管総理あてに公開質問書が出された事を日記で紹介しましたが、その返答が3月28日に出ましたのでその事を書かせてもらいます。
「直ちに人体に影響が出るレベルではありません」に関する公開質問書。
要約:「ただちに影響がでるレベル」とはどのようなレベルなのか、またその影響とはどのような人体的影響なのか、具体的に説明してください。
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3月28日にどのような話し合いが行われたかのレポートです。
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「3月28日厚労省との交渉報告」
人々の不安や苦悩を省みることもない、あまりにも無責任な厚生労働省
(要約)
◆「『直ちに健康に影響が出るレベル』がどういうレベルかは、厚労省としてははっきりしていない」
◆ICRPの集団被ばく線量リスク(1ミリシーベルトを2万人が被ばくすると一人のガン死リスク)は、「知らない」
◆食品の暫定規制値では、1年で17ミリシーベルトもの被ばくになる
◆食品の暫定規制値では、「後になって健康影響がでるかも知れない」
◆外部被ばくと内部被ばく全体についての被ばく管理は、どこが管轄しているか「知らない」
詳しい説明はレポートを見ていただくとして、厚生労働省はかなり過激な発言をしたのは私の様な素人にもわかります。
○ 政府が言い続けている「直ちに人体に影響が出るレベルではありません」ですが、では「直ちに人体に影響が出るレベルか」の質問には厚生労働省は『はっきりしていない』との答え。
○ 安全だといわれている食品の暫定規制値では、それを一年間取り続けると(食品と飲料水)、トータルで17mSvになると認めた。
○ そしてその食品の暫定規制値では、「後になって健康影響がでるかも知れない」と認めた。
まぁ、おおむねそう答えるしかないだろうとは思うものの、食品の暫定規制値では17mSvになるのを認めたというのは大変な事だと思います。もうすでに興味のある方は17mSvという数値がどの程度のものであるかお分かりになっていると思うので詳しい説明はしませんが、年間1mSvが今では相場と言ってはおかしいですが、これを超えたらうまくないという言い方を最近テレビでもしているようです。
「XXの野菜を食べると危険」という意見を風評として押さえ込む人たちがいますが、真実を言うのは風評ではなく、政府が安全だと言っているのだから「食べない方が良い」は風評だというのはあまりにも単純で、自ら考える事を放棄していると私は思います。
食べ飲み続けると1年で17mSvというような、原子力作業従事者が浴びるような被曝を一般住民が受ける危険があるということ。この問題は福島だけではなくなってきました。
私の住むオーストラリアですが、海藻類がまず輸入禁止になりました。そして福島、茨城、栃木、群馬からの食品は全て輸入禁止です。そしてそれプラス放射能汚染されているもの(具体的には発表されていない)となっています。
日本政府が安全だと言っても海外の政府がはい、そうですかとは言いません。自らチェックし、国の定める規定値以上の物は容赦なく輸入禁止になりますが、今のところではまだなんらニュースは出ていません。
さて、日本国内は福島から離れていれば安全なのか。これもまた自ら考えなくてはならないようになってきたと思います。