東アジアの近現代史

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歴史って子供の頃から大嫌いでした。年号ばかり覚えさせられるつまらない学科、学問だと思ってました。だから学校での勉強には身が入らないし成績も悪かった。

歴史って人が作るわけで、どんな人が何を考え、何をして、どういう結果になったのかという一番大事なところに気がついていませんでした。というかそういう教え方を学校はしていない。人が見えてこないんですね。だから興味もわかなかったのだろうと思います。

そんな私ですから一般常識程度の知識しかなく、歴史を突っ込んで考えることもありませんでした。

でもこの数年、世界や他国はどうでも良いとして、自分の祖国に関しても何も知らないのと同然ってやっぱりうまくないと思うようになりました。特に「あの戦争」はなんだったのかという点。

「あの戦争」に関しては全く教育を受けていないと言って良いくらいだし、自分に伝わってくる歴史は「稀に見る非道をつくした侵略者」としての日本であるということだけ。

でも何か変だとは感じていました。日本人がやったとする「非道」がどうも日本人の中には無いような気がするんです。有り得ない。当時の日本人が現代の日本人と全く違ったとも思えない。でもそう思うのは戦後教育で日本人が変わったからそう感じるのかもしれず、真実がどこにあるのかはわからず。

そんな時に、尖閣だの竹島だの「嘘だろ?」と思うようなことが続いて起こって、世の中に「歴史の見直し論」が広まってきた。またインターネットの力って凄くて、ありとあらゆる情報、見方、考え方があるのがわかってきた。

「やっぱり自分が教えられていたことは嘘じゃん」と思うようになった。

ま、元々が保守系の考え方を持っていて、多くの保守派の考え方はすんなり自分の中に入ってきたと思います。

そしてもっと知りたい。もう騙されたくはない。そんな気持ちが大きく育ってきて、手当たり次第に調べるようになりました。

でもこれって終わりが無いんですねぇ。知れば知るほど疑問が沸いてくる。

私が知りたかったのは「あの戦争」ですが、あの戦争は真珠湾から始まったのではなくて、日清日露戦争から続く一連のアジア史の一コマでしかないのもすぐにわかって、どんどんのめり込んで行きました。終わりが無い探求にのめり込みましたが、今はちょっと疲れてきたってのが本音。

自分の興味だけではなくて、間違った歴史観が存在するのであればそれを正さなくてはならないし、少なくとも自分の子供達にはそれを伝えたい。

でもねぇ、今年に入ってからの情報って、今まで抑え付けられていた保守派が一気に言いたいことを言い出したように感じて、これもまた嘘であると思うことが増えてきました。あるいは詭弁であると思うことがなくもない。

その例は「南京大虐殺」であり「従軍慰安婦」。

私が調べた限りではどちらも突っ込みどころは盛りだくさんで、「絶対に有り得ない」と主張する人たちは、今までの左傾した自虐史観の振り戻しにしか思えないところがある。どっちもどっちじゃない?と思うことが増えてきた。

私はかの国が主張する「30万人説」は有り得ないと思うけれど、では本当に「虐殺」と呼べるようなことはなかったのか。私はあると見ていて、それは「幕府山事件」。数千から2万人規模の捕虜を虐殺したという事件。これには「最初から殺す予定」だったという見方と「逃がすつもりが捕虜の暴動があって仕方なく・・」という見方がある。否定派は後者の意見を採用し「法律的に問題なし」との結論を出す。

でもねぇ、全員殺しちゃったのは事実で、やっぱりうまくないでしょう。暴動が起きたら鎮圧すれば良いという理屈は正論で、それを覆すのはかなり難しく、鎮圧できなかったから全員殺したという理由が正当化されるとは私にはどうしても考えられないんです。ま、ここに異論はあるでしょうが、私はこのように考えています。だから「虐殺」はあった。でも30万人規模ではない。これは日本政府の公式発表と同じで、正しいと思います。

かと言ってあちこちで一般住民を殺しまくり、略奪し、強姦し、というのは眉唾だと思っています。

中国は証拠写真として多くの写真を出していますが、どれもこれも南京以前の過去に撮られたもので、また被害者は日本人である写真をも使い、これが証拠だと言っている。それらは偽者であると検証した学者もいて、そんなことは調べればすぐバレルであろうことを中国共産党がやったというのが信じられないのですが、彼らのプロパガンダってその程度のものなのかもしれないと思ったり。ま、それは現在でも同じで、嘘が見える話が多い。

南京の人口推移の調査報告もあって、当時20万人しかいなかった南京で30万人もの人数を虐殺するのは不可能。また南京は当時の首都でもあり、他国の報道関係者も多くいたのに、それだけの大量殺人を目撃した者も、現場の写真も皆無だというのは有り得ない。(母国に虐殺の一報を報じた二人の外人記者は自分で見たのではないと言っている)

戦争って勝っても負けても現場はキチガイ集団になると思って間違いはないと私は考えていて、いかに統率力がしっかりしていても軍規違反はあったろうと思う。でも30万人もの虐殺と言うこととそれとは全く違う話だと思う。

では全く虐殺はなかったのかというと、あっただろうと言うのが私の見方。

この辺の話はウィキペディアにうまくまとめられていると思うし、ウィキに書いてあること以上のことを私が発見できることは無かった。

ややこしいのは「従軍慰安婦」問題。

日本での争点は軍が強制的に連行したのかどうかという点に尽きるようだけれど、私が考える世界の見方はそこではないと思うわけです。慰安婦、慰安所に関して軍が関与したのは政府も認めているわけで、この「関与」があったことを焦点とするべきだというのが私の考え方。

自分が手を下したわけではないけれど、部下や関係者がやることってあるわけで、軍は「それは女衒がやったこと」「指令を出していない」といっても駄目なのが世界の考え方だろうと思うわけです。軍は運営や保健に関して関与していたのは事実でこの点は誰も否定しない。移動するときにも軍と一緒に動いた。もちろん軍の車両や船舶も使う。これは軍組織の一部だといわれても仕方の無いことで、「集め方」に関しては一切関与していないというのは子供が考えてもおかしな理屈だと思うのだけれどどんなもんだろうか。

過去に自分自身の身売りや子供を売る、あるいは強引な連行みたいなものは歴史上多くあったことで、それは女衒がやったにしても、「需要」はどこにあったのかと言う点を無視するべきじゃないと思うわけです。売春宿はどこにでもあった。でも自分達は娼婦集めには加担していない、関係ないという理屈が通るのかどうか。

そんなのは日本だけの話じゃないだろうと言ったのは橋下さん。これは全くその通り。でも従軍慰安婦の論点の主語は「日本軍が」という話しなのだから、お前だってやっただろうというのは論理のすり替えでしかない。でも橋下さんの言い方一つで、この話に各国を引っ張り込んで世界の問題にすることも可能だったと私は思うのだけれど、彼は「沖縄の風俗店を使え」という余計な事を言ってしまった。世界はここに大きく反応して、「どの国もやっていた」ということはかき消された。

そもそもこの話はタブーの領域で、どの国も偉そうなことは言えない話。でもその辺を突っつくうまさが韓国にはあって、「言いつける文化」がある国にはかなわない。そして今と当時と法律も違えば「売春」に関する考え方も違うのに、韓国は「今の」心に働きかける巧みさがある。これは人権の問題だと。

人権?そんなものは「命の重さ」と同じで、時代によってまるで見方が違うわけで、昔話は昔の常識に立って判断すべきなのに、彼らは今流の考え方をうまい具合に持ち込む。そしてこれに面と向かって反論するのは難しいことを彼らは承知している。

こういう難しい話は、悔しいけれど話そのものをどうにか消す方向へ持っていくしか方法はないと私は思っていて、タブーの分野の話を白黒つけましょうと言っても世界は知らん顔するに決まっている。下手をすると、過去のことは水に流して未来を向いて進みましょうと言ってくれている東南アジアの諸国も日本を非難する側に回るしかない(フィリピンなど)。

性には甘いといわれる日本だけれど、この問題は宗教にも大きく関わる話で「事実は事実として・・・」という理屈は通らない。あのアメリカでさえいまだに進化論を信じない人が多く居るのを忘れてはならないと思うわけです。宗教は心の奥底に繋がっていて、正論は通じるはずと考えるべきじゃない。

結論として私は「慰安婦」に関しては非を認めて(再び)謝るべきだと思っています。あるいはだんまりじゃなくて安倍さん、安倍政権の見解を発表すべき。

ただし、軍が人集めに関与はしておらず、軍による強制連行は(一つの事件を除いて)無く、その指示も出していないし、そういう集め方をしてはならないという軍令は出ていたと。しかしながら軍が慰安婦を必要としたという事実が、結果的に悲しい出来事が起こる原因になったと考えることは出来るので(ここの部分を認める)、それは謝罪したいと。

うーむ、意味ないか。でも沈黙を守ったままはうまくないと思うなぁ。放置で良いとは思えず。それともまだ喋るタイミングでもないかな。

私は女衒はいろいろやったと思っていますし、慰安婦が皆、自ら進んで慰安婦になったとは思えません(皆、高給取りの志願者のみだったと言い切るのは無理がある)。また親は大金を受け取っていてもそれを本人には言わないケースなんていくらでもあるわけで、本人にしてみると人身売買、セックススレイブだと思うこともあの世界にはあるのが普通なんですから。儲かる商売があれば女衒もあの手この手を使うのも当たり前。その全ての原因は、軍が慰安婦を必要としたというところにあるという論法を崩すのは難しいでしょう。ましてや運営管理にはタッチしていたんですから。

この辺はうまく話せば他国も余計な事を言って突っ込まれるのは嫌なわけで、そこまで日本が認めるのなら手打ちをしようと動く可能性は大だと私は考えています。

ただ韓国が何を言うかはわからないし、オランダ人女性を強制的に連行し慰安婦にした事件は起きたわけですから。軍に強制連行の事実はないと突っぱねても無理でしょう。でも否定派は、あの事件は特別で、関係者は逮捕され死刑判決を受けたものもいると言う。そりゃ軍がやればそういうことになるけれど、では女衒がやったかもしれない悪行にどう対処したのかと突っ込まれればアウト。それを関係ないというから「日本は狂っている」と言われる。

ま、こんなことを思うがまま書いていたらキリがないのですが、日本の戦争史から始まって、日清日露まで行き着いて、その時その時何があったのか、そして今それはかの国はどう言っているのか。また満州国にしても同じで、大東亜戦争と切り離して考えることはできないのもわかってきましたが、歴史をどう見るかというのは横においといて、一体何が起きたのかを事実だけ拾って学ぶうちに、私の中に一つの考え方が芽生えてきたのが面白いと思います。

それは「日本人は真面目すぎる」

「自分をアピールするのが下手」

「交渉とは何かわかっていない」

ってこと。これらは今でも言われることですが、歴史の中でもこれを引きずっているのを感じるのです。

日本って世界的に見ると非常に変わっている国で、単一民族が一つの国を作り、それが2000年以上も続いている、世界にたった一つの国なんですね。だから意識しなくても日本民族は一つの集合体、血でも知でも繋がりがあると考えている。つまり、ツーカーで話が通じる世界に例の無い国、民族だということ。イエスノーをはっきり言わなくてもどう思っているかを察するなんてのは日本人にとっては当たり前のことだし、小さい地域で密度の濃い人間の集まりですから、嘘を付いたり大げさに自画自賛してもすぐにバレちゃう。またそういう騙す行為を忌み嫌う国民性がある。

歴史を調べていくに従って、日本人のこれらの特性が浮かび上がって見えてくるのが面白いと思いました。世界にこんな糞真面目な国は無い。というか各国が目標とする「善」は、日本国内の「常識」であるという点は特筆すべきだと思います。もちろん欠点はないということじゃなくて長所の話。

ま、これは日本人の私の自画自賛だといわれればそれまでですが、自分の人生を振り返っても、また歴史を見ても、そういう日本人の特質が見え隠れしていると感じます。

だからかの国が言う殺戮だ、略奪だというのを聞いても、それって俺たちがやったこと?という違和感があるんだろうと思うんです。でも戦争時は皆がキチガイになると私は思っていて、ニューギニア辺りでは人肉も食らう、それも仲間を殺しても食うということが実際に起きたのがそれを物語っていると思います。

でも虐殺、略奪、あるいはカリバリズム(食人)までも文化として存在する中国とは全く違うってこと。

つまり、彼らが言う日本人がしたことって、彼らなら当たり前にやることの羅列なんですね。だからその程度を日本人だってすると彼らは考える。でも日本人のDNAに刻まれている(刻まれるわけも無いけど)ものとは違う感じを受けるのはそれだと思うわけです。

とは言うものの、やっぱりそういう考え方って自画自賛であるとも思うわけで、前にも書きましたがグアムやフィリピンで当時のことを覚えている人たちに聞くと、「そんなことを日本人はしたのか」とビックリすることは何度もありました。これは今から40年前のことですから、いくらでも生き証人はいました。

グアムでも現地人を公開斬首刑にしたりなんてことは何度もあったようで、日本人は恐ろしいと口を揃えて年寄りが言っていました。もちろん斬首刑にする理由があるのでしょうが、ではスパイにしてもちゃんと裁判が行われたのかと言えばそうでもないでしょうし、「恐怖によって統治する」という中国人が得意とする方法を日本軍も取ったことがあるのは間違いない事実だろうと思います。

でも略奪、強姦があったという話はグアムでは聞いたことがありません。それどころか海軍統治時代と陸軍統治時代とあるようで、海軍は本当に優しくて、アメリカより良いと思うという人もいたくらい。これは台湾でも同じで、日本統治時代を懐かしむ人は多くいる。

戦争と一口で言うけれど、国と国の思惑、世界情勢が大いに関係し、また小さな事件、戦いの集合体が戦争なわけで、それを全部まとめて良いとか悪いとか言えないと思っています。無力な人たちが多大な損害を受けるという点は間違いが無く、その点だけを見れば戦争は絶対にするべきでは無いと言うのには賛成。

でもしなければならない時もあるというのが私の考え方です。命さえ助かれば良いなんて考え方は一切持っていません。

そういう意味で日本近現代史をみると、日清日露戦争は自衛の為の戦争であったと私は断言して良いと思います。大国にどうぞお好きなように~とは言えない状態であった。でも清も大国でまさかあんな簡単に勝負が付くなんて誰も想像していなかったはず。また日露戦争も同じで私にして見ると日本最大の運命の分かれ道だと思うくらいで、やっぱり勝てるはずの無い大国を相手にした。でも当時ロシアを止めなければ日本も危ないと考えるのは当たり前だと思います。プサンにまで基地を作っていたのですから。

日清戦争も朝鮮半島が原因。日露戦争も同じ。

じゃぁ、当時の朝鮮は何をしていたのか?って話ですよね。清にはやりたい放題やれれ、ロシアが南下してくればこれまた好き放題やらせている。

私は朝鮮がだらしがなかったとは言いたくなくて、文明には必ず波があって栄え、没落しを繰り返す。これは中国も同じなわけですが、朝鮮半島では李氏王朝が没落しどうにもなら無い状態であったと私は見ています。先進国から見たら無政府状態、自衛軍さえもいない状態だと言ってよいと思います。それを彼らは絶対に認めないでしょうが。

でもそれがわかっている半島人も多く居て、日本と対等合併なら良いと言い出した。これには当時世界は笑ったそうで、日本はすでに大国として世界に認められ、英国と同盟を持っていた。ここで朝鮮が日本と対等合併となると、朝鮮と英国が対等ということになってしまう。

結果的に併合するけれど、朝鮮を引き込んだらお荷物になるとしか思っていなかった欧米は賛成に回った。もちろん朝鮮国内ではそれに賛同する勢力が強かった。(しかし反対勢力として当時の支配層がいたんですね。両班もそう。)

これが良かったのか悪かったのか、日本の侵略かといわれると難しいところだと思います。

帝国主義、植民地主義が大手を振っている時代、アジアの動きとしては朝鮮半島が不安定だとそれは日本の危機になるわけで、絶対にどうにかしたい。でも朝鮮には自立できる力は無い。

日本はどうするべきだったんでしょうね。私はこの辺のあったであろう議論をこれから掘り下げて調べたいと思います。また悪党の親玉みたいに言われる伊藤博文は併合に反対し続けたと聞いていますが、その理由はなんであったのか。

私としては結論は出ていまして、併合するべきではなかったと思います。併合でとんでもない金を日本は半島に投入したわけですが、それをせず、どうにか朝鮮が自立できる方向を模索するべきであったと思います。これは朝鮮のためではなくて、日本のために彼らと深く関わるべきではなかったという考え方です。

でも、時代は帝国主義、植民地主義の時代なんですね。で、日本は日本の将来を賭けた日露戦争で勝ち、世界で始めて有色人種の国が「一等国」入りを果たした。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ロシアと同等ということ。そして彼らは世界中に植民地を持ち、アジアでは植民地では無いのは日本とタイだけ。

神は日本に見方しているなんて考え方も出てきたんじゃないかと思うくらいで、でも半島にしても後の満州にしても、取らなければ取られる。そして取られれば日本の脅威になるのは明白な時代。ここで進出するのを諦めるにはかなりの勇気と、後ろ盾になる理屈が必要だと思います。

でも今になれば、白人社会に取っての有色人種。そのサルが力をつけることをどれだけ彼らは怖いと感じたか。また、辺境の野蛮人でしかなかった日本が大国清を破ったなんてことがどれだけ中国人のプライドを傷つけ、また彼らにへつらって長い間生きてきた半島人をびっくりさせたか。プライドはガタガタ、劣等感、羨望、その他、その辺の並べられるだけのありとあらゆる否定的な見方を日本に対して持ったのは簡単に想像できます。

日本は欧米から危険視され、そしてアジアでは嫉妬の対象となり、それが今も続いていると考えるとあれもこれもつじつまが合うんですね。自分達は小国だ、世界に影響力なんか無いと思っているのは日本人だけ。

ま、アメリカにはうまい具合に牙を抜かれ、精神構造も変えられ、そして反日分子を日本中に撒き散らすという作戦にうまく乗せられて現在に至るわけですが、ここに来て、なんかおかしいぞと気づき始めた日本人が増えてきた。

これって日本を基準に考えれば当たり前のことだけれど、外国から見ると右傾化、あるいは軍国主義の再来に見えても全く不思議じゃないんですね。彼らが一番恐れているのがそれ。歴史がそれを証明しているわけですから。

だから日本人は直接攻撃をしてくる中韓に文句を言うけれど、実はその後ろにアメリカ、そして連合国が付いているというところまで頭が回る人はまだ少ない様子。

世界の近現代史において、一番怖い、何をするかわからない、(良い悪いは別にして)秩序を壊すのが日本。排除できるものなら排除したい。排除できないならどうにか骨の髄まで吸い取ってしまいたいと考えるのは当たり前だと私は思います。

今現在、中国を脅威と思う日本人は少なくないけれど、日本人には中国人に日本国土を蹂躙された経験も、侵略された経験も無いんですね。それでも怖がる。でも逆を見れば、彼らはしっかり日本には痛い目に合ってるし、コテンパンにやられた経験を多くもっているわけですから、日本に対する敵対心はそう簡単に消えるわけが無いですね。

これは韓国も同じで、日本人は韓国に侵略した意識って非常に低く無いに等しいけれど、日韓併合だけではなくて、それこそ大昔から日本にはチクチクいじめられていたわけですよね。豊臣秀吉の時代もそうで、私は何度か小さな侵略があったくらいに考えていましたが、一時は首都まで攻め入っている事実を知りびっくりしたことがあります。盗賊が海辺の町を襲ったとか、小さな軍隊と小競り合いをやったなんてレベルじゃない。

はっきりしておいた方が良いことが併合に関してあると思います。多くの日本人は併合によってどれだけ半島が近代化したか、お礼を言ってもらいたいくらいだと思っているのが見受けられます。これって絶対おかしいと思うし、こういうのをまさに上から目線というのでしょう。どれほど豊かになっても祖国が消滅させられた悔しさを消すことは不可能だし、余計な事をしやがってという思いは続くはず。逆の立場になればすぐにわかることで、私だったら1000年どころじゃなくて未来永劫恨むと言いたい。また創氏改名にしても彼らが自ら進んでやったのであって強制はしていないと言いますが、これもあの時代なら自ら変えようと考える半島人が多くいても当たり前だと思います。でも心の中では泣いていたでしょう。

我々日本人にはその恐怖、悔しさってわからないんですね。そもそも他国から攻められたなんてのは元寇の役しかないんですから(太平洋戦争時の沖縄はまた別の話として)。それも水際で追い返した。もしこれが何度もあり、京都や鎌倉、江戸が陥落するような戦争だったらどうだったか想像してみるのも良いと思うんです。

また戦争体験も空襲とか砲撃の戦争体験と、敵が銃を構えて鬼の様な形相でせまってくるのを体験した場合とは随分違うんじゃないでしょうか。爆撃され一面焼け野原、黒焦げの死体の山も恐ろしいですが、敵と対面する殺し合いの怖さはそれを超えるものがあるだろうと想像します。多くの日本人はその怖さは体験していないし、体験した兵士達の多くは帰らぬ人となり、また帰ってきても多くは語らないというのはいかに戦争が悲惨、恐ろしいかの現れであると思います。

また同じ民族同士の戦いと、他民族との戦いって違うと私は考えていて、当然他民族同士の場合、そこに容赦はない。宗教戦争も同じで、相手を人間と思わない戦闘であると思います。京都に耳塚(半島人の耳や鼻を切って持ってきた)なんてのがありますが、同じ日本人同士でああいうことをするかは疑問です。

ま、そんなこんなでかの国が日本を敵視するのは良く理解できます。理解できてしまうのが良いことかどうかはわかりませんが、私が彼らの立場とすれば似たようになるような気がするのです。経験した者でないとわからないと彼らは言うけれど、それも一理あって、彼らの様に何百年に渡って他国に翻弄されてきた経験の無い日本人には理解が難しい点があると思っています。

でも歴史を捏造までするか?という点に関しては私の理解の外。しかしそうするしかない彼らの悲しみもわかるような気がします。でもそれを受け入れるべきではない。

でもこの日本人の真面目さ、潔癖症も「世間を知らない奴」と言える部分でもあるのは確かで、本当に難しいところだと思います。

昨今の保守系の主張は私には当然と思えることが多いのですが、でもいつもフト感じることがあるのです。それは「日本は戦争に負けた」ということ。どうも威勢の良い保守系にはこの観点が抜けているように思うのです。戦争に勝とうが負けようが、事実は事実だと信じている。それに疑問を持つことさえしない。

でも現実は、歴史は勝ったものが作るという動かしがたいものがあって、それを乗り越えて真実を語り理解しあうにはあと数百年の時間が必要の様な気がします。これは今頑張っても意味がないということじゃなくて、成果が見えるまでに数百年かかるぐらいの粘り強さが必要だろうと思うって事。

日本人は正々堂々という言葉が好きですが、その考え方が日本を縛っていてうまく生きることを拒んでいるような気もします。嘘が嫌い。真面目が良いと信じているけれど、相手は嘘も方便、交渉術の一部だとしか考えていないのが見え隠れするわけで、でも日本はそれに対して真正面から向き合うことしかできない。で、真正面から向き合っても駄目だと思うとダンマリを決め込む。

そしてある時、切れる。

私は日本の近代史ってこれの連続だったような気がするのです。

チクチクやられても日本はそれに対応をする。それが何度も何度も繰り返され、そのうち堪忍袋の緒が切れる。

ところがこれを見ていた方は、日本が突然攻撃を開始したようにしか見えないじゃないですか。この辺のアピールの仕方が日本人は下手だと思うし、それが今でも続いている。安倍さんが当たり前のことを言っているのに、右傾化だのナショナリズムだの言われるのもそれが根底にあると思っています。

実は真珠湾攻撃を決意した背景にハルノートがあると思っていますが、ハルノートが最後通告だと言われて、ハイそうですか、じゃなくて、ちょっと待ってくれ、これだと国内もまとめることは難しく、最悪の事態が起きるかもしれないけれどそれはどうにか回避したいと、また交渉を始めることも出来たんじゃないかと思うんです。でも日本人は真面目だからそのまま受け取っちゃう。

日本ってあれやこれや手を変え品を変え、自分の都合の良いほうへ持っていくという技術が全く無いように感じるんです。その点、北朝鮮はのらりくらり、ああいえばこういうを続けて結局大国をも手玉にとってしまう。こう言うところは「汚い手を使う」とバカにするんじゃなくて多少は見習っても良いと私は思うくらい。

どこぞやの国の様に「言いつける文化」が日本には無く、それどころかそれは卑怯なこととしか思わない。でもそれじゃプロパガンダには常に負けることを意味するわけで、言いつけることはないにしろ、自分の立場を常に主張することは世界の中では非常に大事だと思うんです。でも国民の生活の中にも、沈黙することが美徳と言う考え方が浸透しているからなかなか難しいものがあるかもしれませんね。私の様に言いたいことを言うのはバカ扱いされる。(笑)

私としての日本が取るべき隣国との付き合い方ですが、非常に残念ですが、距離を置くことが必要だと思っています。腹を割って話し合えばわかる相手だと思う方が変。同じ黄色人種で国も近いですが、あまりにも文化が違いすぎる。いや、そもそも国と国が手を取り合ってというのは単なる理想論でしかないのかもしれない。でもそれを夢見る日本人は結構多くて、バカなのか、子供なのか、理想主義者なのか。少なくとも国民はそういう夢を持っていても良いにしろ、政治家がそれを基本にするのは危険思想以外の何物でもないと思います。「日本は日本人だけのものでは無い」なんて噴飯ものです。

ま、私はそもそも国同士って反発しあう中に妥協点があるものだと思っていて、お手手繋いで仲良くできる関係ではないと思っています。特にあの隣国に関してはもっとややこしくて、彼らにとっての日本はそもそも彼らには希薄な考え方の愛国主義を啓蒙する唯一のネタでしかない。また日本人はどういうわけかアメリカを信用しすぎる傾向があると思います。安全保障の面でアメリカに頼るしかない現状はその通りですが、日本人の心の中にアメリカは素晴らしい、善なるものというイメージがこびりついている様に感じます。でも近年それにも変化が出てきて、彼らとて自国の国益が第一優先であって日本との良好な関係を保つのは日本のためでなくアメリカの為だと言う当たり前のことに気が付いてきたのは良い傾向だと思います。

そもそも国の成り立ちが違うんですね。日本人の様に、元を突き詰めたらみんな親戚みたいな国民では無い。これも考えてみると面白いのですが、誰にも親が二人居る。その親にはそれぞれ親が二人居る。これって鼠算と同じで、下じゃなくて上に数えてみると二人の親、その上には4人、その上には8人と数は増えるわけで、子供が生まれる一世代を25歳だとしても750年の間には30代にわたる祖先がいる。では30代前、つまり750年前には自分の先祖は何人居たのか計算すると、なんとその数21億人。(笑)

実際にそんな人数は当時存在しないわけで、どこかで重なる祖先がごっそりいたことを意味しますが、男と女が二人居なければ子供はできないのは間違いが無く、それぞれに二人親がいるのも間違いがない。それを計算すると21億人。何か計算間違いでもしているような気がしますが、この21億人のご先祖様って我々一人ひとりに付き21億人ですから、日本全体で見れば1億三千万X21億人というとんでもない数のご先祖様がいたことになる。日本人って祖先を辿るとそんな大昔では無いところで、皆が親戚になってしまうのが良くわかります。

でも中国って違うんですね。韓国も似てる。これは大陸の場合はどこでもそうだろうと思いますが、人の流入流出が多い。つまり、あの地域では結構まざっちゃっていて、血は日本人ほど濃くはないと言えると思います。

また中国4千年と言うのも嘘で、中国という国が出来たのは中華民国なら1912年。中華人民共和国なら1949年。まだ100年の歴史しかない。でも清だの明だのあったじゃないかというけれど、あれも調べてみるとあの大陸に生まれたある民族の国であって、決して日本の様に日本民族が支配した国じゃないんですね。民族も違う、言語も文字も文化も違う民族が、あの地に国を興しそして消えていった。

だから我々が言う日本と彼らがいう中国とは違う。当然、国民も日本はずーっと日本人だけれど中国はそうじゃない。民族としての国という継続性はないわけです。

これは今もその通りで、言語も文化も違う人たちの寄せ集めが中国。それも決して皆が望んでまとまって作った国じゃない。だから共産主義、独裁政治じゃないと成り立たない。アメリカも似たようなもので紙の裏表の違いでしかないように思います。イデオロギーと豊かさで国をまとめるしかない。

こういうところに生まれる愛国心って我々の愛国心と違うと思って良いと私は考えています。自分が生きる国だからしっかりしてもらいたい中国という愛国心と、自分が死んでも守りたい日本と言う愛国心には大きな差があると私は感じています。

これって環境汚染が放置されることに関しても、中国人の中でも常に大量虐殺が起きる歴史を見ても、自分一族のことを優先する指導者達も、そういう生き方の方が彼らにとって自然であるような気さえします。彼らにとっての国とは家じゃなくて家の集合体であるマンション。日本人にとって日本は家そのもの。そんな違いがあると私は見ています。

民度が低いと言われるのもそれが原因で、まだ開かれて歴史が浅いとか、教育がとかそういう問題じゃないように私は感じるのです。国とか国民とかその感覚が全く違うと思っています。他人とは何かという点も日本人とは大いに違うと思っています。

また歴史家の中には中国は昔から戦争に弱いという人もいる。そしてその原因はここにあると。つまり国家感の欠如と言ってもいいのかもしれない。少なくとも日本のそれとは違う。

こういう雑多な民族をまとめるのに必要なのが「日本」ということなんだろうと思います。彼らの愛国心は反日という行為によって芽生える。

これは小中華と呼ばれる半島人も似ていて、反日という合言葉で国がまとまる。そうじゃなければどうみても運が良かったとは言えない歴史、本来なら絶対に認めたくない李王朝の没落、世界最貧国と言う屈辱、そして世界に翻弄され民族が分断され、戦争までした近代。こんな嫌な事も忘れて、国としてまとまり前に進むにはどうしたって生贄が必要なのは当たり前だと私は思うわけです。

かなり前ですが、NHKの討論会で知識人が集まって日韓関係を語る番組を見ました。反日、半韓が集まって口から泡を飛ばすような番組じゃなくてかなり冷静に歴史や現実を見つめる内容だったのですが、ある韓国の知識人が「私達には自信が持てる歴史が必要なのです」と言っていたのが忘れられません。

それがたとえ作られたものであっても、真実とはちがっていても、卑屈になることなく胸を張って生きるにはそういうものが必要なのでしょう。これはあちらでは整形手術が当たり前の様に行われるというのも根っこに同じものがあると私は感じています。

でもそれも行き過ぎであるのは間違いが無く、作られたものを真実だと完璧に信じ込んでいる人たちが少なくない。またそれを真に受けて彼ら側に立つおっちょこちょいの日本人、マスコミ、政治家がいるから困るわけで、本当に困ったもんです。

真実を見せようなんて思っても、それって宗教の宗旨替えをせまるのと同じで、その抵抗の大きさを考えても簡単じゃないですね。

これまたある番組ですが、毎度の様に「日本人は歴史を知らない」と主張する韓国の若者がテレビ討論会に出ていました。日本人が「韓国では洗脳が行われている」というと「洗脳?全くそんなことはないし、反日教育も一切無い」と言うんですね。え?と思って聞いていると「真実を教えているだけ」だという。

これを世の中では洗脳というのだ、ということが全く理解できていないし、この問題は日本がこれが真実だ!といかに声を上げても、嘘つきがまた酷くなったとしか思わないのね。また韓国の愛国心は強烈に感じるのですが、「海外に出たい」人たちの割合が半端でなく高いのは一体なんなんだろうと思います。

じゃぁ、どうするかってことですが、私は粛々と事実を発信するしかないと思います。そして政府はプロパガンダに力を貸すべきだし、金を使って海外におけるロビー活動を行う必要もある。カリフォルニアのグレンデール市に慰安婦像が設置されたときには在住の日本人が立ち上がってかなり大きな反対運動をしましたが、ロビー活動を効果的にやっているあちらさんの方がはるかに強いのがはっきりわかりました。一般人が運動をしても意味が無いとは思いませんが、世界の政治家に対するロビー活動をしっかりするという援護射撃なくしては負け犬の遠吠えで終わると思います。

この手の話になるとこの何倍書いても書き足らないぐらいなのですが、今日はこの辺で終わり。

あえて書く必要もないと思いますが、ここに書いたことは私が私なりに調べて到達した考え方であって、全く頓珍漢なところも当然あるでしょう。間違った歴史認識もあるでしょう。またこんな考え方もあるという点も少なくないでしょう。

もしそんなところがあれば是非教えて下さい。違う事実、考え方を知りたいです。

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