一体日本って国はどうなっているんだか、今まで平和ボケしていた人たちもいろいろ考えるようになってきた動きを感じます。そういう意味ではそれに気をつかせてくれたロシアや韓国、北朝鮮、中国に感謝したいくらいです。
で、アメリカはワシントン在住の国際政治、米国金融アナリストである伊藤貫という人の話を聞いてみました。これが結構面白くて、なるほどなぁと思うことが多かった。これがその対談の動画です。どうも我々は自分が見て体験した事しかわからないわけですが、もっと長い歴史のスパンの中で、我々が当たり前だと思ってる現代は一体どういう位置づけであるのか、そしてその流れから見ると世界は今はどういう方向に向いているのか、そんなことを知ることが出来る対談でした。やっぱり歴史って大切で、今この瞬間を当たり前だと思ってはならないと思いました。
心情的にどうかというのは別にして、戦後の世界の平和を維持していたのは「核」であること。これを主要国が持っていることにより「抑止」が働き、大きな戦争はなかったというのが一般的な見方であり、私もそう思います。そういう大国の力関係の中で日本はどういう位置にあったかと言うと、世界政治には全く関係なく、アメリカの影に隠れて経済的に大きくなっただけの国。これはとりもなおさずアメリカとソ連と言う冷戦構造があり、世界の安定の中でアメリカ側に付いた国々が恩恵を受けただけ。
でも冷戦構造が壊れ、アメリカだけが突出した状態になり、今度はアメリカそのものが多くの国の目の上のたんこぶとなり、なおかつ世界の歴史から見ても一国が世界をコントロールできない常識があり、その通りアメリカも衰退し、アメリカ自体が一国に集中してきた覇権を手放し多極化に動いてきた。その反面、アメリカが大国であるのに間違いはなく、そして彼らの行動の大義名文を常に持たなくてはならないのに変わりは無く、世界の現状を知れば知るほど彼らには新たな敵が絶対に必要で、巷で言われるまさかと思うような911の自作自演もありうるような気がしてくるのです。今思えばあの大惨事も、アメリカが今後世界の中で自分の位置を保つための犠牲と考えると、意外に小さな犠牲で期待される効果は抜群。まさに真珠湾と重なる構図が見えてくるような気がします。
アメリカにくっつくだけの日本の生き方もここで変わらなければならないのに、それでもアメリカにくっついて生きようとするところに日本の幼稚さがあると指摘されるわけですし、日本もアメリカから巣立つ準備が必要に思うのです。
まず、国として自立すると言うことは、自主防衛ができるというのが国としての基本であり、それがない日本は国としての体裁がとられていないと言えるわけで、また、アメリカとの安保条約でアメリカに守られているというのは一方的な見方で、もし何かあったときに果たして日本の為にアメリカが危ない橋を渡るのかどうかは疑問。また伊藤氏が言うように、安保条約は日本を守るためではなくて日本から自衛する力を削ぐのが真の目的であるというのも納得できる話で、自衛も出来ない国は力のある国の傘下に入り、言う事を聞くしかないのですから。
平和を維持するにしても他国に頼るのではなく、またもし「戦争反対」を叫ぶにしても自主防衛が出来なくては危ないわけで、日本は自立しなくてはならない。そして自立となるとどうしても切っても切れないのが「核装備」。これに関して感情的な嫌悪感があるものの、それは横に置いといて、本当に必要ないのか、必要なのか、その辺の話は国民の中できっちりやるべきで、早く話し合いが持たれて欲しいというのが私の願い。結果的に核を持たなくてもそれはそれで良いけれど、一度まともに話をしてみようよ、と思うわけです。核を持つ話をするということは、まず自国がどういう立場に置かれているかをはっきり自覚する事に他ならないからで、まず日本に必要なのがその認識であって、核はまたずーっと先の話。
で、それに関して、上の伊藤貫氏の考え方を知るのも面白いと思います。
正直なところ、私にはこれから世の中がどうなるのか、また日本がどうなるのかもわかりません。核装備が必要だとしてもそんなことが日本に出来るのかもわからない。それどころか今回の原発事故を見ても、どうにも日本の核武装は難しいと思うのです。
ではどうするのか。
どうするべきなんでしょうねぇ。
ただ、こういう未曾有の大災害にあった今だからこそ単に元に戻す復旧を目指すのではなく、あらゆる方面から日本の再構築を考えても良いと思うのです。
チャンスだと思うんだけどなぁ・・・・
最近、小沢氏がちょろちょろっと発言しているのが耳に入ってきますが、非常にまともな事を言っているように聞こえます。やっぱり民主党は小沢氏がまとめた政党だと思いました。彼を追い出して、市民派だか全共闘上がりだか知らないけれど、彼らが国を運転するのには無理がある。小沢氏も左翼に利用されただけだと今は思っているんじゃないんでしょうか。そんな気がしました。