マレーシア下院選 与党が政権維持へ

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5日に投票が行われたマレーシアの議会下院選挙は、56年前の独立以来政権を担ってきた与党連合が議席の過半数を獲得し、政権を維持する見通しとなりました。

マレーシアの選挙委員会によりますと、議会下院の222の議席のうち、日本時間の午前2時前の開票段階で、ナジブ首相が率いる与党連合の「国民戦線」が過半数の112議席を獲得しました。
この結果、1957年の独立以来半世紀以上にわたって政権を担ってきた与党連合が、政権を維持する見通しとなりました。
一方、アンワル元副首相が率いる野党連合は、政治の刷新を訴えて支持を広げたものの、初めての政権交代には至りませんでした。
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与党が勝ちましたが接戦なんてもんじゃありませんね。過半数と言っても222の半分は111で、与党が獲得したのはそれプラスたったの1議席の112。今後は野党よりの政策を出すことになるんでしょうか。

今のマレーシアにどういう問題があるのかは前に紹介したこの動画が分かりやすいと思います。

我々外国人から見たブミプトラ政策はやっぱりマレー系の優遇、つまり「他民族の差別」であるのは間違いが無いと私は思うのですが、でも腰掛外国人がそれに文句を言う筋合いもない。ただマレーシアで子育てを考えた場合、しょうがないでは済まないものがあるんじゃないでしょうか。同じように勉強し育っても進学や就職で差がつけられてしまう。

ましてマレーシア人として生きていく場合、冗談じゃないぜとなるのも当然でしょう。同じ国民なのに差別、区別があるんですから。

言語一つとっても、我々がよく言う「多言語を駆使できるようになる」なんてのは本当に表面的なものでしかなく、国語としてのマレー語、民族の言語としての中国語、そして英語があって、子供のしゃべるレベルや大人の生活レベルの言語は問題がないにしても、高等教育や仕事レベルとなると大きな問題があるのはこのブログに情報を提供してくれたマレーシアで根を張って生きている方からの話でも良くわかる。日本人の子弟なら英語中心のインター校になるんでしょうが、マレーシア人として生きる非マレー系、ましてや公立校へ行かせるのを前提に考えた場合、大変な苦労があるであろうことが簡単に想像できます。

国際結婚をしてマレーシアに住む日本人も多いようですが、では相方がマレー系なのか中国系なのかによって随分違いもあるんでしょうね。

そもそもシンガポールがマラヤ連邦から独立したのもマレー人優遇政策が原因にあるわけで、それが未だに尾を引いている状態。多民族国家というけれど、多民族が仲良くそれぞれの文化を保ちながらうまくやっていっているようでも、根っこの部分じゃそう簡単にはいかないぞってところなんでしょうね。

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