次男坊との別れ

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明日は次男坊がシドニーに行く日。我々夫婦も一緒に行きますが、我々は3泊で帰ってきます。

ヨメさんに、そもそもなんで俺たちもシドニーに行くんだ?と聞いたところ、明確な答えもなく、良いチャンスじゃんとのこと。別に我々は毎日サンデーだし行こうと思えばいつでも行けるし、次男坊は変に自立している男で親の助けを全く求めないヤツだから、我々がくっついていく必要もなし。一緒にシドニーに行ったところで、初日にあいつの寮に一緒に行ってその後はずっと別行動になりそうな雰囲気。

何のことはない、嫁さんと私と二人で行く旅行と全く変わりなし。

でもねぇ、やっぱり寂しいんですよね。ヨメさんも意地っ張りで弱いところは絶対に見せない女だけれど、息子を送り出すのが悲しいんじゃないかと思いました。

私も悲しい~~~~~~。

今日は次男坊と何時間か行動を共にしました。彼の車も購入希望者がすぐ出て、本日引渡しをしてきました。で、修理屋さんに行ったり、銀行に行ったり、また食事をしながら、車に乗りながら彼とずーーっとしゃべっていました。

彼と私の共通の話題というのは結構あって、今日はお金のことを話していました(っていつもと一緒か 笑)。あいつも金融関係だし、成りあがろう、儲けようという意欲が非常に強い男で、世界の金融の話やお金儲けの話は大好き。

でもあいつとゆっくり話せることなんか今後なくなるし、いつでも出来る世間の一般論の話じゃなくて、あいつが小さい頃から言い聞かせたことを本当にわかっているのか、そんなことのチェックをしていました。

私が口を酸っぱくして言い続けてきたことは単純なことです。ここにいつも書いているように小作人からの脱皮です。ですから、(投資でレバレッジを利用するのは別として)絶対に借金はするな、家を買うのにもローンを組むな、消費財をローンで買うのは自殺行為、そしてたとえ兄弟でも家族でも個人保証はするな、金は貸さずにくれてやれ、等。ま、内容としてはごく一般的なんですがそんなことを改めて話しているときに、彼はニヤリと笑いましたわ。

オヤジ、おれは金融の勉強をしてるんだぜ、ですと。

分かりきったことを言うなってことですが、頭で分かっていても世の中では当たり前のことを自分はしないというのは結構難しいことで、その場になったらコロって変わるのが人間なんですよね。ローンだって何もなければローンを組まないと買えないと考えるのが世の中の常ですから。

でも面白いと思ったのは、彼の中高生時代を過ごした学校にアメリカ人の音楽の先生がいたんですが、彼はその先生を尊敬していて、いつも学校から帰ってくるとその先生にこんなことを教えてもらったと嬉しそうに話していました。で、それが今でも心に残っているようで、今日もまたその内容を言ってました。

社会保障とは別に所得の9%を貯め続けろ、そうすれば絶対に老後に苦労はしないと言われたそうで、それを自分は実践するつもりであること。そして銀行を絶対に信用するなと。銀行は庶民のために存在しているのではなくて彼らが儲けるために存在していて、世の中で一番儲けているのも彼らだと。

自らそういう世界で生きていくことになるだろうに、そんなことを言ってましたわ。まだまだ子供ですが、それなりに信念があるのが見える子なので、実際に社会に出、家庭を持ち、子供が出来たらどういう風に変わっていくのかが楽しみです。お前、学生のころには偉そうなことを言っていたのにねぇ、なんてことになるんでしょうが、きっと私の本当の出番は多分その時なんだろうと思っています。

上昇志向の強い頑張り屋ですから安心は安心なのですが、逆にそれが強くなりすぎる心配が無きにしも非ず。

ですからシドニーで別れるときには大事な一言をあいつに言おうと思っています。

立って半畳、寝て一畳。

自分のためにはそれだけで十分だと。

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明日からシドニーですが、今回はPCを持っていきませんのでアクセス、書き込みはしばしお休みです。

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