最近は栽培関係のブログになっていますが、まぁ、毎度のことで申し訳ありません。
大豆もやしは一度腐らせて失敗し、また二度目のトライですが、またしても変な匂いがしてきたので全て廃棄しました。
難しいなぁ。
って、毎日、数回、水洗いを徹底すれば大丈夫なのでしょうが、水洗いを一度もしないで大豆モヤシを作ることに挑戦しています。
無理かなぁ。無理なんだろうなぁ。どこをどう調べても一日に最低一回、神経質な人は3回はリンスしているし。プロの栽培機械を見ると上から随時放水しているし。
ところが大豆モヤシを土耕栽培しているところもあるんですよね。大鰐温泉もやしと言って、温泉の温かい土壌を利用して、ちょっと変わったモヤシを栽培している。非常に長い。
そしてこんな感じで育てている。これは収穫時点の映像。
密集栽培なんてもんじゃないですよね、これ。
私は土耕栽培をしているわけじゃありませんが、今回は、普通に家庭でモヤシを栽培する方法ではなくて、バーミキュライトを使って土耕に限りなく近い方法を取っています。まして上の写真のように密集栽培はせずに多少間隔を置いて試しています。
毎日リンスするってのは水分の補給というだけじゃなくて、まさにリンスで洗う必要があるんだろうと思います。大豆って水につけてもすぐ灰が出てきますし、大豆の表面もヌルヌルしてきますから。グリーンマッペ(緑豆)ならこんな風にはならない。
でも土耕栽培モヤシで毎日数回放水してリンスするなんてことはやっていないと思うんですよ。そもそもそれが必要だったら普通に大豆栽培なんてやってられないじゃないですか。
毎日水換えとかリンスはしなくても一応観察して様子を見ているのですが、見ていてわかることは、かなりの死亡率(笑)だってこと。多くの大豆が芽(実は根)を出してきても全くその徴候がない大豆が結構あります。これって本来は取り除かないとすぐに腐って、そしてそれが周りに伝播するんですね。これが私に起こっていること。だから死んだ種は取り除くのは常識なんだけれど、上の土耕栽培でそんな面倒なことをしていると思います?あり得ませんよね。だから私も放置しているし、そもそもいかに手を抜いて毎日何度も面倒を見ずに育てるかの実験ですから。
不思議だ・・・・
この大豆はどこで手に入れたかというと、健康食品店。ハイ、食用です。
まさかそこに問題がある?でもそもそもモヤシなんてグリーンマッペ(緑豆)もそうだけれど、皆さん普通にスーパーで買ってきて育てるでしょ?
私の使っている大豆だけ何か問題がある?
確かにこれで豆乳を作った時に、いやに泡が出るんでおかしいなぁとは思ったんですよ。
種子ってきっちり乾燥させるものは乾燥していないと駄目で、前にも書きましたが、中国から入ってくる蕎麦の種子(玄蕎麦)は乾きが足りなくて発芽率が悪いなんて研究所の報告を見ましたが、大豆もいろいろあるのかもしれませんね。その健康食品店って従業員もオタクばっかりでちゃんとしたエキスパートもおいている信頼できる店なんですよ。
そんな店で変な大豆を売っているとも思えないんだけどなぁ。でも食用なら問題は無い?
違う店で大豆を買ってそれでやってみましょうか。
それにしても発芽率100%なんてことはあり得ませんし、発芽しない種は腐りますし、やっぱり水替え、リンスもしないのは無理なんだろうか。
だったとしたらどうして土耕栽培している農家は大丈夫?私も土耕栽培に近いことを今回試しているのに。
でもやっぱり土耕とバーミキュライトの違いってのもあるのかもしれませんね。土には数えきれいないぐらいの菌やバクテリヤ、様々な生物が存在していますし、それらが様々な養分を分解して栄養を作っているし、もちろん病気もそこから出てくるんだけれど、死んだものを分解するなり、あるいは腐敗菌が繁殖しないなんらかのシステムが土にはあるんでしょうね。でもバーミキュライトという無機質で、栄養もなければ生物も存在しない培土にはその機能がないのかも。
ま、その辺は専門的に勉強していない私にわかるはずもないのだけれど、「種を蒔いたら収穫までは放置」に挑戦したいです。でもモヤシ系は無理かな。カイワレならできないこともない。では大豆をカイワレと同じように育てたらちゃんと育つのか?それはこれからの課題ですが、あんな大きな種子を2,30個育ててモヤシサイズで収穫するような馬鹿なことはしたくありませんよねぇ。でも実験としてやってみるべきか。
何がおかしいんでしょうね。先日大量に収穫したグリーンマッペ(緑豆)モヤシには何の問題もなかったから、やっぱり元の大豆がおかしいのか。
異臭が出てくるのは腐っているのが中に混じっているからで、腐るのは大体水のやり過ぎが殆どだし、水を使わずにミスト(霧)だけで育ててみるか・・・・・
ポッティングミックスでも買ってきて大豆を育ててみれば何かわかるかもしれないけれど、家の中に本物の土を持ち込んで栽培を始めたらヨメサンに殺されそう。(笑)
日本のモヤシ製造者のぼやきを見つけました。
○ 市販のもやしは、もやし用に開発され、発芽チェックもされた中国産の緑豆やブラックペッパを使っています。そのため、失敗が少ないよう技術が確立されています。
○ 現在新豆(ダボ注:大豆のこと)の原料を使用しておりますが、原料の発芽率が大変悪く、栽培5日目以降から腐りが発生し腐ったもやしが他の育成を邪魔しております。そのため原料の仕込量を2倍にして栽培し、発注量のもやしを確保しております。豆の傷につきましては、栽培中4~5日目から発生します。これは、原料豆についている傷で、栽培中に黒色に変色してまいります。仕込段階では判別できせん。洗浄、選別を通常の2倍の作業員で行っておりますが、作業員の接触が増える分、もやしの折れなどが多く発生しております。
グリーンマッペは簡単に出来たけれど、大豆モヤシは難しさがあるみたいですね。ましてや放置で作ろうなんて馬鹿なことを素人が考えるべきじゃないかな。(笑)
大豆モヤシ用の大豆を販売している業者がこのようなことを書いています。
Not all Soy Beans will sprout. Ours usually will, but as with all of our seeds they are intended – and selected by us – for sprouting. Soy requires more attention to detail than most other sprouts. Soy doesn’t have as high a germination rate as most beans, but ours are generally pretty good – with at least 80% germinating.
全ての大豆が発芽するわけじゃなく、大豆は他のモヤシ(やカイワレ)より注意が必要である。大豆そのものの発芽率は高くはない。しかしながら我々の大豆の発芽率は良く、最低でも80%は発芽する。
つまり発芽率が良いと宣伝する業者の大豆でも80%程度だとすると、20%は死んで腐ると考えれば、収穫まで放置なんてことは夢のまた夢ってことですかね。じゃぁ、上の青森の温泉モヤシはどうなっているんだろうか。
どちらにしてもまともにやろうとした場合、そこらで買ってきた種で「楽をして」「出来の良いもの」を作ろうなんてのが間違いなんでしょう。せめて良い種を入手して、手抜きはせずにそこそこ面倒も見て、基本的には難しい種類には手を出すな、ってことでしょうか。
でも大豆もやしが難しい種類だとは思わなかったです。
この韓国女性だけど、大豆もやしを非常にうまく育てています。でも使っているのはスプラウト用の大豆。普通の(食用)とは大きな違いがあると言っている。0:30の辺りから。
こういうことか・・・・・・・・・・
モヤシを育てるなら大豆もやし(豆もやし)じゃなくてグリーンマッペ(緑豆)もやしにしておくべきってことなんでしょう。
でも豆もやしは豆もやしのよいところがあるんですよね~。
結論としては、どうしても豆もやしが欲しければ、どうにかモヤシ(スプラウト)用の大豆を手に入れるか、それとも普通の大豆できっちり面倒を見ながら育てるかのどちらかってことでしょう。