もしどこそこの銀行を使えば、手数料が安いから年間1万円ぐらい得をするとか、利回りはコンマ何パーセント良いとか、あるいは遺言書作成を格安でやってもらったとか、そういう内容で自分が優遇された、得をしたと感じる方々って私がいつも書いている内容を読んでどう思うんでしょうか。
ぶっ飛んでる?
現実的でない?
何を得と考えるのか、何をリスクと考えるのか、いろいろな方々のその辺の話が私の耳にも入ってくるわけですが、どうもそれを聞くと私としては「嘘だろ?」って思うことが多いんです。考えている内容も目指しているところもまるで私とは違いすぎます。
どうしたらいいのでしょう。このままいつものように書いていても意味がないような気がしてきます。
でも情報は情報として知りたいのであって、それを使うのか使わないのか、どう利用するのかは読み手の勝手。これは間違いがないのですが、でも大事なことってそういう上辺の情報とかノウハウじゃないんですよ。
根本にある考え方が何よりも大事で、そこだけ押さえれば世の中が変るはずなんですね。見えてくるものが違ってくるはず。でもその自分の根本にあるものを一切変えようとせずに、美味しいところだけ取ろうと思っても無理。 ← 絶対に無理ですからね。
今フト思い出したことがあるんですが、かなり昔ですが株式の分析セミナーに参加したことがあります。一通りの分析が出来る人対象で、ちょっとややこしい篠原レシオとか一目均衡表の実践的使い方を教えてくれるそれなりに面白いセミナーでした。で、セミナーの最後で質疑応答があるのですが、そこである参加者が質問をしたんです。
「これから日経平均はどう動くと読んでますか?」と。
その時の会場の様子が面白かったんです。今まで半分居眠りをしていたような参加者が突然ちゃんと座りなおして、目もパッチり、講師の一言も聞き漏らさないような真剣なまなざしで張り詰めるような雰囲気が会場に広がったんです。
その講師は言いました。
「皆さん、今日のセミナーは何のためのセミナーだったんでしょうか。日経平均の動きをどう見るべきかは今日のセミナーを理解すればわかるはずです」と答えた。
この時の会場に流れたため息が面白かったです。そしてこの講師は偉いと思いました。そして参加者ってのは大事なことを学びたいんじゃなくて、今日、明日、儲かる話はないか、それを聞きたいだけなんだってこともわかりました。
こういうブログも同じなんですね。勉強なんかしたくない、でもすぐに儲かる情報だけ欲しいと思う人が大半。
私が随分前ですが、豪ドルの30分足チャートを出して、綺麗過ぎる。これを見て勝てなければおかしい、みたいなことを書いたときのみなさんの食いつきようたるや凄かった。
だから私はそのチャートの作り方をオープンにしたわけですが(チャートなら何でも良いってわけじゃなくて、チャートは分析の要で良い物を使わないと勝てないはず)、ではそれを見て、明日明後日、近い将来どう動くと読むべきかとかそういうことは一切書きませんでした。どうしてだかわかります?どう読むかということを書くと、そればかり気になって、どうチャートを使うべきかなんてことは誰も考えないからです。
競馬場に行くと赤い鉛筆を耳に挟んだ予想屋っていましたが、私は予想屋になりたくはないし、みなさんにもあいつの予想は当たるとか当たらないとか、今日はなんていうのかな?なんて興味本位でこのブログに来ていただきたくないんです。
私としては、予想屋に聞かなくても自分で考えれば勝てるって話をしてるわけですよ。
そしてそういう風に実践している方々ともこのブログを通して知り合えた。そしてそういう人が増えたら面白いことになるとそれを夢見て私はこのブログをやっているわけです。ちょっとしたきっかけで人生がガラッと変るはずですから。
でもフト、この前ゴールドコーストにわざわざ会いに来てくれたオプションで生計を立てている方の意見を思い出すことがあるんです。
「ダボさん、みんなが同じように出来るようにするなんて無理ですよ、それ」っておっしゃった。
私はそれに答えませんでしたが、それに挑戦したいんです。もちろん簡単だとは思いませんが、どうにかなると思うんです。だって、誰だって最初はゼロ出発で人まねから始まったんですから。
でもリスクは取りたくない。小さい利益でもいいからすぐ手に入れる方法はないのか。勉強するなんて無理、イヤだ。そういうのをはっきり見せ付けられると私もやっぱり駄目か・・・なんて気がしてきます。
ま、良いですわ。みなさんにやる気がなくても、もしたった一人でも食いついてくる人がいたら私はやりつづけます。
KLに私が行くのを楽しみに待っていてくれる人も若干名いらっしゃるのですが、本当に申し訳ありません。まだいつ行けるかわかりません。でもその時が来たら、私も全身全霊をつぎ込んでどうにかお手伝いするつもりですので、宜しくお願いします。