして私の頭の中に入ってきたが、こちらは若干理解できるような気がした。またモーゼの十戒はこの地の分の一部であるというのが瞬時に理解できた。

話はその地に生きる我々の話へと続く。それぞれの人間は全く違う分を持っており、自らの分を知ることが最も重要であると言う。その分を自分と呼ぶ。そしてその分を知ることが自分を知るという事であると。

そして空(そら)。この空という空間は異質な空間で、これが有るが故に、天の分、地の分、そして自の分が曖昧になり、それがよく見えない、理解できない大きな理由であるという。迷いが生じるのはこの空(そら)のせいであるという。しかしその空の働きを弱くする方法があるようで、それを彼は破壊の壊の字ともう一つ見た事もない字の二文字で表していた。その具体的内容も頭の中に流れ込んでは来るものの、私には全く理解できず、いつのまにやら私の関心は他へ移ってしまった。

フト気がつくと、彼の話は第二部へと進んでいた。

彼のいる壇上から6人の人達が満足そうな顔をして降りてくる。いつのまにやら我々が参加し、何かやらされることになった様だ。壇上の堀口某は私の方を向いておいでおいでと手招きをしている。順番なのだろう。しかし私は前の6人が何をやったのかも見ていなかったし、何が起こるのかもわからず、薄気味悪いので知らん顔を決め込もうと思っていた。

そんな時、横にいた人が私の頭を突っついた。早く行けという合図だろう。仕方なく私は立ち、壇上へ向かった。その教祖のような不思議なパワーを持った堀口某に近づくに従って彼のパワーの凄さがわかった。私自身の中の自分が段々薄くなっていって、彼のパワーが広がって行くのを感じる。多分彼の横に行ったなら、自分は完璧に消えてしまい彼の思うとおりに動くロボットになってしまう恐怖を感じた。

それでも壇上に登ると、彼の後に下り階段があるのがわかった。それは4,5段しかなく、その先には畳一畳ぐらいの空間があり、そこには小さな机と、その上には和紙、朱色と白色の二本の太い筆が見えた。自分がそこへ向かわされているのはわかるけれど、そこに降りて何をするのか、そして和紙と二本の筆で何をするのかがわからない。

しかし、段々とその階段に近づくに従って、その小さな小部屋に不思議なパワーの根源があるのがわかった。強く意識して自分を保とうとしてもどんどんそのパワーが私を浸食するかのごとく入り込んでくる。と、同時に、その小部屋に行けば、自分の分をそのパワーによって理解できるのだと言うことを感じた。

天の分、地の分、そして空(そら)があり、それぞれに特徴があるのはわかった。そして次は自分の分をそれぞれが理解するということなのだ。その階段を下りて何をするべきかはわからないものの、そこへ到達しそこにみなぎるパワーに身を任せれば全てがわかるはずだというのがわかった。

一歩一歩近づくに従って、自分が小さく消えていきそうな感じはするものの、自分に押し寄せるパワーは決して恐い物ではなく、かといって神々しさを感じる気持ちの良いものでもなく、単に事実のみがそこに存在し、その中に入れば、自分は何者で、どこから来てどこへ行くのか、私がするべき事、してはいけない事、自分の能力、そしてそれの限界も含めて、自分の全てがそこへ行けばわかるはずだった。

私から恐怖は消え、自分の全てを知ることへの興味と喜びに溢れ、その階段を下りてとうとうその小さな空間へ足を踏み入れた。その瞬間!

目が覚めたーーーーーーーーーーーー

目が覚めた瞬間、残念!と思った。結構頭がしっかりしていてどんな夢を見たのかはっきり覚えていた。そしてどうにか続きを見ようと頑張ったがどうにも無理。目が冴えてしまった。

頭は朦朧とはしておらず、イヤにはっきりしている。そして夢を思い出してみると不思議に感じた。夢は自分で作り出すものだろうが、この夢で見た内容、つまり、この世には天と地しかなく、そこには天国も地獄もなく、また神も悪魔も霊魂さえ存在しない。そして天と地、人間にはそれぞれ分と呼ばれる物があって、それを理解するのがこの世と自分を知ることであり、また空(そら)という空間がそれぞれの分を理解することの障害になっていると。こんな内容の話は聞いたこともないし、自分でも考えたことさえない。それどころかこんなユニークな発想が自分に出来るはずもないと思った。

ということは・・・・・・

これは夢というより、このような考え、教えを持った団体が実際に存在し、もちろん堀口某という怖ろしいほどのパワーを持った人物も存在し、それが夢を通して私にアプローチしてきたのか。それとも私が自らそれに近づいていったのか、それはわからないにしてもこれは実在するのではないかと思うようになった。

慌てて起き出してインターネットに接続してみる。そしてグーグルで検索。検索文字は「天分」「地分」「自分」「空」「堀口」。ワクワクしながらリターンキーを押してみた。

すると、な、な、なんと、ヒットした・・・・・・・・・・・・

なーーんてのはウソで、何もヒットしませんでした~~。終わり!

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後になって考えても、やっぱりこの夢はなんかおかしいというか、自分が作った話には思えないんですよ。そもそも私は神の存在を信じているし、この世は霊魂で溢れてると思ってるし、この世は今回見た夢のようなシンプルさじゃないと思ってます。

で、ここには書かなかったけれど、忘れてしまったことも含めてかなり自分でもびっくりするような想念、考え方を夢の中で受け取っています。また分なんて発想も私には思いも付かない考え方で、非常に斬新的であるなんてびっくりしてるくらい。www

これってどこかと私と繋がったんじゃないか、なんてまた危ないことを書いちゃいますが、知らない間にチャネリングをしていたとかあるかもしれない。

もしこの馬鹿な夢の話を読んで何か感じた方、霊能力がある方でもチャネリングに詳しい方でも良いですが、何か感じる物があったら是非ご連絡下さい。

しかしまぁ、これが57歳のオヤジの書くことでしょうかね。(笑)

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