今日の日記の題は強烈でしょ?(笑)
それだけ重要な点を書こうと思うし、多分今まで私の書いた相場関係の日記の中でこれが一番重要かもです。
皆さんチャートを見ながらやっているはずですが、どういうチャートのどんなインジケータを使えば良いのかわかっているか心配です。各社自由に使えるチャートを持っていますが、私の知っている限りでは30年前となんら変わっていません。チャート分析の世界も日進月歩でいろいろ良い物が出てきているのに、またメソッドも凄いのがいくらでもあります。画像解析技術を使って古くてノイズだらけの映像を綺麗にするとかありますよね。あれのアルゴリズムを波動分析に取り入れてノイズを消すとか、まぁ、世の中の天才がいろいろ考えてくれているわけです。でもそんなのは普通のチャートには載ってなくて、古くからある当たり前のものばかり。
まず、その辺から、何かないかなと探すのは大事なことだと思います。チャートは道具でしかありませんが、良い道具はどんどん出てきますから、使わないともったいない。
ということで、今日は初心者が使ったら面白いと思うインジケータを紹介します。
誰がやっても同じ結果がでます。
まず、例として、最近皆さんが気になっているはずの日経平均でやってみましょう。日経225のCFD、24時間チャート。15分足です。5月29日、昨日の値動きです。やっぱり夜に大きく動いて下げましたね。
右クリックして別窓で下の画像を表示させてください。
ローソク足のところに赤、緑と色を変えながら横断しているラインがありますよね。それが今日紹介するTrendMagicというインジケータです。これはいわゆる小学生でも使える簡単なもの。ルールは簡単で
○ 赤いラインを上から下に抜けたところ(終値)で売り。
○ 赤いラインを下から上に抜けたところ(終値)で手仕舞い。
○ 緑のラインを下から上に抜けたところ(終値)で買い。
○ 緑のラインを上から下に抜けたところ(終値)で手仕舞い。
これだけです。簡単過ぎてバカみたいでしょ?
でもこれがバカにできないんです。チャートに示したエントリーとエグジットの場所を見てください。一番左の赤矢印が売りでエントリー。次の緑の矢印でエグジット。水色のラインはエントリーポイントとエグジットポイントを結んでいて、+30というのは利益です。
水色のラインは勝ちトレード。オレンジのラインは負けトレード。
次も同じ。赤の矢印で売り。緑の矢印で手仕舞い。プラス350円。
次は赤の矢印で売り、緑の矢印で手仕舞い。マイナス15円。
次は赤の矢印で売り、緑の矢印で手仕舞い。プラス20円。
昨日、5月29日の15分足ではサインが出たのは4回だけで、それに全て乗ってトレードしても4回だけ。3勝1敗。プラス385円。(手数料、スプレッドは考慮していない)
日経の先物をやったことのない人にはピンと来ないかもしれませんが、夕方、夜の時間帯があるにしても、一日で385円抜けるなんてことは異常と言ってもいいくらいです。私も日経225先物は4,5年ぐらい没頭しましたが、最高でも100円抜いたことはありません。
このチャートを見てみると、この赤緑のラインと交差するところは他にもありますが、赤はダウントレンド、緑はアップトレンドを示していますので、赤ラインを下から上に抜いても買いサインにはならないわけです。また同じく緑ラインを上から下に抜いても売りサインにはならない。ここは重要ですので間違えないように。
さて、他の日も見てみましょうか。
非常に興味がある暴落の前日なんでいかがでしょうか。5月の22日。
右クリックして別窓に開いてくださいね。15分足です。ああ、チャートのバックグラウンドに薄く緑やブルーの3種類の色がついていますが、これはアジアセッション、ヨーロッパセッション、アメリカセッションの色分けです。で、それぞれが重複している。
この日のサインも2回しか出ていません。二つとも緑のラインを下から突き抜ける買いさいんです。で、この二つのトレードだけで375円のプラス。うなりたくなるでしょ?(笑)
ところで、このチャートはあの暴落の前日なわけですが、アメリカ時間に大きく下げだしたところ、それが赤丸で記した場所です。ここの陰線がラインを上から下に突き抜けていますが、その場所は緑色、つまりまだ上昇トレンドと見ていますから、ここでは売りサインにはならないんですね。もしラインが赤だったら売りサインでここでも350円ぐらい利益が出ちゃうわけですが、まぁ、そんなことは気にしない。
どうです簡単でしょ?
でもねぇ、こういう風に大きく動いているときには勝てるってことなんですね。いつも書いているように大きなトレンドが出来れば誰だって、どんな手法だって勝てちゃう。ではトレンドができないような日はどうなるかというと、これは悲惨です。
今、何か良い例がないかと過去チャートを見たのですが、5月20日がちょっと厳しいかなと感じます。
エントリーポイントとエグジットポイントを結んだ線と損益だけ書きます。
5月の15分足データは5月8日からしかないのですが、その中で一番悪いのがこの日です。それでも6戦2勝3負1引分。プラス5円。上の画像で負けトレードが一つ抜けていました。売りサインが出て、すぐその次の足で損切りです。ですので、7戦2勝4負1引分。プラマイゼロです。(笑)
ヨコヨコに動かれるとこういう結果になります。というか、24日のこの動きは十分勝てる動きでそんなに難しくないわけですが、この単純なインジケータではその動きは捉えられない。そこまで利口じゃないってことです。(笑)
なんだぁ、と思ったら駄目で、FXにしても大きくうねる通貨ペア、動きがある時間帯がありますから結局それを選ばないとならないのは同じなんですね。あるいは複雑なシステムを使うしかない。また、これは1分足には向きません。なぜか?それは各国の指標発表やニュースで大きく動くときがありますが、その動きが1分足だと大きすぎて大負けに通じる(大勝ちもあるけど)のと、1分足はそもそも上下にピコピコ動きすぎるんですね。ですからサインが細かくなって値幅もとりづらい。そういう意味で、このインジケータは1時間足が良いという人が多いです(もちろん5分でもOK)。それもEUR/GBP。ところがですね。それってその時々で変わるんですね。だから常にそれが良いとは限らない。
今の様に、日経225もそうですが、世界の株式が大きく揺れ動いていますよね。こういう時にはそれなりに動いているものを選べば良い訳です。世の中は「さぁ、どちらに動くのか」と戦々恐々としていて、値動きも激しいですが、そういう時にこういうインジケータを使っていると一人ニッコリ笑えるということ。
ちなみに直近のUSD/JPYの15分足、約2週間分のチャートを見てみます。全てのサインと損益をラインで引いてあります。まぁ、間違いなく利益は出ています。サインは7回。5勝1敗1分け。一番左に買いで入るサインがあるのを見逃していました。これは4本後に撤退で負け。従って8戦5勝2敗1分けです。このチャートの勝ち勝負の場所をよーーく見ておいてくださいね。後で書きますが非常に大事なポイントがあります。
前に、GBP/AUDの日足が面白いと実験売買をしていたのを覚えていますでしょうか。こんな感じです。
あえて何のマークもしませんが、ご自分でどういう感じでサインがでていてどの程度の利益がでるか考えてみてください。もしこのチャートを見て、何も感じない、まるでわからないなら相場はもう完全に忘れた方が良いと思います。逆に、これを見てソワソワしてじっとしていられない様に感じた人は将来面白いことが起きると思います。
そしてここからが今日の一番大事なところです。
今まで例に出したチャートを見て、このインジケータで売買したらもったいないところが結構あるじゃないかと思いませんか?そう感じた方はこれまた将来有望ですし、え?と思った方は、こう言っちゃ何ですが相場の才能はゼロかもです。
そこのところを説明します。
日経平均に話が戻りますが、5月24日。暴落の次の日ですが、この日も大きく動きました。その日の15分足を出しますが、これでも私が何を言わんとしているかピンときませんか?
この日はサインは3回だけ。サイン通りにトレードすると2勝1敗で210円のプラスですが一番最初のサインに注目してください。売りで入ってプラス70円の場所です。
チャートにそれらしきことが書き足してあるのにそれでも何もわからない人は本当に相場は向いていないと思います。マジで止めたほうが良いと思います。
って、全ての人がもうわかっていますよね。
「手仕舞いサインまで待たないほうが良いことがある」
ってことです。わかりましたよね?それがわかったら上に出した全てのチャートを見てみてください。全てのチャート、ほとんど全てのサインに同じことが起きているのがわかるはずです。上のUSD/JPYもそういう場所ばっかり。
この24日の第一回目のサインでは70円のプラスですが、うまく逃げれば最大650円もの利益が出たということ。そりゃ誰だってそれを取りたいわけですが、どうやってそのタイミングを見るのか?
それが私がいつも書いているオシレータを見ろってことなんですよ。同じ場所のチャートを私がいつも使っているセッティングで見てみます。
オシレータは好きなもの、見やすいものを使えばなんでも良いとおもいますが、こういうピークやボトムが見えるんですね。ですからそれを利用する。
基本的には、かなり大雑把な言い方をすると、オシレータが上にある時は売り(買いの撤退)、下にあるときには買い(売りの撤退)であるということ。
ただ、これが単純では無いのは良くストキャスで言われることですが、トレンドが出来たときにはボトムやピークに張り付いたままジグザグ動くってことです。ですから、単純にピークボトムで反転したから出撃だなんてことをやると痛い目に合う。
でもQQEみたいなインジケータを併用すればピークボトムがはっきり見えるわけですから、複数のインジケータが必要になってきます。このチャートで言うと白のラインがQQEです。
これがわかるようになるとその次のレベルとして、今日紹介したインジケータを使いながら、1度のサインしか出ていない中で数度のトレードが可能なのがわかるようになります。つまりこのインジケータも「トレンドを見つけて(緑赤のライン)それに沿ってトレードする」というトレードの王道を非常に単純化して表しているだけ(それでも勝てることに注目)なんですね。でもこれだと単純すぎるわけです。大きなトレンドならピークで撤退、押しや戻しで再度出撃を繰り返さすことができるようになると利益が飛躍的に伸びる。
そしてその次のレベルとしては、このインジケータはあくまで一つの目安だと考えて、ラインに達したとか達しないとかそういう細かいことを石部金吉みたいに捉えるのではなくて、一つの幅を持ったバンドだと見て、ルール通りのサインが出ていなくても出撃撤退するとか、サインが出てもそれを見逃すとか、それがわかるようになるわけです。で、そうなると今度はこのインジケータそのものが邪魔になってくるんです。まずトレンド判定ですが、ちょっと遅い。だからチャンスを逃すことが結構あるんですね。また値動きの強弱は考慮されていませんから(非常に鈍感)、ピークの場所(本来売る場所)で買い(売りの撤退)サインが出たりするわけです。アホなやつだ(笑)と思うところは結構ある。
じゃ、どうする?ってのが私がいつも説明しているチャートなんですね。HMAと平均足だけでも大きなトレンドはつかめる訳です。で、その中でオシレータを使ってトレードするということになります。
私のチャートの見方はややこしいと言われましたので、何か簡単な方法はないかと考えたのが今日のこの日記です。簡単だし、わかりやすいですよね?そしてこれだけでも勝てるし、ちょっと頭を使えば凄いことになるのは容易にご理解いただけたと思いますがいかがでしょうか。
ポイントはオシレータの使い方にあるということです。これを併用すればこのインジケータでも利益は大幅に伸びるし、これのサインがおかしなところで出るケースがあるのもオシレータの見方が身についているとわかるようになるはずです。でもま、このインジケータだけでもどうにかなると思いますので、初心者の方、あるいは勝てない方には最適ではないでしょうか。
これで勝てなければ相場なんかやめちまえ!
本当にそう思います。
それと一つ書いておきたいことがあります。相場はギャンブルじゃないってこと。また将来を当てる必要もないということ。ただ、過去と現在の動きを見て、その動きについていくだけでOKなんですね。川の流れに身を任す落ち葉の様になれば勝てるのは今日の話でもお分かりになると思うし、川の行きつく先がどこか、いつどの時点で川が右に曲がるのか左かあるいは直線なのかなんて知る必要も考える必要も無いってことです。これがわからない限り、どこかで必ず躓くか、かなり遠回りすることになると思います。あるいは早々に足を洗って「相場なんかで勝てるわけがない」と言い出すのね。
ダンスを習ったと想像してください。初めの内はワルツさえ足が引っかかってまともに動けない。で、ほとんどの人は諦めてそこで止めちゃうってことなんですね。そういう人たちのダンスのウンチクを聞く必要がないのは誰にでもわかるはず。
でも必ず勝つ道はある。そして誰でもその道を歩くことが出来る。多分・・・・ ^^
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負けるパターンの良い例がありました。
今日のAUD/JPYの15分足。サイン通りにトレードすると6戦1勝5敗。
こういう動きに弱いのが今日紹介したTrendMagicというインジケータ。でもオシレータの使い方がわかっていればこのインジケータのトレンドが正しいという前提で見ながらでも利益をだせるのがわかりますよね?あるいは損を最小限にできる。またバカな場所での出撃サインには乗らないとか。(笑)
このシステムは、このままでもまぁまぁ行けるし、でもヨコヨコの動き(小さなレンジ)になるとチトやばい(これはボリンジャーでもなんでも収斂している場所やレンジの動を調べるインジケータを併用すれば良いかも。私は使いませんが。)。でも大きく負けることはないと思います。またオシレータを併用すれば利益は飛躍的に伸びる。ここが重要で、勝率そのものに拘る必要はないかも。これは誰がやっても同じ結果になるわけですから、過去チャートでいろいろ調べてみたら良いと思います。ただ、EA自動運転用にバックテストをするという意味じゃなくて、勝ちパターン負けパターンの分析が大事だと思います。利益が眠っているところ、このインジケータじゃ拾えないところがいろいろ見えてくるはずです。でもオシレータと組ませたらかなり面白いことになるのがわかるはず。