領土に思うこと

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まぁ、最近の竹島、尖閣諸島関連の出来事には呆れるやら腹が立つやら、また今までとは違う方向、規模で発展していて誰しもがいろいろ感じ、考えていることでしょう。

私はというと、これまたヘソが曲がっていますから違う見方があるんじゃないかと考えるのですが、その中心は「本当に竹島、尖閣は日本の領土か?」ってこと。

そりゃ日本ではそういうことになっているし、国際法上でもきっとそうであるんでしょう。

ただ、当事者の言い分って自国に有利なことしか言わないわけで、国際的にどうなのかってのが気になるのですが、でもそもそも国際法で決まっているならそれで良いのか?って考え方もあるんじゃないかと思うんです。

法律を無視するのか?って方向にとられると困るんですが、その法律も近代できた法律でしかなくて、何百何千年と領土の取り合いが続いてきた世界史の中で、その法律がどれほどのもんじゃい、と思うこともあるんです。

領土を取ったり取られたり、これって小さな島の話じゃなくて、蒙古の時代、あるいはオスマントルコ、ローマ帝国時代を考えてみても、今とは全く地図が違う。ではどうしてその当時の領土を今、言わないの?

世界中みんなが集まって、ある時点をもって、今後はこういうふうにしようと決めたわけですよね。

それって公平?

その時点で、経済力、武力を含めた国力のある国は領土を広く持っていただろうし、国力も無く、内政問題で手一杯だった国は貧乏くじを引くことになる。また日本みたいな海洋国家は古くから広い海に出ていたわけで、実効支配する領土は広かった。

でもある時点で、争いごとはもうたくさんだから、ここで線を引こうよと決めちゃった。

今になって、これに反発したい国家が出てきても私は全く不思議に思えないんですよ。

竹島なんて地図を見てみると微妙な場所にあるんですねぇ。

場所から見るといかにも争いになる場所であろうことが想像できます。竹島って小さな、そして平地の無い島のようでここに居を構えて住むことができない島のように見えるし、実際に過去において日本、韓国共にに漁民なり何なりが居住していた形跡はないと聞いています。

これって韓国と中国が領土問題で争っている岩礁と似てるかも知れない。かつては利用価値はなかったのが近代になると漁業、資源、そして防衛がからむからおいそれとくれてやるわけにはいかない。

そんなことを考えながら地図をみていて面白いと思うのが対馬です。ここ

対馬が日本の領土であることを疑う人はいませんが、こうやって地図を見てみると済州島より韓国本土に近いんですね。

場所から言って、対馬は歴史的にもどうしても手放せない島であるだろうし、日本が押さえて来た。

でもこれって運みたいな気がするんですよ。悠久の歴史の中でたまたま日本が強かった時代に対馬を手中に収めて来たのが、ある時点で永遠に日本の領土だと決められた。

これを言い出すとすぐ頭に浮かぶのが与那国島。ここ

これってどう見ても台湾の一部にしか見えない。アジアを知らない外国人にこの地図を見せて、この島はどこの領土か聞いてみたら多分ほとんどの人が台湾領だと答えるんじゃなかろうか。

まぁ、これを言い出すと南太平洋なんかめちゃくちゃで、どうしてここにフランス領があるの?ええー、これがニュージーランド領?なんてのもあるわけで、領土ってのは「実効支配」した国が領有権を持っているのがわかる。

要は、椅子取りゲームで椅子に早く座った方が勝ちというルール。でも追い出されたり奪い返したりが延々と続く中で、ある時、ハイ、ここで終わり。勝敗を決めましょうってことになった。

これって文句が出て当たり前じゃない?

アラスカはアメリカがロシアから720万ドルで購入したわけだけど、そうやってはっきり売買契約が行われた土地なら後になって返せだの、ここは俺の土地だのいうことはないのだろうけれど、その時代、その時代の国力の差で泣く泣く取られたという思いがある国は、そして今になって国力も上がり発言力も出てきたなら、取り返そうと思うのが当たり前。

でもそれじゃ収拾がつかなくなるから、国際法上では「先占」という概念を使う。つまり、ここに一番最初に住んでいたのは俺だと証明する必要がある。尖閣諸島に関しては中国が古代の書物に尖閣の記述が出てくるというけれど、それは見た、見つけた、存在を知っていたというだけの話で「先占」にはならない。

日本の場合は、漁民が島に移り住んで鰹節工場まで持っていた。

また、先月中国のツィッターで尖閣は日本の領土だと説明した人が出てきて話題になったけれど、中国も尖閣を日本の領土として扱っていた時代があるのは確か。ところが野田さんも言うように、埋蔵資源の話が出てから中国は領土だと言い出したとのこと。

まぁ、こうやって話をつなげると悪いのは中国ってことになるんだけれど、では彼らの言い分は?

私はここが大事だと思うんですよ。我々日本人は竹島も尖閣も日本の領土だという前提で話をする。果たしてそれで間違いがないのか?他に見方はないのか?

もし「みんながそう言うから」という理由でそう思うのであれば、中国で大規模デモ、暴動、略奪をした彼らと行動が違うだけで、頭の中身は一緒かもしれない。

実はこの日記で言いたいのはそこの所なんです。

あのニューヨークの911同時多発テロもそう。あれはテロだ。アルカイダの仕業だ。オサマビンラディンが仕組んだと誰しもが信じている。それって本当なの?彼らの言い分を一度でも良いから聞いたこと、調べたことがあるのか?

湾岸戦争、イラク侵攻も同じ。私はあれほど世界情勢をじっくり見ていたことはないのだけれど、正直、茶番だと思いました。アメリカ、いや西側というべきか、彼ら、いや我々が彼らを悪者と決め付けてやっつけた。大量破壊兵器はどうなった?

これでいいのか?

近年で言うとリビアにそれと同じものを感じました。カダフィ大佐って本当に悪いやつだったのか?では彼をアフリカの希望の星と褒め称えた連中はただの馬鹿、独裁主義者の仲間でしかないのか?

邪魔者は消すという強引な手段を取るアメリカ。そしてそれに追従する国々。これでいいのか?真実はどこにあるのか?

領土問題も同じだと思うんです。ロシア、韓国、中国、それぞれ思惑が違うわけでまたその領土問題を取り巻く歴史も違う。だから北方領土、竹島、尖閣を一線に並べて話すことは意味が無いと思うのだけれど、少なくとも彼らの論理を徹底的に調べる必要があると思うんですよ。そして彼らの立場で考えてみると、一理あるケースもなくはない。

ま、その辺はそれぞれがどう考えるか勝手ですが、あのデモ隊と同じレベルで「俺達の領土だ!」と考え、過激な行動に走るのは問題があると思っています。また彼らの理屈がわからずに「俺のだ!」と言い張ってもそれは子供の喧嘩と同じ。

竹島、尖閣に関する興味ある話を紹介します。佐藤優氏の話。私は彼の話って大好き。視点が面白い。

韓国のプチ帝国主義 『くにまるジャパン』9月7日放送分 佐藤優

政府は尖閣沖大海戦を防いだ

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