HSBCシンガポールから電話

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HSBCシンガポールから電話がありました。

何かあったのかと思いましたが、声の主はニコニコしながらしゃべっているのがわかりチト安心。

先日、豪ドル建ての債権に関してメールで質問しまして、それに対する返事をもらいましたが、それに対して私が返事しなかったので電話をしてきたそうです。

どうですか?と聞くので、この際、言いたいことを言ってみました。

豪ドルの債権がないかと聞けばたった2種類しか紹介してくれないし、私が特定の債権(豪ドル建てのパリバ)があるかと聞けばどこでも買えるのに(←これは私のブラフ)それは無いと言うし、投資情報が少なすぎて自分としては満足していないとはっきり言いました。

そしてボンドでもファンドでも何でも良いからもっとどんどん情報を送ってくれと伝えました。さぁ、どんなのを送ってきますかね。

それとボンド、債券の話ですが、私としては米ドル建てには興味がないけれど(これは他社からいくらでも情報が入るから)その他の通貨、特に豪ドルに興味があって、そして債券の格付けに関してはトップクラスである必要はない。トップクラスはリスクが低い代わりに利回りも低いから面白くない。AとかBBBクラスでも構わないから紹介して欲しいと言いました。

すると、何パーぐらいの利回りのが欲しいのかと聞いてきましたので、7%前後と答えました。(笑)

この話のやりとりの中で、私は以前メールでパリバの特定の債券があるかどうか聞いたわけですが、それは無いと答えてきたものの、ちゃんと調べていないであろう事が想像できました。

前にも書きましたが、債券は株式と違って一つの会社が何十本も出しているわけで、世界的に言えば恐ろしい数の債券が存在するわけですよね。その中で流通しているものがどれだけあるかわからないものの、決して数えるほどであるはずがないと思うのです。でも銀行としてはジャンクボンドや危ない債券を勧めるわけにもいかず、そもそも個別債券の世界は個人投資家には縁遠い世界ですから、勧めるならこれというリストを彼らは間違いなく持っていると私は想像しています。

これはシティバンクシンガポールもそうで、彼らは自分達が勧めるものしか販売できないとはっきり言ったので(面倒だから?)、私はシティバンクの口座を閉鎖した過去があります。冗談いうな~~、ですよねぇ。

でもま、銀行の立場としてはそんなもんだというのはわかりますよね。これは日本も同じで、扱っている債券のリストを見ればガチガチのお堅いところしか並んでいませんから。

でも、今回の電話で、私はリスクテイカーであるとはっきり言いましたし、これから何を勧めてくるのかが楽しみです。あ、そうそう。とりあえずゴールドマンサックス、モルガンスタンレー、バークレーズの債券情報もくれと伝えました。もしこの辺がちゃんと出てくれば我々レベルが興味ある債券は手に入ると考えて良いと思います。3年前ですが、三井住友の米ドル建て劣後債(当時10%以上で回っていた)を探してくれと言ったら、買えると答えていましたし、この答えによってはHSBCは使えるという判断を下して良いかもしれません。そしてHSBCシンガポールで扱いがあるということはHSBCマレーシアでも多分OKでしょう。

私としては銀行選びってこういうところが大事だと思うわけで、手数料だとかATMの数で選ぶべきではないと思います。で、お財布代わりの銀行は別に確保すれば良いのじゃないでしょうか。(私はMaybankに口座を開こうと思います。彼らのVisa infiniti クレジットカードはマレーシア最強だと思いますし 笑)

また、彼女は先日のメールの中で勧めていた豪ドル建ての債券に投資するファンド Templeton Global  Bond を再考してくれと言ってました。この3年間で30%の利回りが出ているので非常に有望だと。

でもそれは去年の年末からの世界的な債券ブームによる債券の値上がりがあるからそのパフォーマンスが出ていると私は思うわけで、そもそも債券そのものが今、買う時期として面白いのかどうかは疑問です。でもまとまった資金が遊んでいるならそれも良いでしょうが、もう私にはそれがない。(笑)

それと、彼女に勧められて数年前に買った金のファンドですが、かなり上がったあとに一度下がってまた値をもどしているものの、値上がり率でいうともう頭打ちになっているので乗り換えたらどうかと言ってきました。

ま、電話を掛けてきたのは、要はこれを言いたかったのだろうと思うわけですが、とりあえずファンドの現時点の概要、過去の値動き、その他詳しい資料をメールで送ってもらって、それを見てから考えると伝えて話を終わりました。

HSBCシンガポールの私の担当ですが、電話で話していても頭は切れるけれど可愛い感じのする女性で、いつか会ってみたいと思っています。そもそも私はHSBCシンガポールへ行った事もありませんから、いつかチャンスがあったら行ってみたいです。

で、その担当ですが、役職はリレーションマネージャーではなくて、ポートフォリオマネージャーです。そもそもHSBCの中にどういう役職があるのか知りませんが、プレミアの担当として単なるマネージャーではなくてポートフォリオ関係のマネージャーであるのは私としては喜んでいいのかな、と思っています。どういう商品があって、それをどう組み合わせたらどうなるのか、それを顧客ごとに把握している仕事だとしたら客としても頼りがいがあるかもしれません。何も分からないただのメッセンジャーみたいなマネージャーならいなくても同じですし。また口座を開いたのが4年前かな?その時から担当が替わっていないのも嬉しいです。

でもま、今のところ、Templeton Global Bond を売れと上から発破が掛かっているのでしょう。

Templeton Global Bond (in AUD)

This fund was launched in 1991, track record of 20 years, return is about 7.5% per annum consistently. Dividends are paid out every month, you can choose to automatically reinvest or credit your account. It is diversified into government bonds worldwide, which reduces risk level, rather than having only 1 bond. Returns in volatile markets are stable and continue to pay dividends – see chart attached on factsheet, it is a steadily climbing line, no big drops. Positive performance during crisis over 2008/2009 (returned total 30% over the last 3 years)

パフォーマンスですが以下の通り。豪ドル建ての債権に投資するファンドですが下の%は利回りをシンガポールドルで換算(なんでそういうややこしいことをするんだ?シンガポールドルが上がっているからこうしたほうがパフォーマンスが高く見えるから?また銀行はシンガポールですし、シンガポールの顧客に配慮したのでしょう)したもの。

Bid to Bid Returns (%) – SGD

1 wk 0.65
1 mth 6.59 ←
3 mth 4.99 ← この数ヶ月の債券の値上がりが凄い
6 mth 0.14
YTD 7.11  ← だからこれを素直に受け止めるべきではないと思います

1 yr 2.4 ← この1年で言えばこんな程度
2 yr 6.48 ← まぁまぁですかね
3 yr 10.39 ← これは凄いと思う。でも昨今の値上がりがあるからでしょう。
5 yr —
10 yr —

こういうファンドにしてもそうですが、上がったときの資料を見せられるとこりゃ凄いって思いますが、では下がったときのデータを見たらこんなもの買えるかって思うわけです。でも債券もファンドも相場ものですから、安いときに買う、高いときに売る(あるいは保持)をするとパフォーマンスが高いですが、高値掴みをすればろくでもない結果になると思っています。

私としては、ハイそうですか、とこういう勧めるものをそのまま買うのではなくて、では Templeton のファンドを扱っているなら他に自分として興味があるものは無いのかまず探そうと思います。

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