カラオケ

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昨日の友人宅でのパーティですが、案の定、夜になったらカラオケ大会。(笑)

いつもは歌わないし、歌えない振りをするのですが、昨日はどういうわけか、何曲か歌いました。これって一年ぶりかなぁ。去年、家族4人でシドニーでカラオケに行って歌ったのが最後。で、その前は10年ぐらいカラオケそのものに行っていないから、本当に久しぶり。

あれ、歌が好きだったんじゃないの?ってことですが、私は昔からカラオケが嫌いでした。

だって、カラオケっていつも同じ伴奏だから(笑)。って当たり前ですが、歌でも洋楽(特にジャズ)が好きな私はそのときの気分によってノリが違うわけで、歌にも変化が出るから面白いと思うんですよ。しんみりしたいときにはしんみりしたい曲っていうんじゃなくて、いつもの好きな曲をしんみり歌ってみるとか、そういうのが楽しいと思ってきました。

それとねー、私が好きな曲はほとんどカラオケに存在しないって事。もしかしたらこれが一番の原因かも。近年は外国曲も多くなっているのはわかるのですが、でも私が好きな歌はマイナーなのばかり。マイナーってカラオケとしてマイナーって意味ですからね。

ましてや個人宅にあるようなカラオケじゃ、歌いたい曲なんか一曲もないのが普通。

ところがですね。昨日はなんと、私の18番である、ビリージョエルの「素顔のままで」(Just the way you are)があったんですよ。まぁ、カラオケそのものはMIDIですからどんな程度かは想像付くと思いますが、久しぶりにこれを歌いました。

実はこういう歌い方をしてみたい。Diana krallのJust the way you are。でもこんな歌い方が合うカラオケは世界中さがしても無いでしょう。

で、それで火がついたのか、オウヤンフィフィの「ラブイズオーバー」とか上田正樹の「悲しい色やね」なんて歌っちゃいました。

なんだ洋楽じゃないジャンかって?

私ねー、営業の世界に長かったんですよ。ですから実はカラオケでの持ち歌は半端じゃなくて、森進一の「北の蛍」とか、五木ひろしの「夜空」、その他、「舟歌」とか結構演歌も歌います。また裕次郎の歌とか、営業で接待がありますから、あらゆるジャンルの歌を20代のときに歌いました。

もしかするとカラオケが嫌いなのもその当時を思い出すからかもしれません。本当に良く歌いました。というか歌わされたというか。

接待でカラオケを置いている店に行くでしょ。で、やっぱり口火を切るのは私じゃないとうまくないわけで、「ダボ、歌います!」みたいな感じではじめる訳ですよ。下手の横好きの客もいますから選曲や歌い方も考えないとならなくて、「銀座の恋の物語」なんかどれほど歌ったか。あるいは洋楽では「My Way」とか「思い出のサンフランシスコ」。

でもこれらの歌はサラリーマンを止めたと同時に封印しました。一生歌わないと。

洋楽が好きだというと、思い出のサンフランシスコとか、ビートルズが好きだとなるとイエスタデイとか歌えと言われるんですが、こういうあまりにも当たり前の曲って、もう二度と聴きたくもないと思うくらい歌わされて、自分から好んで歌いたくないんです。では、自分が好きな歌があるかというと、カラオケにはない。

でもカラオケがあればまず歌うのは「Route66」かな。でもろくなカラオケに出会ったことがありません。

Route66は多くの有名歌手が歌っていますが、私は元祖のジョージマハリスが好きです。

じゃぁ、カラオケじゃなくてどうやって歌っていたの?ってことになりますが、昔はエレクトーンやピアノで伴奏をしてくれる店って結構あったんですね。またバンドで伴奏してくれる店もあって、そういうところで歌っていました。

これが面白いんですよ。「Route 66」にしてもノリが悪いときには3分以内に終わりますが、乗っているときには7,8分の長さになります。伴奏する方も乗ってくると、彼らも自分の見せ場が欲しくなるのね。私が次のコーラスから入ろうとすると、まだまだって目で合図が来る。こういうやり取りをしながらみんなで楽しむのが音楽の本来の姿だと思っていて、でもそういう歌い方をする人って少ないから、伴奏をする方も、店の従業員も、客も面白がってみんなが盛り上がるんです。これは本当に楽しかった。だから、いつも決まった、そして伴奏もチャチなカラオケって全く面白くないわけです。

音楽って歌が中心なんてことはないわけで、歌も一つのパートでしかなく、全体の調和の上に出来の良し悪しがあると思うんです。でもそういう楽しさがカラオケには全く存在しないのね。非常に偏った世界だと思います。歌い手一人の自己満足の世界かもね。

で、毎度のごとく話が長くなりますが、カラオケ=接待。そして接待=男芸者という図式が私の中にあります。

特に地方に行くと接待の威力って強くて、クラブに飲みに行ったり、寿司が好きな人は寿司屋へ行ったり、その後はカラオケというパターン。

で、中には気の会う人もいて、接待という名目で定期的にお気に入りの店に遊びに行くなんていうこともサラリーマン時代にやっていました。

でも嫌な思いでもいっぱいあって、私が一生忘れられないことがあります。昔、赤坂に月世界という大きなナイトクラブがありました。ミカドという店と赤坂で双璧をなしていた時代があります。まぁ、あのデビ婦人がいた「ラテンクォーター」とか、その他名前は忘れましたが有名な店が赤坂には多かった。

で、地方から出てきた取引先と8人ぐらいで月世界に行った時です。この店は何百人もホステスがいるような店で、舞台があってショーも売り物の一つ。で、一つのショーが終わった後、舞台の上でみんなで踊りましょうなんてことをその踊り子が言い出した。別に舞台の上で客に踊らすこともないだろうにと思ったのですが、皆さん踊りましょうって言っても手を挙げる客なんかいないわけですよ。

そうしたら、私の客の一人が、私に行けと言い出した(命令)。冗談じゃないぜ~。でもその時の雰囲気として断れる状態じゃなかった。そして私はノコノコと壇上へ。でも他には誰も上がってこなくて、その踊り子と私と二人だけ何百人が見る中、踊ったわけです。どういう踊りかって?あの当時でいうゴーゴーですよ。でも両手を前で上下に振るあそこまで古いゴーゴーじゃないですが。(笑)

あの時の恥ずかしさ、屈辱、一生忘れないと思います。特に当時は20代前半で客は50代、良いようにやられてました。

そうかと思えば、これは地方での出来事ですが、ある百貨店で宝石の拡販キャンペーンをやったのですが、これは各売り場の協力が必要なんですね。で、暇があると各売り場を回って人間関係を作らないとならない。

で、田舎って接待そのものが少ないんでしょう。売り場の連中をまとめて一緒に食事に行ったり飲みに行ったりなんて稀で、それをセッティングすると非常に喜ばれ、毎晩飲みに行くようなことをやっていました。

そして最後、みんながへべれけになって解散。ところが売り場の課長とか担当クラスはタクシーに乗せて帰す、あるいは送っていくなんてことをするわけです。

で、ある婦人服売り場のかなり実力も影響力もある課長をタクシーで送っていこうとしたときのこと。この課長は自分自身も客を持っているし、特に婦人服売り場は顧客を多く持っていますから非常に大事な人だったんです。50前後の女性でした。

そのタクシーの中でのこと。

「ダボちゃん、いつか私はあんたと寝るからね」といわれ、あそこをギュッと握られた。

びっくりしましたねー。そんな経験一度もないですから、ぶったまげたなんてもんじゃありません。

今の時代はこういうことってあるんでしょうか。またそういうことがあった場合、どうするんでしょう。

私は「何言ってるんですかぁ」とヘラヘラしながらその手を退けただけ。もしも若くて綺麗な女性だったら何か違う思いも浮いてきたかもしれませんが、年齢は母と同じくらいで、真っ赤な口紅を唇をはみ出して大きく塗っているようなお化けみたいな人でした。(笑)

ちなみに、ああいう百貨店業界って性の乱れがあるのがわかりました。女性が多い職場ってああなのかと思ったり。ただ取引先としてそれが発覚したら、会社としては首にするし、百貨店としてはかなり圧力を掛けてくるし、お互い独身だとしたら結婚という形を取らないと解決しないなんて時代でもありました。

でもま、その売り場のキーパーソンがそうなったというのは接待としては大成功で、その後は愛想を振りまきつつ、売り上げ確保をしていました。まさに水商売と同じですね。男芸者です。

ま、そんなことから、今では私は新しく歌を覚えるなんてこともしませんし、カラオケもしませんし、逆にカラオケをやればあの昔を思い出すわけで、好きな女性に思いを込めて歌ったこともあったし、男芸者で歌ったこともあったし、そんなことが走馬灯のように頭に浮かんでくるのが私にとってのカラオケです。

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