ゴールドコーストには中華料理屋は数え切れないほどありますし、肉まんというか叉焼包（チャーシューパオ）は飲茶としてどこにでもある。
でもねぇ、あれが美味しいと思うのもたまに食べるからだと思います。そしてそれしかないと思うと日本の肉まんが恋しくなる。日本の肉まんってラーメンと同じで日本で育ったのかもね。ああいう肉まんってこちらの中華料理屋では食べたことなし。こちらの普通にある叉焼包は甘ったるくてもうゴメンナサイですわ。
日本の肉まんが食べたい・・・・。と思ったのは１０年ぐらい前でしょうか。料理なんか何もできないのに、食べたいと思うと居ても立ってもいられなくなって自分で作るようになりました。でも今でも難しいと思うのが皮というか包で、うまく発酵してくれなかったり、蒸しても膨れなかったり。
で、本日、久しぶりに作ってみることにしました。餡は好きな様に作りますが、皮は失敗すると困るので結構真剣に分量を計ってやりました。
材料 （大８個分ぐらいか）
薄力粉・400g
ベーキングパウダー・小1
インスタントドライイースト・8g
ぬるま湯・200ml
牛乳・100ml
砂糖・小1
サラダオイル・10g
薄力粉だけだどフワフワしすぎるので強力粉も使おうかと思ったのですが、我がコンドミニアムにあるのは薄力粉だけ。それとぬるま湯ですが、イーストを入れておくちょっとの量だけにしてあとは温めた牛乳。またベイキングパウダーとイーストを両方使うのは、発酵がうまく行かなかった時の保険。（笑）
餡はスーパーで買った豚肉ミンチをワンパックそのまま。量が多すぎても餡だけ冷凍しておけば良いので適当です。それに玉ねぎ、長ネギ、生姜、干し椎茸をもどしたもの。タケノコが無かったのでクワイ。そして調味料は塩コショウ、醤油、紹興酒、オイスターソース、ウェイパー（味覇）、ごま油。それぞれの量とか配合はいい加減で、練りながら電子レンジで少量をチンして味見をしつつ好きなように調整します。かなり柔らか目に作りましたが、水分を足すのは干し椎茸の戻し汁。ジューシーで汁が皮の内側に滲みるぐらいが良いので、繋ぎは無し。
皮ですが、水分を足しつつ混ぜて固さを適当に見ながらまとまりそうなところで練りました。そして最後にサラダオイルをちょっと入れてまた捏ねる。うまくまとまったらそれを蒸し器代わりの鍋にいれ、底にお湯を這わせて30分間の一次発酵。
これが出来すぎで、超巨大に膨れ上がりました。それを取り出したらベトベトでどうにもならず。しょうがないので粉を振ってうまくまとめて2等分、４等分、８等分と分け、嫁さん用にそれをまた半分にしたのを４つ。
引き延ばそうと思ったらこのコンドには麺棒がない。ということで手で押しつぶし広げてやることに。でもこれってやっぱり駄目ね。薄いところが出来たり均等には伸ばせず。麺棒の代用品として使えそうなのは細い一輪挿しの花瓶。これじゃぁなぁ、と手でやることに。
生地の伸びが良いので包むのは簡単。大６つと小４つ。こんな感じで包みましたが、なんと餡が半分も残ってしまった。こういう計算がまるで出来ない私。(^_^;)
これらを蒸し器代用の鍋に並べて約１５分間蒸す。鍋は圧力鍋で密封性が良すぎるので、蓋をちょっとずらす。
いい感じに蒸しあがりました。
大成功、美味しかった～～～～。
私がこだわりたいのはジューシーさで、汁が皮の内側に浸って柔らかくなったところが美味しいんですよね。餡そのものより、そこの皮だけ食べたいくらい。まぁまぁではあったのですが、欲を言えばもう少しスープがジュワっと出て欲しい。
それと餡の味付けがまだまだ改良の余地がありでした。もうちょっと味が濃くても良かったろうし、生姜は刻まずに摺り下ろしのほうが良さそう。また干し椎茸がもっとあっても良い感じ。そして、それとですねぇ、豚ミンチなんですが、粗挽きの感じが欲しい。スーパーで買ったミンチだと出来上がりがスムーズすぎると感じます。ですから次回はフードポロセッサーで自分で作るかな。粗挽きにしたら繋ぎも入っていないし、スープの出方も随分変わるんじゃなかろうか。
餡が半分残っていますので、上に書いたとおり足せるものは足してちょっと調整しました。そして今考えているのは、美味しいスープを作ってそれをゼラチンで固めて餡に混ぜようかと。小籠包ほどジュワ～っと汁が出てくる必要はありませんが、それなりのものを。多分、お椀に入れて食べる肉まんになるかな。小籠包じゃなくて大籠包か。（笑）
それと皮ですが、薄力粉なのでフワッと上がっていますが、もう少しモチっとさせたほうが良いのかどうか。今日のフワリとした感じは日本の肉まんじゃなくて、まさに中華のパオみたいな感じ。まぁ、この方がお腹がもたれないし、もし汁が多めに出た場合、吸いも良いから良いような気もします。
あああ、それとも余った餡はスープをゼラチンで固めて混ぜて小籠包にするかぁ。皮は強力粉で作れば良いし（ですよね？）、大籠包も面白いかも。