裁判所に出頭命令が来た~~~

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やっちまいましたよ、大ドジ。裁判所に出頭命令。交通違反がらみなんですが、内容は「無免許運転」。

免許がなかったのか?じゃなくて、私の免許が「停止」状態になっているのを知りませんでした。停止になった理由は「スピード違反の罰金を払わなかった」から。

どうして払わなかったのかですが、そもそもスピード違反をしたことさえ知らずに「通知書」が来たのも気が付かなかったから。こちらってその手の重要書類が「書留」で来ることはなく、多くのDM、ジャンクメールの一つだと私が判断して見なかったのか、それともいつものパターンで我が家に配達されていなかったのか、そこがわからず。オーストラリアの郵便事情が悪いのは何度かブログに書いていますが、でも悪いのは私。間違いなし。

どうしてそれが発覚したのかですが、昨日、普通に車で走っていますと、後ろを走っていたパトカーが私に「停止しろ」との合図。一体何があったのかと思って路肩に車を止めたのですが、私が無免許運転の状態になっていると言われたわけです。いちいち走ってる車のナンバーからそんなことを調べているのにびっくりですが、まさか違反をし、罰金をはらず、停止状態になっているなんてのはもっとびっくり。

で、「裁判所に出頭しろ」ということになったわけ。

免許の停止状態は罰金を払えばすぐに解除されるとのことで、いわゆる違反を重ねて「持ちポイント」がなくなり免停になったのとは違う免停なので助かりました。息子が一緒に乗っていましたので、息子に運転を変わってもらい家に帰りまして、すぐに罰金は電話で支払ったところ、その場で免停は解除。

ところが「無免許運転」の方はこれとは別件なわけで、裁判所に出頭です。

交通関係で裁判所に出頭なんて大したことないと思うでしょ?

ところがですね、10年以上前に「飲酒」で捕まって裁判所に出頭になったことがあるんですが、日本の「簡易裁判」を想像していたら全く違うのに驚きました。普通の裁判なんですよ。

原告は警察で、ハイドンみたいなかつらを被った裁判官の前に立たされ、私は被告。警察官が訴状を読み上げるわけですが、これがまた英語が半端じゃなく難しいんですね。全くわからないないんですよ。英語ではない言語を聞いているようなもの。

そこで私は正直に「言葉がわからないので、また後日改めて裁判をしてもらえないか」と願い出て、それが受理され、とりあえずその日は終わり。その後、裁判所の周りに多くある弁護士事務所に飛び込みで入って(日本語は全く通じない)弁護士を雇い、後日また裁判に出たのですが、交通関係だからといって、「どうもすいませんでした」と頭を下げ、調書だかなんだかに拇印を押して罰金を払えば良いという日本の簡易裁判とは大違い。弁護士の弁護を聞いていると、私の生まれからオーストラリアに渡って何をし、どんな生き方をしているかとか、「悪いやつじゃない」、「コミュニティに日頃どんな貢献をしているか」とかそういうことを言うのね。また「反省の度合い」もとうとうと述べるんですよ。

で、その場で判決が出て、罪状が決まる。その時は罰金だけ。また警察の方からは「免停処分」。罰金は確か450ドルぐらいだったかなぁ。弁護士費用は500ドルぐらいだったか。この裁判で忘れられないのは、裁判官が「飲酒運転は公衆に対する攻撃である」と言った言葉。それは全くその通りで、それ以来、「このぐらいは大丈夫なはずだ」レベルの飲酒運転も一切やめました。ってアタリマエのことなんですが・・。(笑)

あの時の経験があるので、裁判所へ出頭するのはかなり気が重いです。

そう言えば、その時の裁判ですが、同じような裁判を受ける被告がそれなりの数がいるのね。まず待合室でかなり長い時間待たされていた時にびっくりしたのは、常習犯みたいなのばかりなんですよ。裁判なのに酒臭いままのオヤジとか。そんな連中と話をしたのですが、「お前が捕まった時のアルコールの数値はなんだったんだ?」と聞かれたので「0.055」と答えたのですが、一同大笑い。0.05が確かリミットでそれ以下なら飲酒にはならないのに、0.005だけのオーバーなんて普通は見逃してくれんじゃないか?ということらしい。「お前はアンラッキーだったな」なんて言われました。

そして裁判室にはいるわけですが、まずは傍聴席で座って、この部屋の中で今行われている裁判が終わるのを待つんですが、私の直前に行われていた裁判はなんだったと思います?

連続強盗犯

その後に私の名前が呼ばれたわけですが、思わずうなだれて手錠をはめられた両手を前に出して歩くような気分になりましたっけ。(笑)

ただし、罰金を電話で払う時に、応対に出た女性にいろいろ聞いてみたんですよ。今後どういうプロシジャーで進むのかと。彼女の話は警察官に聞いたことと同じで、スピード違反の罰金の支払いが済めばその件は終わり。免停も今解除したと。しかし無免許運転は別なのでそれに関しては裁判所に出頭すること、とのこと。で、その裁判の事も聞いてみたんです。無免許運転の罰金刑は(ネットで事前に調べたところ)上限4000ドルで、拘留もあるようになっていますが、まさかそんなことは無いにしても、ではどのくらいかは全くわからないわけですから。

彼女は「自分はそれを言える立場にない」というのですが、「個人的にどう思うかを聞きたい」とお願いしたところ、「飲酒運転と無免許運転はまるで扱いが違う」とのこと。飲酒運転は「暴行」とかその手と同じ扱い。でも無免許は重大な犯罪ではなく、貴方はその状態で事故や重大な過失をしたわけではないので、罰金も1000ドル以下だろうと話をしてくれました。

でも無免許で飲酒や事故を起こすとかなり半端じゃない罪に問われると。

ま、いろいろ考えあわすと、自分が免停状態にあったのを知らなかったわけですから、昨日、捕まったのは良かったってことですね。もし事故でも起こしてそれが発覚したら・・・・。考えただけでもゾッとします。本当にドジでした。

でも裁判所ってイヤですよね。できることなら一生行きたくない場所。

ところで、もし英語がわからない、あやしい場合はどうするかですが、この場合は通訳を雇うわけですが、友人とか知り合いの通訳ってわけにはいかないんですね。その通訳が間違えたり勝手なことを言うかもしれないですから。ですから国が認めた通訳を使うしか無いのですが、移民の国であるオーストラリアはそのサービスが整っていまして、その通訳も無料でお願いできます。国費から支払われるんですね。

オーストラリアに渡ってすぐの頃、ヨメさんが運転免許証を取るときにそれをお願いしたことがあります。筆記試験、実技試験の時にもびったり横にその通訳がついてくれる。でもヨメさんは一発で受からないわけで(笑)、何度か同じ通訳に来てもらったことがあります。その通訳は日本人女性でしたが、その後友人になりまして、いろいろ話を聞きましたが、結構日本人の裁判沙汰ってあるとのこと。そういえば、私の友人にも登録された通訳がいまして、日本人の裁判に出たことがあると言っていましたっけ。

今回の裁判ですが、私は通訳なし、弁護士なしでやってみるつもりです。大丈夫かな? (笑)

私みたいにこういう「恥」を公にする馬鹿っていないのが普通で、皆さん、口に出さないだけでいろいろあるのかもですね。

 

 
    

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