日本人気質

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日本人の海外における印象としてはいろいろ言われていますが、その中で、温和、礼儀正しいというのがあると思います。またそれの裏返しとして、お人よし、騙しやすいと言われる。

まぁ、いつも他人にはニコニコしていて、相手の言うことをまず理解しよう、出来る範囲では相手の要望を受け入れよう、自分の主張は後回しにするという考え方が基本にあるのは自分でも自覚する部分であるわけですが、世界的にはこういう人種って少ないように思います。自己中で隙あらば・・・というのがミエミエな近隣国もあれば、ニコニコして論理的であるように見えるけれど腹黒い太平洋の向こう側の国とか。

世界的には個人もそうですが国家も自己中であるのが当たり前で、でもそれを表面に出さないのが大人の付き合いってもんだと思うのですが、日本人は自己中であってはならないという文化があって、国家もそれに沿っている。和を重んじる。これって凄いことで、真似ようと思って真似られるものではないし、いや、そもそもそういう風になろうとは思わないのが世界の常識なのかもしれない。見た目は同じでも中身はまるで違う。

こういう日本人の性質を甘く見て、言いたいことやりたいことをやる人たち、国家があるわけですが、日本人って最後の最後までこの「優しさ」「思いやり」を貫くほどバカじゃないんですね。でもそれを知らない人、国家があるように思えます。

ゴールドコーストに住んでいて日本大好きな青年オージーと出会うことが良くあります。日本を絶賛するし、日本が大好きだという。日本人も優しいし、是非日本人女性と結婚したいと。話を聞いてみると、ワーホリで日本に行っていたことがあって、あちこちでその優しさに触れたというんですね。遊びにおいでと言われて行ったみたら半端じゃない歓迎をしてくれたとか、泊まって行けといわれて数日間素晴らしい思いをしたとか。

まぁ、こう言われて嫌な感じはしないのですが、でも意地悪な私としては、もし日本人の彼女が出来たらその親御さんのところへ行って「結婚させてください」と言ってみな、と私は言います。あるいはいつまでも泊まって良いよという日本人宅に、1ヶ月泊まらせてくれと聞いてみな、と。

ニコニコしていた温和な日本人もある瞬間、豹変することがあるってことを彼らは知らないのね。

私はどうも今の日本がこの時期に来ているような気がして仕方がありません。選挙が近いですが自民党が優勢なのもそれが影響しているのではないかと思うのです。これは自分でも不思議なのですが、昔なら保守というより右翼と呼んだ方が良さそうな人たちの話を聞いて、そうだそうだと納得する自分がいるんです。またタカ派と言って良い安倍さんの演説を聞いていると涙がスーーっと出てくる。

これってなんなんだろうと思うわけです。理屈を通り越して心が反応しているのがわかります。まぁ、私はそもそも保守ですから考え方は似ているのですが、頭じゃなくて心が反応するのが不思議です。

もう負けたくない。言いなりにはなりたくない。バカにするのもいい加減にしてくれという思いがどんどん自分の中に蓄積されているのだろうと思うのです。

アメリカに対してもそうで、アメリカあっての日本なのは理解していますが、日本が復興し繁栄するようになるとすかさずアメリカは日米構造協議を言い出した。これをうまく抜けたと思えば次には年次改革要望書で日本に(アメリカに都合のよい)ルール変更を迫る。また日本も本当にお人よしだと思うけれど、日米摩擦を避けるために自ら自動車の輸出規制をしたり。こんなお人よしの国があるんだろうか。

それでも主人格のアメリカはどうにもならず、今度は今までと違う拘束力のあるTPPを言い出した。

彼らの状況を見ればそれもわかるのだけれど、もういい加減にしてくれよという思いは強いし、あのTPPの無条件降伏を迫るような内容を知れば知るほど腹が立ってくる。

そんなときに、尖閣問題。そして竹島問題。韓国大統領の日本蔑視発言。そして中国での反日行動。

黙っていれば調子に乗りやがって・・・・・・という思いなのは私だけじゃないと思う。そしてそれが爆発しそうなのが今。そんな気がしてなりません。

日本は諸外国の言動に関してそれをニヤニヤ受け入れていたのではなくて我慢していたというのが外人にはわからないみたい。だからいつかその我慢も限界に来て切れるわけだけれど、日本人とはそういう人種だというのが外国には理解できないみたいね。

そういう日本人気質に関する面白い動画を見たのを思い出しました。元は日中関係をどうするかという話なんだけれど、そもそも海外にはない「我慢」を中心に動いていては海外はそれを理解することはできない。だから、日本の本音はこうだというのが常に相手にわかるような交渉力が必要だというんですね。

その話を韓国で韓国の庶民に聞いた話で説明。またかつてイギリスのチャーチルが日本人の「我慢し続けた後に切れる」性格を知らなかった。日本人は外交を知らないと晩年回顧録に書いていたという紹介がありました。

日本人にしてみると納得の行動でも海外からは異様に見えるんでしょう。でもそこに違いがあるという前提で行動をせずに、日本人として日本人のやり方を押し通していては世界では通用しないし、善意が仇になることもあるんだろうと思います。

やっぱり主張すべきことは主張し、それを行動で表し続けることが必要だし、世界を見渡してみるとみんなそうやってるんですよね。そういう意味でも、日本は情報戦に弱いのかもしれない。隣国なんて全国民総動員して全世界でプロパガンダをするぐらいなのに・・・・。

日本人の「我慢をした後に切れる気質」を世界はどうみているかという、韓国とチャーチルの話。韓国で日本人を「海乱鬼(かいらぎ)」と呼んでいた話は面白いし、海外に対する配慮とは、相手の事を考えるばかりじゃなくて、自分の考えをちゃんと表明してわからせるというのも配慮であるという考え方は非常に大事だと思いました。

チャーチルの回顧録中の文。

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日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。

(中略)

もう一度無理難題を要求すると、これも呑んでくれる。

(中略)

さらに無理を承知で要求してみると、今度は全くの別人の顔になって、「こんなに譲歩しているのに、ここにいたっては、刺し違えるしかない」という。

戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈され、シンガポールを失った。日本にこれほどの力があったのなら、もっと早く発言して欲しかった。

日本人は外交を知らない。

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日本には昔からヤクザという文化があって、彼らのやり方の中にどうでもいいことでもいちゃもんをつけて揺さぶりを掛けるというのがあるけれど、私は特に外交に関してはそういうしたたかさがあっても良いと思うんですけどねぇ。

なんだか真面目なのが一番という変な自己満足というか、子供っぽさを日本政府に感じるんですよ。日銀も同じ。

右手で握手しながら左手に武器を持つみたいなしたたかさが無いと生きていけないんじゃないかなぁ。

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