為替の動きに変化が・・

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この数日間で大きく為替の世界に動きが出てきましたね。円が急激に上がっている。

下のチャートは過去60日間の相対的な動き。日足。

紫は日本円。白は米ドル。緑は豪ドル。

これは何かと言うと、Bloombergでは ←クリック

「  8月27日(ブルームバーグ):27日のニューヨーク外国為替市場では円が対ユーロで約8週間ぶりの大幅高。新興市場国通貨が下落し、安全性を求める動きが活発になった。

円は対主要16通貨すべてに対して上昇。スイス・フランは円を除くすべての主要通貨に対して上昇した。ボラティリティーを示す指数が2カ月ぶりの高水準をつけると、ユーロは対ドルでの下げから上昇に転じた。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏(ニューヨーク在勤)は、「政治的なニュースが市場を支配し、リスク回避の動きが強まっているため、G10通貨の中では円やスイス・フランが最も買われている」と述べ、新興市場からの「本格的な資金流出が再開されている兆しがある」と指摘した。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ユーロで1.3%上昇して1ユーロ=129円96銭。値上がり率は一時、日中ベースで7月3日以来で最大となる1.4%に達した。円は対ドルで1.5%上昇して1ドル=97円03銭。7月10日以来の大幅高となった。ドルは対ユーロで0.2%下げて1ユーロ=1.3393ドル。一時は0.3%上昇した。」

シリアに英米が攻撃開始するのではないかという憶測が流れていますが、私が不思議だと思うのは、「どうして日本円が買われる?」というところ。未だに古臭い頭を持っていまして、「有事の米ドル買い」だろうとどうしても考えてしまいます。でもそれが崩れてきたのは結構前からで、「有事の日本円買い」という動きがある。不思議ですよねぇ。

去年までならまだしも今は日本円をジャブジャブ世の中に出している日本なのに、それでもまだ日本円が安全なのでしょうか。どうして米ドル買いではないのか、その辺が私には全くわからず。

ま、理由はどうあれ相場の動きに乗れば良いだけで、評論家でもエコノミストでもない我々が考える必要もないと思っています。でもせめて後講釈でも良いからこの動きの根本にあるものを知りたいという欲求は消せません。でもわけわからず。

ここで面白いのは豪ドルの動き。この豪ドルは昔から世界に何か不穏な動きがあるとガンガン売られるというパターンで、今回もその規則通りに動いている。

USD/JPYの動きはこんな感じ。日足です。

今までは上のチャートの通り、トレンドも転換点も見やすい動きをしていましたが、この数日間の動きで8月2週から続いていた小さな上昇トレンドは壊れるかどうかの瀬戸際。また97円辺りにある抵抗で踏ん張るのか下抜けするのか、そこが目先の注意点だと思います。今日、明日には結論が出る。

とは言うものの、大きな目で見ると、高値安値を結んでトレンドラインを引いてみるとわかりますが、以前から書いている通りこの動きも大きな修練中という流れの中のひとこまでしかないような気がします。市場も「円の全面高」だの言っていますが、ま、市井の投資家としては大騒ぎする動きではないのじゃないでしょうか。でも超目先は下げ波動に入っているのはチャートを見てもわかるわけで、これがどう動くのかはやっぱり注意が必要。

また「新興国通貨の下落」もそういう動きがあるだけで、それが深刻化したわけでもなく、私から見ると市場は静かで大して大きな動き、問題があるわけではないと感じます。

つまり超短期でいじるには良いにしても長期ではどうするべきか真剣に考える場所では無いと思うってことです。特に収斂、他の言葉で言えば大きな振れが小さくなり収束している動きですから、これが収束し、収束点を越えて、さてどう動き出すのかというところが一番重要なわけですが、今の時点ではそれをチャート上から読むのは難しいのではないでしょうか。

ということは逆を言えば、ヨコヨコの動きがまだ続く可能性があるわけで、ここは逆張りで攻めるという考え方もあるのでしょう。ただ、私は逆張りはしない方針ですし、うまい具合に読めませんのでわからず。T/P、S/Lをしっかり設定して出撃するのは良いのかも。

ただシリア情勢が影響を与えていると言うことですから、英米がどう動くかで為替も大きく動くのでしょう。

ただ、ここは今の超目先の下げ波動の行方を見るだけの場所で、出撃を考える場所でもなかろうと思います。

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