日曜日は相場の反省会

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日曜日は市場が閉まっていますので前の週の反省会をするのに適しているわけですが、ここのところの動きは面白かったですね。

円安の一本調子で米ドル、豪ドル投資をしている人たちはウハウハだったのでしょうか。

私はと言いますと、ここのところデイトレは一切しておらず、かと言って長期投資は全くできませんが、時間軸の長い投資に少しずつ慣れてきたような感じです。最近は1分足どころか5分足も見ません。毎度の話ですが、やっぱり4時間足を見ていれば流れが良く分かる。で、タイミングを見たい場合には30分足とか。

私としては非常に良い傾向で、このまま進めばデイトレ職人をやめて「投資家」に成れるかもしれない。(笑)

相場と付き合うという意味では全く同じですが、デイトレって投資じゃないと私は考えていまして、まさに職人。あるいは船に乗って漁に出る、山に入ってキノコや山菜を採るのと全く同じで、いわゆる「仕事」であって「投資」とはかなり違います。ま、投資も仕事だと言えますが、私の中では区別しています。

ましてやデイトレ職人は好きな時間に出来るとは言っても、効率が良いのは夜、夜中ですから、どうしたって生活が乱れて来るし、ジジーには結構厳しい。目も半端じゃなく疲れますし。

ですからどんなに職人芸がうまくなっても長続きするものではないし、もっとゆったり構えて出来ないかとこの何年か悩み続けて来ました。チャートの見方としては1分足も日足も(私の場合は)同じですが、では同じように勝負できるかというとそんなこともないのね。

1分足ですとそれこそどんどん相場は動いていきますが、日足は一日に1本しか増えない。当たり前の話ですが、これに我慢が出来ないんですね。昨日と今日はさほど大きな違いは無いし、明日も同じであるのが普通。毎日毎日トレンドが変わったり、売買ポイントがあるわけじゃありませんから。

だから動きがつまらないと、もうどうでもよくなっちゃうんですね。かと言ってぼんやり見ていると動き出した時を逃したり。そもそもここだ!というポイントなんて(私の場合は)数ヶ月に一度とかですから待ちくたびれるし、気を抜いていると乗り遅れたり。

それと重要な事は、デイトレとか短期売買だと回数で利益を積み上げることが出来ますから、一勝負ごとの投資額ってたいして大きくする必要もないわけです。とにかく雑魚でも釣り上げて、総重量を稼ぐという方法ですから。ところが日足を見ての投資となりますと大物狙いの一本釣りみたいなもので、チャンスが少ない代わりにその勝負でそれなりの額を稼がなくてはなりませんから、どうしたって投資額は大きくなる。つまり、私みたいな小心者にはその恐怖に耐えられないんです。また出撃回数が少ないし、保持期間も短い戦法ですから資金の回転率も悪いんですね。

そのジレンマがあるわけですが、年齢と目や頭の劣化は待ってくれませんからいつまでもデイトレなんかやってられません。

でも最近、多少はどうにかなるかという指針は見えてきました。デイトレでもない、日足を見てののんびりでもない、その中間と言いますか、2、3日から7、10日ぐらいのスパンでの勝負方法が段々見えてきました。で、見るチャートは4時間足を重視。

この方法を早く確立したいと思っています。ジジーになったのに毎日毎日チャートとにらめっこしたり、旅行に行ってもソワソワするような長期投資はジジー向きではないと思っていますし、数日から1,2週間の勝負スパンなら、いくらでも時間が取れますから。それこそ一ヶ月おきに集中しても良いし、半年頑張って半年遊ぶでも良いし、常時ポジションが建っているわけじゃありませんからポジションが無い時に波乱が起きようと、大暴落大暴騰があっても全く関係なし。

ま、そんな感じでの相場との付き合い方を早く確立したいです。

でも実はそれで全て収まるわけじゃなくて、つまりこの話は「いかに収入を得るか」の話でしかなくて、もう一つ重要なことも忘れることは出来ません。それは「資産の保全」。資産が少なくて、稼ぐことに集中する若い時は別ですが、歳を取ってきますと稼ぐことよりやっとのことで溜め込んだ「資産の保全」が重要になってきますよね。これこそが「生活の土台」であって、これに問題が起きたらアウトですから。

この資産の形態は人それぞれで、不動産であったり、株式、債権、ファンドあるいは定期預金であったり(年金も資産と同じ)。それぞれ手当の仕方が違いますが、海外在住となりますとそれに為替がプラスされますからかなりややこしい話になります。で、これを放置してしまうようであれば、上に書いたデイトレがどうじゃの多少長いスパンで売買するとか、そんなことはどうでもよい小さな話になってしまう。畑で一生懸命仕事をしている内に、母屋や倉庫が大火事で消失するのと同じ。

本当はここにもちゃんとメスを入れて大丈夫なようにしなくてはならないわけですが、それに必要なスキルはまさに長期投資のスキルであって、私に欠けているもの。

これのうまい人ってやっぱりいて、ある日ある時、全ての外貨資産を日本円に変えたとか、その逆とか、大きく生きる世界そのものを変えることが出来る人っているんですね。凄いと思います。

でもねぇ、それもどんなもんかなとも思うんです。実は私のオヤジがそのタイプで、どうしてそんな大きな変身を決め、実行できるのか不思議でしょうがありません。過去においては20年ぐらい前の円高の時にも、もうここまで!と全ての外貨投資から撤退したり、銀行の担当も唸るような行動ができるんですが、良い時はそれで良し。でも大ハズレもあるんですね。私のオヤジは2度の大きな失敗を経験していまして、結局それが人生を決めてしまうんですね。うまく行ったことでは人生は変わらない。人生を決めるのは「失敗」。面白いと思います。

そんなことを考えると、そもそも優柔不断な私としては「余計なことをしないのも戦略のうち」だなんて思ってしまう。(笑)

豪ドルにどっぷり浸かっている私ですから、今のように豪ドルが強いと嬉しいのですが、2008年の10月の出来事は一生忘れないでしょう。100円台だった豪ドルがたった3ヶ月の間に55円まで下がったんですから。あの時は、もう終わりだと覚悟を決めたくらい。(笑)

あの時のチャートです。今でもこれを見るとあの時の恐怖が舞い戻ってきます。月足です。

今、思い返せば、上がったものは下がる、下がったものは上がるというのが世の常ですが、人間の心理ってそれを信じるだけの強さってないのね。マレーシア在住の日本人だとして、1リンギットがあっという間に80円になるのと一緒ですから、その恐怖はおわかりになると思います。

こういう動きが起きた時に、ここでヘッジを入れたほうが良いと思う場面っていくらでもあるんですよね。でもヘッジは無料で出来るわけでもないですから「その資金があるのかないのか」が問題になります。またここで反転するだろうとか、ここまで落ちたら積極的に買い向かっても良いだろうと思っても、そういう非常事態の時に投資できる余裕資金がないのも普通。株も同じで、ここまでトヨタが下げるのなら買っても良いだろうと思っても、そもそも市場参加者に買う金がないからそこまで下がるんですね。それどころか資金の引き上げが急務だったりして、新規投資なんて出来る環境にない。これは自分も同じ。(資産づくりがうまい人はこの世間の動きと逆のことをやるのね)

ま、そんなこんなで「安全」をいくら考えても凡人の脳みそでは無理があって、私は考えることを拒否しようとは思いませんが、諦めることも大事だと思っていまして、最終的には「豪ドルと運命を共にする」という考え方です。

ま、その時はその時と思うしか無いし、もしそれが起きてもまたゼロから立ち上がれるスキル(根性ではない)を持つことがやっぱり大事なのだろうと。そういう意味で、どんな世界になっても相場はなくなりませんから、デイトレだろうとスイングだろうと、相場で生きるスキルは磨き続ける必要があると思っています。そして出来ることなら私の知る全てを子供にそのまま伝えたい。

どうなるんでしょうね。息子を徹底的に仕込むには今しかないと、彼の就職も(相談の上)やめてもらったのですが、彼は現在青春時代を過ごしたメルボルンに遊びに行って、楽しんでいる様子。 Orz

ったくよ~~~。だいじょうぶかぁ~~~?やっぱりあそこの息子はバカ息子だったなんて言われないようにしてくれよ~。(笑)

冗談はさておき、ここのところの為替の動きの相関関係はこんな感じ。

一般的に日本人は「円」を中心に考えて円安だとか円高だとか言いますが、円はそのままでも米ドルが上がれば結果的に円安の形になりますし、米ドルが動かずとも円が下がれば当然円安の形になりますが、その違いを把握しないと全く意味がないと思うんです。ということで、為替はこの相関関係を見るのが重要でしょう。

今回はドルは上がり、円も下がっている。だからこれだけ大きな円安という形になるんですね。しかし豪ドルも凄いなぁ。ジェットコースターみたいな奴ですが、やっぱり豪ドルって(金利も高いし)頼もしい。

また参考としてチャートを出しますが、USD/JPYも4時間足だと流れが非常にわかりやすいし、タイミング(出撃撤退の場所)も取りやすいはず。

USD/JPY Day chart

USD/JPY 4H chart

金(ゴールド)も(長期投資として)面白いのじゃないかと何度かブログに書いていますが、動きは全く面白くない動き。

ただ、日足チャートを見てみますと上下の動きが収斂してきて、そろそろ動くぞというところで(残念ながら)下方向へ向かいました。ただ、その場所はありとあらゆる指標が下げトレンドを示唆していまして、見やすい形だと思います。定石通りの動き。

金投資をするなら先物でもCFDでもヘッジが出来る状態を作ることが大事だと思います。で、下げると思ったらショートポジションを取る。基本的にロングポジションは取りませんが、それでうまくいくならそもそも金投資も必要なくて、ロングでもショートでもタイミングを見ながらやれば良いということになってしまいます。でもこのケースでは「投資は裸(単独の売りor買い)で行わない」つまり、「投資とヘッジは対であるべき」という考え方を育てる練習に良いと思っています。オプションも同じ。

4時間足。

    

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