PCゲームの薦め

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

皆さんはPCなりゲーム機でゲームをしますか?

私は昔からゲーマーでこんなジジをこいても若者と一緒にゲームをするのが好きです。親がこんなですから息子達もゲームオタクでかなり入れ込んでいます。でもそれが私としては嬉しくて子供達と共通の話題、趣味ということでかなり話がはずみます。

ゲームと言ってもこの世界はかなり広く、様々なジャンルがあります。普通、頭に浮かぶのはファミコン系のゲームや近年広がったWIIのような身体を動かすゲームですが、本当にいろいろあって、でもゲーム好きではないと知らないようなものがたくさんあります。それが本当に面白いんですよ。

頭の運動、ボケ防止にもかなり有効なものもあってそれなりに頭を使わないと駄目なストラテジー系のものが私は好きです。昔のファミコンの代表作であるマリオブラザーズやFPSと呼ばれるファーストパーソンシューティングは機敏な動きが必要でどう頑張っても若者には適わないし、私はすぐに飽きてしまいます。

でも頭を使うゲームで機敏な動きは必要がないものも多くあって興味がつきません。

で、長男が1週間遊びに来たときに話題になったゲームがあります。Civilization Vという国取りゲームとでも言いましょうか、世界が古代の時代からスタートで各国が農作や陶器を焼くことを覚え、鉄器を作り、そして武器を開発し戦争し、領土を広げていくというゲーム。この手のものはいくつかあるのですがこのCivilization Vをやってみたところ、かなり面白くてはまっています。

で、ゲームの効用ってバカにできないものがあると再確認しました。

我が家は良い意味でもゲームにはお世話になっていて、前にも書きましたが、子供達が小さい頃どうも動きが鈍く、ボールをうまく投げられない、縄跳びができないというような頃、あのマリオブラザーズをやらせたのです。最初のころは全く駄目でしたが、タイミングが取れる様になるとメキメキと上達し、面白いことにそれから運動能力が大きく向上したのです。

これは間違いなくジジババにも良いはずで、手先を動かすマージャンが良いと言われますが、手先の使い方はマージャンとは比べ物になりませんから健康のためにも良いかもです。でも私はこの手のゲームは好きではありません。

やっぱりゆっくりじっくり考えながら手を進めていくようなストラテジー系が好き。これって頭が固いと駄目で、ありとあらゆる手を考え、敵を欺いたり、また交渉して手を繋いだり、でもある時あえて裏切って戦争を仕掛けたりしながら自分の国土を広げていくようなゲーム。でも侵略ばかりしたりずる賢いと他国から顰蹙を買って結局潰される。Civilization Vがまさにそれなのですが、やりながら思ったことは

これって現実じゃん、ってこと。

まさにこうやって世界の歴史は作られ、現在があるんだというのが良くわかります。

そんなことを考えながらゲームを進めていくと、現実の問題点が見えてくるんです。我々人類はこうやってしたたかに生きて来て今があるのであって、皆が仲良く手を取り合って今があるのではないってこと。これまで歴史上どれだけの戦いがあり、また政治的に裏で駆け引きがあり、それに負ければ領土は取られ、あるいは民族そのものが消滅し、強いものはどんどん強くなっていく。

フト思ったのは、自分が知っている日本史や世界史って、何年に何が起きたということばかりでその詳しい内容を全く知らないってことなんです。そこには人間模様があり、笑いと涙、喜びと憎しみがあり、技術開発競争、資源獲得競争など正攻法の表があれば、騙し、裏切り、脅しや懐柔などの裏の攻防もあったはずで、でもそういうのは学校では学ばない。これって現代教育の欠点だと思いました。

丁度そんなときにテレビで放映された琉球を舞台にした「テンペスト」という歴史ドラマを見ました。舞台は幕末の頃で、黒船が日本にやってきて大きく時代が変るときに琉球はどう動いたか、そしてどう飲み込まれていったのか、非常に面白いドラマでした。

琉球って違う国だったんだよなぁ。なんてあらためて思い出しましたが、世界史では繰り返し繰り返し同じようなことが各地で起きたのでしょう。またそれに繋げて日韓併合のことも思い出しました。

何年に何があったのか、じゃなくて、そこで何がどう動いてそういうことが起きたのかというのがわからなければ歴史を全く知らないのと同じことなんですね。

そんなことをゲームをやりながら考えていました。元寇の役をひとつ取り上げても、もし神風が吹かなかったら今の日本は存在していないはずだし、歴史は微妙な偶然の上に成り立っていると思いました。と同時に国を作るために良い意味でも悪い意味でも頑張った人たちがそこにいた。

まぁ、ゲームをやりながら心は実際の歴史に向けられて、もっと歴史を知りたいと思うようになりました。

おりしも今は隣国とごちゃごちゃやっていますが、ついでと言ってはなんですが、隣国との歴史をちょっと調べてみたんです。そうしたら知らないことがボロボロ出てくるんですね。つい昨日ですか?またお隣の国が「被害者の立場は千年不変」だと言い出した。それを言ったのは国を代表する大統領。

まったくよぉ。またかよ、いつまでやるんだ?と思うわけですが、どうしてそこまで日本を敵視するのか、その辺を調べてみると、彼らが言う、日本は歴史認識が甘いとか日本人は歴史を知らないとか言う理由も見えてくるような気がしました。

私がびっくりしたのは秀吉の時代の「朝鮮征伐」です。なんで征伐なのかわかりませんが、まぁ、秀吉が家来達の報奨にとも考えたのでしょう、どうしても外に出て支配地を確保したかったなんて説明を見ましたが、まぁ、朝鮮半島に軍を進めた。まぁ、この辺までは知っていたのですが、まさかその頃の朝鮮の首都まで陥落させていたとは知りませんでした。結果的には豊臣軍は押し戻され、またそんなときに秀吉は死んで朝鮮進出は終ったわけですが、これって明らかに侵略。

そんなことは誰でも知っていることだろうと思うかもしれませんが、私は豊臣軍は朝鮮半島にちょっかいを出したぐらいにしか考えていませんでした。

日韓併合に関しては私はいろいろ考えることがありまして、では琉球がそのまま存続する道があったのかと考えると疑問なのと同じで、朝鮮半島は地政学的に非常に微妙な場所にあること、また近代的なそして侵略的な欧米の動きと李氏王朝の堕落、力の無さを考えると、併合の道に進むしかなかったような気さえします。まぁ、これって韓国人に言わせればまた心ある日本人は冗談じゃないというのかもしれませんが、世界史は戦いの歴史、国は取った取られたの結果が今であることを考えると、あの時代、ああいう動きになる必然性もあったような気がするのです。また日韓併合を世界が認めたところにも政治的にそうならざるを得ない大きな渦があったのだろうと想像しています。

でもまぁ、やられたほうにしてみれば冗談じゃないわけで(韓国も併合を望んだことはないことになってる)、昔から倭寇が頻繁に襲ってきては略奪に合い、秀吉には首都まで攻め入られ、近代では日韓併合で韓国という国そのものが日本によって消滅させられることが起きた。これってもし日本がそういう立場だったらどうか想像してみるとゾッとするわけです。日本って本当に自然の恵みも豊かで、歴史上他国に攻め入られて国が取られた経験の無い1000年以上続くたった一つの国らしいですが、我々が平和ボケしているというのもわかるような気がするのです。そして隣国が我々を侵略者だと断定し、被害者の立場は千年続くというのもわかる。彼らは歴史的に何百年にも渡って日本から攻め込まれていたのと同じなんですから。

日本人って、というか私としては、日本は侵略国家だとか、軍国主義に戻るんじゃないかなんていわれると、バカ言うんじゃないよ、日本人はそんなこと全く考えていないのがわからないの?と思うわけですが、でも歴史を見れば日本はやっぱり侵略国家なんですね。

でも韓国は元寇の役の時に高麗軍を出して一緒に日本に攻め込んだわけですが、水際で敗退したことに関しては問題外なのかもね。

まぁ、あら捜しをすればいくらでも出てくる日本だと思うわけで、ゲームをしながら竹島って一体何なんだ?どうなってるんだ?どうするんだ?なんて考えていました。(笑)

ちなみに竹島は今は聖地になっているんですね。日本人に取っての富士山と同じだそうです。そして韓国独立の象徴でもある。

あんな島がと言ってはいけないのでしょうが、お隣に取って、日本との歴史的な関わり合い、ありとあらゆる点におけるどうしても我慢が出来ない格差を考えると、まぁ、日本に一矢報わない限り朝鮮民族としての怒りは収まらないってのもわかるような気がします。

また、南北の分断ですが、これも戦後のどさくさでソ連対アメリカの暗躍があったわけですが、これとて日韓併合があったからこそ戦後の整理でそういう事態になったと言われてもしょうがないかもしれない。南北分断は日本のせいであると、そこまでいう韓国人がいるのも背景は理解できなくもない。

もし日本と北朝鮮と戦争になったら韓国は「当然」北朝鮮と共に日本と戦うそうですね。またアメリカに対して日本を仮想敵国にしようと申し出た高官がいたとかいないとか、韓国と日本って我々庶民レベルだと仲が良いって程じゃないけれどそんなに敵対視はしていない感じですが、でも韓国が日本を見る目は全く違うのね。

そういえば、韓国って朝鮮戦争が終った時点で世界最貧国だったそうですね。この世界最貧国ってちょっとピンとこないのだけれど、頭に浮かぶあの国やこの国、アフリカや中南米のあの国よりも貧しかったってちょっと想像が出来ません。歴史的には中国や日本との軋轢が長年続いたし、日韓併合で国は滅ぼされたし、戦後独立できると思ったら朝鮮戦争で北朝鮮はあっという間にソウルを取り、済州島近くまで攻め入られ、もう駄目かという時に米軍によって押し戻し38度線を設定して停戦。日本からは莫大な金額の賠償金を取り、ベトナム戦争には積極的に参戦して補助金を得、北朝鮮とは向き合ったまま戦時体制を維持しつつ経済復興に努力した。それが今じゃ白物家電では世界一で、日本の大企業、世界のトップクラスの企業まで追い落とすぐらいに成長した。何百年にも渡る民族としての悲願が成就しようとしている時なんでしょう。

天皇陛下に対するあの侮辱発言ですが、やっとがそれぐらいの事を言えるまでになったと思うのもわかるような気がします。それと竹島は同じで、何が何でも死守する、奪還すべき、朝鮮民族の独立の象徴であることを声を大にして主張したい。泣き寝入りの時代は終った。だから日本側の対応の、歴史的、法律的に見ても竹島は日本固有の領土という主張とすれ違いがあるのがわかります。だからと言ってどうするべきかなんてのは私にはわからないのですが、でも、竹島は日本の領土なんだからガタガタ言うなと簡単に言い切るのは難しいと思っています。

まぁ、私の歴史認識もめちゃくちゃでこんな程度なんですが、ただ尖閣諸島に関しては893にいちゃもんを付けられているのと同じで、どう相手の立場になって考えても相手の言い分には分がないと感じます。

そんなことをゲームをしながら考えるのですが(不遜だといわないでね~)、歴史って何百年何千年と続いていくわけで、ところが我々一般庶民は自分が生きている時代の事は一生懸命考えるけれど、子供孫の時代となると想像するだけでわけもわからないし、その時のために今から何をするってことも気にはなるけれど真剣には取り組まない。

でもゲームをやっていると、国って何十年で変ることなんかほとんどなくて、やっぱり100年200年の単位で徐々に変っていくのが良くわかる。それもボーっとしていては駄目で、つまりその時を想定して準備していた国が勝つってことで、近視眼的に今年来年どうしようなんて考え方で生きている庶民ばかりだったらいつか国は取られてしまうと思いました。その点、中国って歴史的には絶大な力を持つ強大国であるのは間違いがなく、長い年月を掛けてジワジワと締め付けてチャンスを待つ国であるのが良くわかります。

そういえば尖閣諸島の海にも(作られた)歴史的な物品を沈めていると聞きました。つまり今それを沈めて、100年後にそれを拾い上げたら、歴史的な大発見!なんてことになるわけで、その歴史の捏造準備を今からしているというのは本当に恐ろしい相手だと思います。

人類皆兄弟だとか、世界は一つだとか、人間は皆同じというけれど、少なくとも今までの歴史に人間の善意なるものは全く見えないと思います。そしてそれは今でも将来でも同じで、善意があるとすればそれは同胞に対してそうなのであって、他者、他国には違う考えを持って接することに変りはないのだろうと思います。宗教戦争は今ではテロという位置付けになりますが、戦争そのものの形も変わって来ていて、武力を直接使わずに、経済力、あるいは隠し持ったナイフをチラホラ見せるような一見友好的な交渉の仕方で世界の生き残り戦争は今でも将来も続いていくのだろうと思います。

そんなときにフト日本を見ると、大丈夫なのかなぁって思うわけです。国を守るという左派や市民派は話し合いで解決が付くと本当に信じているようだし、軍備の話をすると右翼だ軍国主義の復活だと騒ぎ、核装備なんてその言葉を出しただけで知らん顔される。話さえも出来ないってところが私は日本独特の幼児性があると思っていて、日本はもっともっとしたたかになって世界に向かわないとどうにもならないと思います。日本は今までは世界第二位の経済大国で世界中に金をばらまき、でも宗主国アメリカの言うことには文句は言わずに言うことを聞く。これが今までの日本の生きる道だったんでしょうね。でも金の切れ目は縁の切れ目で、金がなくなれば世界中から突っつきまわされそう。

これをいうと、え?と思う人がいるんだけれど、私は北朝鮮に学ぶものがあると思うんですよ。イランもたいしたもんだと思うのは、あの手この手を使って世界を相手にして自分の居場所を確保するんですから。北朝鮮はあんな滅茶苦茶な国だけれど、世界の大国を相手にここまでやっているんだからあのしたたかさは見習っても良いと思うくらいです。もし日本だったら、ごめんなさいってすぐに謝って自分の生きる方向をすぐ変えちゃいますよね?

で、ゲームの話なんだけれど、(笑)、ゲームも本当に現実そのままで、良い子で居ようとするとやっぱりどこかで無理が生じるのね。ただ自国に豊富な資源があるとか、なおかつ科学文化が開花しているとか、地政学上有利な場所にあるとかそういうかなり大きな特徴がないかぎり、口だけで正論を言い続けても力の無い国はどうしても他国に占領されてしまいます。あるいは傀儡国家となるか。これってゲーム上の話なんだけれど、現実社会ではどうなんでしょうか?

いつまでも戦い続けるのか?って話ですが、多分そうはならないと思うんです。それは日本でも会津だ薩摩だという人はいないのと同じで、世界がまとまる方向に動けば争いはなくなる。というか大きな力と大きな力がぶつかるという団体戦になるんでしょう。そうかと思えばEUが全く駄目で、あれは重量級と軽量級の柔道選手が同じ土俵、同じルールでその枠内で戦うのだから結果は目に見えていますよね。独立していれば為替操作とかしか競争力をつけることが出来るけれど同じ通貨を使っていたんじゃどうにもならず。

ということで多分世界統一政府って出来ないと思うんだけれど、かといっていつまでも小競り合いを続けるってこともなさそう。

ま、ゲーム一つでも結構そこから広がりがあるし、面白いって話です。(笑)

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。