多民族国家

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マレーシアは多民族国家と言って良いと思うんですが、国も国民も外人を受け入れる下地があって、外人をメイド、肉体労働目的に大量に入れ、また知的労働の為にExpatsと呼ばれる外人を大量に入れて、下と上と両方を補っているのがはっきり見える珍しい国に思えます。それプラス、金を落としてくれるMM2Hも大量に入れようとしてるし、最近アジアで流行っている「医療」も外貨獲得の柱になるような進展のしかた。

これって凄い国家戦略だと思います。たいしたもんだ。

そこにブミプトラ政策でマレー人を優遇し、上下に挟まれたマレー人の救済の枠組みまでできている。

まぁ、様々な問題はあると思うのですが、外人を利用して発展を目指す国をどう運営していくかのノウハウと言うか戦略があるように思えます。

で、また日本の話。

国民が知らない間に、どうも多民族国家を目指すようになってしまったようで、外国人をなりふり構わず入れようとしてる。これはアメリカもオーストラリアも移民によって支えられた国があるわけで、移民なしには国の存続さえできない。だから入れるわけだけれど、そこにはしっかりした移民政策があって当たり前。誰でもOKなわけがない。これはマレーシアも同じ。

ところが日本。誰でもOKというシステム。あまりにもハードルが低く、先進国にはそういう例は全くない。ドイツも大量に外国人労働者を入れて、そのやり方は失敗であったと今は言われているようですが、そういう未来永劫背負っていかなくてはならない問題を簡単に考えすぎているように思えます。

移民を入れている国は少なくないわけで、そういう国々の移民政策をとことん調べ上げて新時代の移民政策を取れるチャンスがあるのに、日本はどう見ても他国での問題、経験を全く考慮もせず、それどころかこの未開地を開拓してくれるなら誰でも歓迎的な異常なものを感じます。

マレーシアのMM2Hでさえも50歳以下は1000万円前後の定期預金は担保として凍結(?)され、もちろん自由に就業が許されるビザでもなければ、社会保障も一切受けられない、長期滞在可能な観光ビザと同じ。日本の場合は500万円の投資で投資ビザ取得が可能でもちろん仕事をし、5年経てば日本人に帰化できる。そして様々な理由をつけて一族の呼び寄せも可能。

本来移民政策とは、国内の雇用拡大、国内産業の振興、輸出の増大を狙うのが当たり前で、それとの関わりで国内でダメージが出ないようにどういう分野のどういう人材を入れるのか常に状況を見ながら調節するもんだと思うのです。ところが日本の移民政策は人口増加、この一点だけしか考えていないような政策に見えます。また移民政策ってそれだけが独立しているものではなくて、従来からの経済活動を補うものだと思うのです。でも今、日本に進出したいという企業を増やす努力はしていないし、国内産業でさえも外に出て行かなくてはならない状況を放置。そこの問題解決はせずに、低いハードルの移民政策を出して、とにかく来てごらんよって人間だけいれようとする。安易だとしか思えません。

先日、大阪在住の二人の帰国子女の親類(中国人)が、その高齢である二人の面倒をみるという名目で数十人も日本に入り、次の日には生活保護を申請し大方認められたという話を知りました。日本ではこんな馬鹿なことがまかり通っているのが信じられません。

日本が多民族国家を目指すにしても、問題点が昔から存在していると思っていました。これはオーストラリアと比べてもそう思うのですが、実は差別が激しい国はアメリカでもなく、白豪主義があったオーストラリアでもなく、日本こそが差別が横行している国だと思うのです。

昔から三国人と呼ばれる人たちはまともな企業に就職するとはできなかった。これって日本人にしてみると「当たり前だろうが」となるのかもしれないけれど、日本で生まれ日本で育ち東大で良い成績を取るような、しかし韓国籍である青年は焼肉屋、パチンコしか働き口がないなんてのは当たり前ってのはやっぱりおかしいし、働く権利(ビザとか)があるのに国籍を理由に排除することが許される移民国家はまず無いと思うのです。また、同じ日本人でも同和問題が長く存在し、部落出身者はやっぱり就職、結婚でもかなり長い歴史の中で差別を受けてきた。また普通の日本人でさえも、一流企業に入るには親族はどういう人なのかまで重要視され、片親では就職は無理とか、そういうことが当たり前に横行してきた。年寄りや外国人はアパートさえ借りられないのも同様。

こういうことを考えると、人権擁護、皆が平等である下地をしっかり作るのは大切だし、時代の流れで日本も変わる必要があると思っています。

しかし、現実的には同和対策でほとんど税金らしい税金を払わなくてもOKなシステムがあったり、かつては小中学校にエアコンなんかなかった時代に、同和地域の学校は二重ガラスで冷暖房完備であったり、逆差別と言っていいくらいのことが少なからず起きていたのは誰でも知っていること。

でもこれは日本のタブーであってマスコミも積極的に取り上げないし、国民の間でも話題に乗せることさえしない暗黙の了解があって、若い人はまったくその事実を知らないのが普通なんでしょう。

人権擁護は大切だけれど、逆差別は絶対に是正するべきだし過剰な優遇措置は廃止するのが当たり前だと思います。

で、こんな状態の日本に外国人が大量に流入してくるとどうなるか。入れたはいいけど、差別が常識化している日本では様々な摩擦が起きるであろう事は容易に想像できるし、法としてバックアップが必要となるはず。

で、人権擁護法案がでてくるし、民主党で言うと人権侵害救済法案。

マクロで見た場合、こういう流れは当然で決して間違っていないと思うんです。

ところがこれの内容を見てみると、人権侵害の判定がどうもよくわからない。セクハラに似てる部分がどうもあるようで、「何をしたか」じゃなくて「何を感じたか」が争点となる様子。

つまり、セクハラもセクハラの意識がなく発した言動でも、受け側が「恐怖を感じた」「非常に不快だった」でセクハラが成立してしまう。これとこの法案の人権侵害の定義が似てるような感じなのです。かつては白豪主義で異民族を政策的に差別してきたオーストラリアでさえもいまでは人権擁護にはうるさく、日本だったら逮捕者続出であろうとは思うものの、人権侵害の基準ははっきりしていると思うのです。

つまり、こういうブログはもちろんのこと日常生活で、あるいはテレビや雑誌でも、「竹島は、尖閣は日本の領土。」そしてそれに意義を唱える外国人に対し「非常識極まりない」「歴史の捏造を平気でする最低な国」「それに気がつかない馬鹿な国民」のような発言をしたとして、それを聞いた人たちが「非常に不快である」あるいはそれ以上に心を痛めたと申し出た場合、セクハラと同じく人権侵害が成立してしまいそうなはっきりしていない内容に思えます。

交通違反もそうですが、何をしたら違反というのがはっきりしているから皆がそれを受け入れるわけで、「危険な走り方は違反」という大雑把なものが基本だとしたら(そういう違反もありますが)、取り締まり側のさじ加減でなんでも違反にされる危険がありますよね。

で、民主党のそれですが、もしも「ダボのブログに書かれていることは人権侵害だ」という訴えが当局になされた場合、その組織は警察のように捜査権があるそうです。つまりある日突然、私の家に来て捜査をし、PCも証拠品として押収(?)する権利が与えられているとのこと。これに応じないともちろん違反で、その時点で私は犯罪者確定です。

これってゲシュタポそのものじゃないですか。

マスコミも大変で、ちょっと過激な発言をするコメンテイターは間違いなく排除されるんじゃないでしょうか。そうしないとテレビ局が家宅捜査されたり、集団訴訟が日常茶飯事になると思います。そんな危険があるのはすぐに分かるから危ない言動はしなくなり、評論活動もかなり難しくなりそうな気がします。産経新聞なんか一番最初に狙われそう。チャンネル桜なんて即刻潰されそうです。(笑)

でも今の保守系は正論だと言いつつ人種偏見を平気で前面に出している面もあって、それは時代の流れとして許されるべきではないと思うし変わっていくのだろうと思います。事実を言っているだけだとしても、民族的な長所欠点、特に欠点をはっきり口に出すのは世界的に認められることではないのがルールとして確定していて、公の場でそれを言えば差別主義者のレッテルを貼られ排除されると思います。だから保守系は保守系で変わっていかなくてはならない部分があると思っています。ただその変化の中で保守思想までも潰されそうな危険を私は感じています。政府もマスコミも左派が握っているんですから。

しかしまぁ民主党って本当にバカなんだかお人よしなんだか、外国に住んでいる何十人の外国子女にでも子供手当てを出すし、この人権侵害救済法案にしても、人々は絶対に悪い様には利用しないという性善説に立っていると思うのです。彼らの基本はいつもそれで、外国に対しても同様。

理想論者の怖いところはこれだと思うんです。

権利や権力を与えるって非常に怖いことだというのを考えていないように私には思えます。いや、人間はそんなバカじゃないというのなら、じゃぁ軍拡や核武装も同じで、持っていても危険はないし反対の理由がなくなるじゃないですか。諸外国に与える影響が大きいというのなら本当にバカで、諸外国に影響を与えるための軍であり、それがあるから抑止になる。

警察官には自転車しかなく、武器といえば水鉄砲しか持っていない、しかもその使用は制限されているとしたらどうなるのか想像できないんでしょうか。北朝鮮が日本の領域で好き放題するのもこれが理由だと思うのです。

日本の自衛隊も信用できない、だから軍備拡張も危険。しかし外国人には大盤振る舞いし、彼らを盲目的に信用するのはどういうことなのか。常にこれがまかり通る日本、そしてそれが党の基本になっている民主党って絶対におかしいと思うんです。これはやっぱりいつもここに書いているマッカーサーの日本弱体化計画、そして戦後の公職追放の後、左翼に日本全国の重要職を押さえられ、そして長らく左翼教育がなされてきた弊害だと思うんです。

常に自虐的で日本の利益は後回しにして、他国の言うことだけはヘラヘラ聞く。もうこういう戦後は終わらせて欲しいです。かつて革命を叫んでいた学生運動の主役たち。私はノンポリで見ているだけでしたが、あの学生たちは皆大人になり、今、まさに世の中の中枢にいるってことを忘れてはならないと思います。特にマスコミと教育界。だから左翼思想が日本では真ん中とされていて私みたいなのは異端。(笑)

でも今、若者たちの間に保守系が増えてきていること。また各地で核装備について語り合おうみたいな会合にも今までは考えられなかった人数の人が集まる時代になったそうですね。この流れを極右に利用されないようにしつつ、とりあえず冷静に過去の歴史を振り返って見て外国が押し付ける歴史をそのまま受け入れることなく、マッカーサーが何をしたのか、それの弊害は何で今どういう影響があるのか、また日本で我々が疑問も持たずに受けてきた左翼教育の歴史、どうしてそうなってしまったのかその理由も知り、日本がこれから行くべき道を冷静に考える時代の到来を心待ちにしています。

ま、そんなこんなで毎度の話の飛躍がありますが、知らないうちにこの人権侵害用語法案が進んでいることを知りびっくりしたってこと。(笑)

で、これまた腹が立つのは、これの衆議院での成立を民主党はあの尖閣での衝突ビデオ流出にぶつけて来たらしいんですね。世の中があのビデオで大騒ぎしているときに、衆議院でこれの成立をさせようとしたとのこと。去年の11月の5日だそうです。

その後その法案がどうなったのかを調べているんですが、これがまた不思議でどうなったのかインターネットを調べてもよくわからないのです。

どなたか、あの法案がどうなったのかご存知の方、教えてください。

民主党の理想は良いと思います。多くの国民はそれに乗った。しかし言うこととやることと違うし、やっていることはいい加減にしか私には見えないのです。

この人権侵害救済法案にしても理想は素晴らしい。でも運用を考えたときにどういうことが起きるかの想定がなされていない。子供手当てもそうでした。とりあえず枠組みを作ってしまい、あとは修正していけばいいという考えなのでしょうか。

「仏作って魂入れず」

ってこういうことなんだろうと思っています。不細工な仏像でいいですから、ホンのちょっと魂を入れていただきたい。

日本が多民族国家を目指すならそれはそれで良いと私は思います。でもそうならそうで、移民政策もそしてそれをバックアップする関連法案もきっちり吟味して欲しいです。

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