愛人宅

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ヨメさんは新居に寝泊まりし、私は旧宅で寝泊まり。いつもは朝早くからヨメさんから電話があって叩き起こされるんですが、今日は昼頃になっても電話がない。不思議に思って電話してみました。

「何してるの?」

「友達に借りた韓国ドラマのDVD見てる。」

「ふーーん、そっちに遊びに行っても良い?」

「良いわよ。」

なんだかこの会話、愛人宅へ行く時の会話みたいだなと思った瞬間、

「なんだか愛人宅へ行くみたいな言い方するわね。」ですと。

こんなオバサン愛人にしてどうすんだよ、と思いましたがそれは言わないお約束。

「でもやっぱり良いわ。行くの止めた。」

「今日は家でやることがいっぱいあるんだからちゃんと迎えに来てよ。」

「ハイっ!」

いつもながら返事の良い下僕でありました。

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女帝を迎えに行って来ました。で、帰ってきてから3時間ぐらいしたころかなぁ。

「泊まろうと思ったけど、やっぱり向こうに帰るわ。送って!」

「ハイっ!」

まるで愛人宅から帰る偉そうなオヤジみたい。

「帰らないで~~~」と泣く振りでもすれば漫才になるんだろうけれど、ちょうどボーッとしていた長男を見付けたので

「オイ、ママが向こうに帰るってさ。送ってってやれよ。」

「やだよ。」

「やだよじゃないだろうよ。協力しないつもりか?」

「いやー、そんなことはないけど・・・。」

「だよな。じゃ、頼むぜ。」

「・・・・・・」

ブツブツ言いながら今送っていきました。\(^O^)/

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