なぜマレーシアリンギットと相関性がある通貨を知る必要があるのかは、興味がある方はこのブログの過去ログを探してみてください。
と書き捨てるのも申し訳ないので簡単に書きますが、マレーシアリンギットって世界では辺境の通貨で、他の通貨の様な流動性がありませんね。(まともに使える)FXも無い(あることはあるのは前の日記に書いています)、先物もオプションもない。つまり、リンギットって「防衛」するのが非常に難しい通貨であると思うわけで、資産をマレーシアリンギットに替えるのは抵抗がある方も多い(リンギットの値上がりそのものを狙う場合は別)。自由に資産を動かそうとする人には足枷手枷が多すぎる。その場合は、相関性のある流動性の高い通貨を持てば、結果的にリンギットを持っているのと同じになるという考え方です。
今日、それに関してへーーと思うニュースがありました。ああ、昨日のニュースだ。
円・ウォン安ドル高…同調化の現象深刻化 ← クリック
円安ドル高は日本の事情が大きいと思いますが、ドル高傾向が他通貨にも波及しているという内容です。先月末からの動きに関してですが、USD/JPUは5.2%の動きに対し、各国通貨の動きは以下の通り。
マレーシアのリンギット2.4%、シンガポールドル1.5%、台湾ドル1.3%、インドのルピー1.2%、タイバーツ1.0%、インドネシアルピア0.7%、ベトナムのドン0.6%、フィリピンのペソ0.3%、中国の元0.2%とそれぞれ対ドル劣勢傾向を記録した。香港ドルはほとんど変化がなかった。
私はリンギットと米ドルとの相関性が高いと今まで何度もブログに書いていますが、このニュースではそれを全面否定する内容。
米ドルよりシンガポールドルとの方が相関性は高いとも書いてきましたが、米ドルとの感応性がこれほど違いますとそれも怪しいもんですね。
ま、この辺はエクセルにデータを読み込んで、逐一わかるようにしておけば良いとは思いますが、取引通貨を頻繁に変えるなんてことは出来ませんし、また流動性の意味からも、このニュースを見た後でも「やっぱり米ドル」だろうなと思います。
結局、どの通貨というのは、それを選べばどうにかなるわけでもなくて、結局は自分が売買するタイミングが全てですから、米ドルを持っていれば安心、相関性の高い通貨を持てばそれでOKなんてこともないんですね。各通貨での運用%の違いも大事ですし。
気になる人はヤフーファイナンスのチャートを見ると大体どんな様子かは把握できるはず。対リンギットで多くの通貨がどうなっているか一つのチャートに重ねて表示が出来ますから。
このヤフーファイナンスのページが良いかも ← クリック
とりあえずこの直近5年の
○ JPY/MYR ブルー
○ USD/MYR 赤
○ SGD/MYR ピンク
のチャートを重ねてあります。
また日本から見たMYR、USD、SGDはこうなります。
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