コメントに
>車が運転できると他のセカンドホーマーから足代わりに使われちゃう
という書き込みがありまして、いろいろ思い出しました。
こちらでは長年住んでいますとこういうことは無いし、また迎えに行く、送ってあげるというのもよっぽどのことがないと言わないし、言われても断るのが普通だし、でも本当に親しい仲では良くあること。つまり無くはないんだけれど、微妙な物がありますね。決して当たり前にそういうことは起こり得ないのは間違いがないです。
ただ愚痴として、そういうことがあったことを言う人は少なくないです。
私も経験がありまして、来たばかりの60代後半のご夫婦がいました。良く飲みに行く店で必ずといって良いほど会うご夫婦で気さくに話をさせていただいていました。その内、外で会うようになったのですが、そのご夫婦は車を運転しようとはしない。となると、迎えには行かないにしても、じゃぁお送りしましょうか、なんて話には流れ上なってしまうわけで、また家も同じ方向でしたから問題はありませんでした。
ところが段々と変わってくるんですね。いつの間にか迎えに行く、送っていくが当たり前になってしまう。ゴルフでも迎えに来てもらうのが当たり前。その内、あそこに行きたいここに行きたい、連れていってくれが始まる。
そういう付き合いもいいじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、それが長続きするのを私は聞いたことがありません。ほとんどの場合、そういう人達は敬遠されるようになるか、ある日ある時、はっきり言われることになる。
それで自分のお尻は自分で拭くという当たり前のルールがわかってくれれば良いのですが、裏切られたと憤慨する人もいるから話はややこしくなるんですね。
確かに来たばかりは何もわからないし、知りたいことは山ほどあるし、どこに何があるのかもわからない。だから教えてくれる、連れていってくれる人は有難いし、私も20年前そういう人に出会って本当に助かりました。でもそんなのは1日か2日で、あとは自分で動いて自分で探す、確かめるようになりました。当たり前ですね。
ボランティア精神が旺盛で、また教えるのが好きな人がいるのは間違いがなく、また自分がわからないことできないことは誰かに頼む(無料で)。そういう人はそれで良いと思いますが、私たち夫婦はそういうタイプじゃないです。
とは言いながら、困っている人は間違いなくいますので、かつて日本人会の総務理事をやっているときに「ホットライン」として私の携帯の番号を公表していました。いつ何時でも困ったことがあったら電話をしてくださいというサービスです。これに日本人医師が賛同してくれまして、24時間いつでも何かあったら対応できるようになりました。その内容は病気とか事故に限らず、困ったときは何でもOKということで、車がパンクした、外人に何か言われて話がわからないとか、水道の蛇口から水が出て止まらないとか、なんでもOKのホットラインでした。
でも面白い物で、私が総務理事であった1年間だけのサービスでしたが、結局2,3本電話があったきりでした。ビザに関する相談と家の修理に関することだけ。夜中に緊急の電話が掛かってくることも一度も無し。
無駄なサービスだったかと思いましたが、ある時、そのサービスがあるというだけで心強かったとあるご老人に言われて、やっぱりやって良かったと思いましたっけ。
でもそれって日本人会だからそんなことが出来るわけで、一個人としてそんなサービスはできるわけがないんですね。まぁ、友達同士は何かあったら夜中でも連絡を取り合いますが、誰でも、いつでもOKということはあり得ないと思っています。ただ実際にそうやっている方々、あるいはグループがあるのは知っていますし、それが出来るのは凄いと思うし尊敬もします。ただ、私には無理。
私としてKLに行ったらどうするかですが、今時はインターネットのおかげで調べればかなりのことはわかるし、困ったときにはプロに頼むつもりでいます。また長期滞在者用の有料サービスに入るかもしれません。あまり他人様の世話になりたいとは思わないのです。というか、日本人の輪の中にドップリ浸かりたいという考えが皆無で、日本人がいっぱいいるから、日本人会のサービスが充実しているからKLに行こうと思うわけでもないし、自立してマレーシアの人達の中に入って生きていこうというのが私たちの大原則です。
きっとこういうことを書くのは地雷を踏むのと同じで、面白くないと思う人もいるんだろうと思います。またあいつは干してやろうとか。
でもそもそもそういう日本人的村には最初から近寄るつもりは一切ありませんから、まぁ、それはそれで良いです。私、ヨメさんもそうですが、付き合いはあくまで個人対個人であって、グループに属することはまずあり得ないと思います。
最近聞いた話でびっくりしたことがあります。KLと言っても広く、あちこちの地域に日本人が散らばっていますが、町内会みたいなものが存在するとのこと。定期的に集まって情報交換をしたり歓送迎会をしたり、一緒に行動したりすると聞きました。出席を断るとうまくないことが起きるそうです。
これを有難いと思う人達もいるのでしょうが、私は、ヨメさんもそういうのは苦手です。ボランティア精神はないのか?と聞かれれば無いとは言いませんが、日本人同士のなれ合いの世界は嫌いだということ。
ゴールドコーストでは、日本人の面倒くさい付き合いが嫌でこちらに来たという人は決して少なくありません。これはKLでも同じでそうおっしゃる方も少なからずいらっしゃるのはもう今の時点でわかっています。と同時に、誰それさんは干されている、外されているとか、そんな話しも聞こえてきます。
私としてはそういう世界には近寄りたくありません。ヨメさんも同じ。いやヨメさんの方がその考えは強いようで、私は日本人は日本人会に入るのは当然だと思っていますが、ヨメさんは日本人会館にさえも行きたくないというくらい。前にもちょっと書きましたが、日本人の村社会で嫌な思いをしたことが随分あるからです。こちらでもそうですが、KLでも日本人同士の人間関係が原因で帰ることになった人もいるという話しも聞こえてきますし、一体、海外に出て何をしているのかと思います。
私はバカですからこういうことを平気で書いてしまいますが、口には出さずとも似たような考えの人は少なくないと思っています。
と、地雷を踏んでみる・・・・