世の中には顧客囲い込み用の飛行機会社のマイレッジシステムがある。と同様にホテルのポイントシステムがある。これらをうまく利用するとかなり安く飛行機やホテルが利用できるのはご存じの通り。各社顧客の囲い込みに一生懸命だけれど、それにあえて乗ってみるのも決して悪くはないんじゃなかろうか。
そして第三のシステムとしてプレビレッジプログラムがある。
これは主にホテルがやっていて、それぞれが前から持っているポイントシステムは別の物。内容としてはホテルが安く泊まれたり、無料宿泊券があったり、そしてレストランが安くなる。各社似たようなものだけれど、一人で食事をすると20%引き。二人だと50%引き。3人だと33%引き。つまり二人以上で行けば一人分無料になるという割引が多い。ただし、このプログラムを利用するのには年会費が必要。だいたい2万円ちょっとぐらいではなかろうか。高いような気がしないでもないけれど、私は今までスターウッド、プライオリティと使ってきたがホテルの無料宿泊券や金券も着いてきて、元は簡単に取れると思う。特にそのホテルに和食がある場合は簡単。二人で行って一人分は無料というのはかなり大きい。
○ Priority Previlege (プライオリティクラブ)
○ The Diamond Club (ヒルトン)
○ Shangri-la Prestige (シャングリラ)
○ Starwood Previlege (スターウッド)
自分の住まいの近くに、あるいは良く行く場所にこれらのホテルがあり、そこに好きなレストランがあった場合(例えばヒルトンKLにある和食の池輝、中華のChynnaとか)、このプレビレッジを使うと面白い事になる。また会社によって違うが、他国に旅行した場合、その国にあるホテル、レストランでも同様に使えるケースが多い。従ってサンデー毎日の必殺遊び人には非常に有利なシステムで一つは持っていても損はないと思う。
ところがここにURLを出さないのには理由があって、おおっぴらに販売しているところもあれば(スターウッド、プライオリティ)、その国、そのホテル、そして状況を見ながらテレマーケティングで販売しているところ(ヒルトン、シャングリラ)もあるようで、ちゃんとしたホームページを持って常時販売しているところは少ない感じがする。ただ、ホテルで聞けば販売しているのがわかるケースがあったり、他国のホテルでこれの販売をしていた場合それを買えるケースもある(他国の在住者には売らないケースもある)。つまりいつでもどこでも簡単に買えるメンバーシップではないということ。
ヒルトンのダイアモンドクラブは日本の場合、各地のヒルトンが自分のホテルを使うような内容にカスタマイズしたプログラムをそれぞれ売っている様子(スターウッドも)。ただ、レストランに関しては全世界で割引が使える(参加していないホテル・レストランもあるので注意)。ヒルトンの中には和食の店でも高級店が多く、そこで二人で行けば半額というのはかなり大きな割引のはず。ただし、日本のヒルトンのこのプログラムは一律7万円という値付けがされている。海外のヒルトン(グアムやマレーシア)で買うと2万程度か。
そしてこのプレビレッジシステムにもう一つ付け加えるとしたら、クレジットカードに付帯するサービスだろう。安くホテルに泊まれたり、レストランで割引があったりするのは多い。ただ上に書いたプレビレッジプログラムのように、二人で行くと半額というほど割引率の高い物は決して多くない。
ただし、例外もある。
日本のHSBCが出しているプレミア客用のクレジットカード。これはマスターカードのブラックに相当するもので、これにはTaste of Premiumというサービスが付帯しており、日本各地の有名レストランで二人なら半額というのがある。当然その他、面白いサービスがある。
内容はこれ ←クリック
残念ながら他国のHSBC、つまり我々に関係の深いマレーシア、シンガポール、香港でプレミア用のカードを出してもらってもこのサービスは着いて来ない。私にはHSBCのクレジットカードはどう考えても良いところがないように思える。以前はシンガポールのHSBCにもらったカードは0.6USドルに付きマイルが1マイル(換算すると100円で2マイル)という計算だったのか、いつのまにかそれも変更になって今では妙味がない。
ただ、マレーシアに興味深いクレジットカードがある。CIMBが出しているカード。これには上に書いたプレビレッジに似たサービスがある。そのカードはCIMB WORLD MasterCardとCIMB Visa Infinite。
CIMBのクレジットカード ←クリック
これはカードに付帯するサービスであるから、クレジットカードを入手すれば無料でこのサービスが手に入るわけで(Worldは年会費無料)、このカードを持っていたら便利では無かろうか。ちなみにどういう割引があるかの説明は
ここ ←クリック
レストランの割引だけではなく、無料でゴルフが出来ると書いてある。例として、無料でプレイ出来るゴルフ場は
Malaysia
– Bukit Jalil Golf & Country Resort, KL
– Bukit Jawi Golf Resort, Penang
– Bukit Kemuning Golf & Country Resort, Selangor
– Eastwood Valley Golf & Country Club, Sarawak
– Kota Permai Golf and Country Club, Selangor
– Nexus Golf Resort Karambunai, Sabah
– Palm Resort Golf & Country Club, Johor
– Perangsang Templer Golf and Country Club, Selangor
– The Legends Golf & Country Resort, Johor
– Tiara Melaka Golf & Country Club, Melaka
– Tropicana Golf & Country Resort, Selangor
Singapore
– Keppel Club
Indonesia
– Giri Gahana Golf Resort, Bandung
– Imperial Klub Golf, Jakarta
– Jagorawi Golf & Country Club, Bogor
– Klub Golf Bogor Raya, Bogor
– New Kuta Golf Links, Bali
– Nirwana Bali Golf Club, Bali
– Rancamaya Golf & Country Club, Bogor
– Ria Bintan Golf Club, Bintan
割引になるレストランは
– Best Western Seri Pacific Hotel Kuala Lumpur – Zende Restaurant, Kofuku Oriental Restaurant
– Hotel Nikko Kuala Lumpur – Toh Lee Chinese Restaurant, Benkay Japanese Restaurant
– The Saujana Kuala Lumpur – Suria Restaurant, Senja Italian Restaurant
– Grand Dorsett Subang Hotel Selangor – The Emperor Restaurant, Miyako Japanese Restaurant, CafクJ・Aroma, Terazza Brasserie, Piano Lounge
– Hilton Petaling Jaya Selangor – Toh Yuen Chinese Restaurant, Genji Japanese Restaurant
– Holiday Inn Kuala Lumpur Glenmarie, Selangor – Kites Restaurant, Fu-Rin Japanese Restaurant, Pheonix Restaurant, The Glen Lounge
– Palace of the Golden Horses Selangor – Carousel Restaurant, Kin No Uma Japanese Restaurant, Kim Ma Chinese Restaurant, Grand Salon Lobby Lounge, Polo Pub, Lounge & Games Room
– Sunway Resort Hotel & Spa Selangor – Avanti Italian-American Ristorante, West Lake Garden Chinese Restaurant, Atrium CafクJ・
– The Club at The Saujana Selangor – The Restaurant
– Parkroyal Penang – Tamarind Brasserie, Cool Bananas Poolside CafクJ卯 Javana Lounge
– Mercure Johor Palm Resort & Golf Johor Bahru – The Ishwara Brasserie & Terrace, Japanese Sobasei Restaurant, Xin-Shan Long, The Bar, Cocomo Lounge
– Mutiara Johor Bahru – Seri Mutiara Restaurant, Capri The Continental Restaurant
– Merdeka Palace Hotel & Suites – Ristorante Beccari, Aurora Court Coffee House
– Pullman Putrajaya – The Village, Bs
– Renaissance Melaka – Summerfields Coffee House, Long Feng Restaurant, Capers Restaurant & Famosa Lounge
この中には使えそうな和食レストランもあるし、中華なり洋食でこの中に良いところがあればそこを中心に使うという手もあると思う。
レストランでの割引率は以下の通り。ただしアルコールは除外。
2 diners – 50% discount
3 diners – 33% discount
4 diners – 25% discount
5 diners or more – 20% discount
その他、シティバンクのクレジットカードはここまで割引率は大きくないものの15-20%割引の店がかなり多くあるので面白いかもしれない。またレストランに限らず買い物でも割引が効く店は多い。
あとはやっぱりアメリカンエクスプレスのプラチナだろうか。
私はプラチナカードではなくてプラチナクレジットカードというややこしい(笑)カードを持っているけれど、これらは年会費がそこそこ高い。でも私は元を取るのは簡単だと思う。まず私のにはオーストラリア国内の往復航空便が年に一度無料で利用可能という特典があるし、プラチナは保険が充実している。そして和食店で半額になるなら(たとえばシャングリラKLにあるなだ万経営のジバング)元は簡単に取れる。その他、ポイントもつくし、プラチナの場合はポイントが5倍、10倍の特典や、その他もろもろあるので決して損はしないはず。
ただマレーシアでのこの手のクレジットカード作成は簡単にはいかないようで、HSBCがそうであるように(特にMM2Hには)定期預金をその発行銀行に作るのが前提となる様子。(アメリカンエキスプレスは利用者が他国に住まいを移した場合、その国で今までと同じカードを出すシステムがあるけれどその適用国にマレーシアの名前が無い)
プレビレッジプログラムは2万円程度のお金を出せば誰にでも買えるわけだけれど、問題はどれに絞るか。これに尽きると思う。
でもねぇ、マニアって全部欲しくなるのね。(笑)
----------------
うまいことばかり書きましたが早速たたおさんから指摘がありました。(笑)
>グアムのThe Diamond Clubの権利は、以前日本でも有効だったが、どんどん使えなくなっている。
>また逆もダメという話です(日本の権利で海外での利用がダメ)。
>おいしい話題って、広まると使えなくなる可能性があるのかしら
こういうことが各社起きてるのは事実ですね。テリトリーが決まっているケースがあるし、ホテル内のレストランは全部OKだったのが和食店だけ駄目になったり。寿司屋は最初から適応外というホテルがある。また私もメルボルンで経験してきたのですが、中華料理で生け簀の中に入ってる魚介類は適応外とか(これは前の日記に書きました)。またアラカルトはOKだけどバッフェは駄目、%が一律10%だとか。
ま、そんなこともありますので上ににも( )付きで(参加していないホテル・レストランもあるので注意)と書いたわけです。
ただ上に書いた例ではマレーシアを中心に書きましたが、今のところマレーシアではうまい具合に使えているようです。
基本的には、これは旅行で使うと言うより、日頃使いにいいと私は考えているわけで、地元のホテル・レストランには何があって、どのレストランで使いたいのかというのがどのプログラムを選ぶかのポイントになると思ってます。当然そのホテルから買うことになりますから、そのホテルで使えないと言うことはない。
海外では安いですが、日本国内ではスターウッドは年間5万とかヒルトンは7万という数字。その代わりごっそり特典が着いていますし、宿泊無料券、割引券等があるので私は元を取るのはそんなに難しくないと考えています。二人で一、二泊してしっかり食べてくればほぼ元は取れちゃう。そしてその後は使いたい放題ですから。
私としてはヒルトンのをマレーシアで入手しようと考えています。理由はヒルトンホテルのレストランが好きだから。池輝とチャイナです。ここが半額で食べられるとなったら万々歳。
あるいはスターウッド。スターウッドはマレーシアにホテル数が多いので使い道が結構ありそうです。でも和食レストランに弱いのが欠点。ただスターウッドの場合は世界中(アジアパシフィック)の参加ホテル・レストランが多いので旅行に行ったときにはかなりつかえそうな感じがしています。
スターウッド参加ホテル・レストラン ←クリック
一つの例として、シェラトン神戸では独自にカスタマイズされたプレビレッジプログラムを持っています。これは年間5万円。でも内容を見ると決して高くは無いのがわかるのではないでしょうか。神戸に住んでいたら私だったら買います。レストランの割引特典はアジアパシフィック内のホテルならどこでも(日本国内はもちろん)使えるというのがスターウッドの利点だろうと思います。
シェラトン神戸 プレビレッジ ←クリック
この内容を見てみると、和食レストランでもちゃんと使えるようになっています。ただし、※鮨「さわ田」を除くとあります。ここが注意しなくてはならない最大のポイントだと思うんです。これはヒルトンも同じで、かつてヒルトン東京ではある日突然、和食レストランが除外されました。これじゃまるで意味がない。
また無料宿泊券は無料だから良いにしても、50%の割引には注意が必要です。ラックレイトの50%引きということですが、これを使わずホテルグループが元々持っているFSPプログラムを使った方が安いケースもある。またホテル予約サイトのAgodaの方が安いとか。
どちらにしても、選ぶときには具体的にどのホテルを主に使うのか、どのレストランを使いたいのか、それを決める必要があるはずです。そしてそれは他の国、地域で買った権利でも通用するのかどうか。これをはっきり調べないとあとで泣くことになるはず。
ちなみにどのホテルでもアジアパシフィック、ヨーロッパ、アメリカ、あるいはそれにオセアニア地区が入ってそれぞれ別々に運用されてるケースが多いようです。で、その地区内ならどこでもOKだけれど、違う地区では駄目だとか。またその範囲が狭い場合もあって、同じ国の中でも使えるホテル使えないホテルもあるということ。
なんていうのかなぁ。つまりこのプログラムってやっぱりおおっぴらにやってるプログラムじゃないんですね。景気の動向、売り上げとか見ながらその国、その地域、そしてそれぞれのホテルがいろいろ考えてやっているようで、同じ会社の中でも統一された物がない。またその内容もころころ変わる可能性があるということ。
私はスターウッドとプライオリティを何年か使っていますが、かつてはオセアニアで買った権利が日本を含むアジアでも使えたのが、今ではオセアニアはオセアニア専用になってしまった。そうかと思えば、いつも通って半額で楽しんでいたホテルが、ある日、そのホテルグループから出て違うグループに入ってしまったとか、そんなこともありました。
ですから使い方は簡単だとは思いませんが、ちゃんと調べてうまく使うとかなりお得だと思っています。
和食の半額って凄い強力ですよね。昔は普通なら絶対に頼まない500グラムぐらいある特大鮑を二人で頼んだり。伊勢エビのお造りだとか楽しんでいました。ただ二人じゃないと半額にならないので、女房、二人の息子を代わるがわる連れていっては贅沢していました。でも半額ならメチャ安い。当然店は赤字ですね。(一人で寿司カウンターに行って飲んで食べるより子どもを連れて行って鮑を一枚頼んでもその方が安くなるという逆転現状も時々起きていた)
上には書きませんでしたがマリオットでも同じようなプログラムを持っていて、私の友人がそれに入っていて、ほとんど毎日のように通っていたのを思い出します。仕事場の近くですから、ランチにしてもディナーにしても半額ならかなり安いですから。あと、自営業の友人も客の接待に使えるというので入っていましたっけ。
イタリア料理が半額になっても嬉しくないですが、和食の半額は\(^O^)/です。それも高級店だし、近くの食堂と同じ料金で食べられるんですから。
細かい情報ですが、グアムヒルトンのダイアモンドクラブは海外からでも買えると聞いています。マレーシアのは買えるのでしょうかね。またそれが日本で使えるのかどうか。その辺は興味がある人は調べてみてください。
私としてはマレーシアへ渡ったらまずスターウッドを押さえようかと思います。それとヒルトンでの食事は好きなので、ダイアモンドクラブにも入りたい。そしてアメックスがあれば、シャングリラのなだ万経営のジバングでも使える。和食が食べたくなったら池輝かジバングだなんてかなり贅沢ができそうです。でも半額なら問題なし。
それとCIMBのクレジットカードがあれば完璧かも。
で、日本へ帰ったときにはスターウッド系に泊まれば気軽に高級店で食事が出来る。ヒルトンの使い道があるかないかは今のところわからず。
そんな事も含めて、私はFSP(ホテルのポイントプログラム)はプライオリティ、つまりインターコンチネンタル系だったのですが、これからはスターウッド系に鞍替えしようか、そんな事も考えています。マレーシアではインターコンチはあまり強くありませんから。でもロイヤルアンバサダーの、部屋が空いてさえいればスイートに無料アップグレードという特典は他社にないし、なおかつ部屋のミニバーは飲み放題というのも金銭的にはかなり助かるのでなかなか踏ん切りは付かず。でも複数の最上級ステータスを維持するなんてまず無理だからどれかに集中する必要があるんですね。
しかしまぁ、エラーアラインのマイレッジからホテルのプログラムじゃプレビレッジじゃクレジットカードじゃ、そしてタイムシェアじゃと忙しいですねぇ。でもこれらがあるおかげで、金銭的にはかなりの得をさせてもらっているはず。飛行機のビジネス、ホテルのスイートにしてもそうだし、食事もまともに払っていたらとんでもない金額になっちゃいます。
でも頭がパンクしそうだわ。(笑)
--------------
日本のヒルトンをちょっと調べてみましたが、やはり日本は日本だけの優待のようですね。かつてはアジアパシフィック全体で使えたのが今では駄目。ということはグアム、マレーシアで入会しても駄目ということなんでしょう。
と、いいつつ、ここはちゃんと確かめるべきですね。海外では他の国でも使えるというようになっている可能性もあると思ってます。
ヒルトン東京 ダイアモンドクラブ ←クリック
さて、私としてはどうしたらいいでしょう。基本的にはマレーシア内で安く食事が出来れば良いと考えているので、もし海外で使えなくてもヒルトンに入るのは良いかも。ま、値段次第かな。KLセントラルにあるヒルトンはたまたま中華も和食も気に入っているので、その二つのレストランを使うためだけに入っても意味はありそう。そういう意味ではホテル数の多いスターウッドでも行きたいレストランが思い浮かばない(マレーシア一と言われる神戸牛を出すステーキ屋 Prime があるか)ので逆に使うことは少ないかも。でも海外に出た場合はスターウッドは生きてくる。
私は今までゴールドコーストには気に入ったヒルトン系がない(コンラッドはある)こともあってヒルトンのFSPホテルプログラムも避けて通ってきたけれど、今サーファーズパラダイスのど真ん中にヒルトンホテルの凄いのが建設中だし、これからはヒルトンも研究してみるかな。ヒルトンだけはゴールド会員でもそこそこ良いんですよね。他社のプログラムは一番上じゃないと使い物にならないけど、ヒルトンも良いかもしれない。
その他、マレーシアでは会員制のクラブがあるようで、そこはランクが落ちるのだけれど格安でホテルなどが使えるというのもある。あと個別にいろいろやっているだろうから、向こうに住み着いてからゆっくり探しましょうかね。