ウクライナ情勢も世間の論調は変だと思う

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なんだかウクライナは善でロシアは悪みたいな論調じゃありませんか?そんなことない?

私はウクライナでごちゃごちゃしだした頃から、何故か政府側からの見方をしていましたので、今の新政権の方がおかしいんじゃないかと思うくらい。

西側はEUに近く自由主義陣営、東側&クリミアはロシア側で社会主義陣営。だからアメリカはもちろん日本も新政権を養護するような流れに見えます。

問題点は、「軍事力を使って解決しようとするな」ってことだけですよね。だからロシアは大人しくしてろというのならわかる。でもロシアにしてみれば黙ってみているわけにはいかないのもわかる。東側やクリミアの住民から見れば新政権は反乱者であり、国軍は反乱軍でしかないわけですから。民族問題もあるわけで、分離独立、あるいは東部&クリミアはロシアとの併合があっても良いはずで、それを選ぶのは住民であるはずなのに、オバマは認めないという。関係ないやつが何を言ってるの?って思う私は変?

どうしてアメリカというか日本も含めた自由主義陣営ってこういう善悪、白黒の付け方をするのか私にはどうしても理解できないんですよ。イラク侵攻もそうだし、カダフィ大佐を抹殺したのも同じで、自分の立場で相手の国を見て善悪を決めるっておかしいじゃないですか。当事者たちの思いは無視?カダフィ大佐なんてアフリカの星と言われた英雄だったでしょ?

介入する理由付けは人権だのなんだのって言いますが、シリアが良い例じゃないですか。政府軍がサリンを使ったというけれど、反政府軍も使っていたみたいだし、そもそも反政府側はほとんどがアルカイダだし、どっちの見方をするべき?

要は軍事力を使うのは止めろというのならわかるけれど、喧嘩両成敗、双方の言い分を聞くこともなく、自分の都合でどちらかを善と決めて介入するってどういうことよ。それが許されるならウクライナ問題でもロシアにはロシアの言い分がある。そしてそのロシアの介入を待っている住民が居るんですから。

国際政治って本当にいい加減で、どこかで何かが起きるとそれを利用して遠くにある自国が有利になるようにするのね。また自国が有利になるチャンスがあれば、火種のないところに火種を作って介入する。そうかと思えば、自国に利益がないと思えばチベットもウイグルも見て見ぬふり。こんなメチャクチャな国際政治に日本も全く同じように加わっているかと思うと本当に嫌になります。

ってなことをいうのは実は理想主義者で、それでこの世の中を生き抜いていけるのか?って話になるんでしょうが。私はそういう獣の世界を認めたくないわ。

ところでウクライナ情勢に関してですが、あの元外交官である佐藤優氏が面白い分析をしています。ウクライナで起きていることは毒蛇と毒サソリの争いであると。だから日本が距離をおいているのは良いことだと言っていますが、その対談後、日本はアメリカに歩調を合わせるようになってしまった。さて、どうなりますか。

ウクライナにはロシアの軍事工場や宇宙工場もあって、ウクライナがEU、NATO側につくと非常にうまくないことになるとか、新政権なんてとんでもない連中の集まりだとか、そういう事情もあるのがわかって面白い。

くにまるジャパン 3月7日放送

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