オーストラリア移住予定の方と会ってきた

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このブログの読者でオーストラリアへ移住予定の方がゴールドコーストに遊びに来ました。いろいろとお話を聞きたいとのことで、息子も連れてお会いしてきました。息子を見れば海外で子供を育てるとどうなるのか、またどういう問題点があるのかを本人から聞くのが一番だと思いましたから。

食事もしながら5時間近くお話をしましたが、どれだけのことをお伝え出来たのかは疑問です。ただ30代の方でしたが、話をすると完全に成熟しているオヤジみたいな人で(笑)、浮かれているというか、夢を追いかけているとかそういうのがまるで無い方で、非常に冷静な方だったのが印象的です。私があの歳の頃は・・・・・、ま、それは考えないことにします。(笑)

私のブログをかなり読み込んでいるようで、話はスムーズでした。でも私が強調したのは

○ 税金を甘く見ないこと

この一点でしょうか。これって面白い現象なのですが、今まで移住計画を持つ方とは随分情報交換をさせてもらいましたし、ネットの中でもそんな話があると見ているのですが、意外に税金の話が出ないんですね。この理由は私にはまるでわからないのですが、中には全く税金を計算にいれてない方もいらっしゃっるのは本当に不思議。

生活費がどうだとか子どもの教育費はどうだとか、そちらの方ばかりに気を取られていて、年間の生活費合計は税引きであって、それを稼ぎだすにはいくらの税込み収入が必要なのかちゃんと計算する方は意外に少ないというのが私の印象です。これは資産を多くお持ちの方の傾向かもしれませんが、「資産を切り崩しても良い」という考え方が根底にあるのではないかと私は想像しています。

ただ、俗にいう「金利生活」とか「投資による収入のみに頼る」のは非常に危険というか、長い目で見ると破綻する可能性が高いのはいつもこのブログに書いているとおりで、インフレの怖さを特に若い日本人の方々はご存じないのかなと思ったり。また小さいお子さんをお持ちの方は毎年毎年恐ろしいスピードで出費が増え、高校大学の頃には学費だけでも小さい頃の8-10倍ぐらいになることもあるのが想像できない様子。また世の中は変わりどんどん新しく便利なモノやサービスが出てきますからそういうプラスアルファの出費増も入れますと、年間10%ぐらいの利回り目標にしないと何十年も長い間生きていくのは簡単ではないはず。そして税金がかかるとなれば、当然その分も上乗せして稼がないとなりません。

この辺のリスクを今日会った方は考えているようで、日本の事業を閉める、あるいは手放してしまうことの危険性を心配していらっしゃいました。これは全くその通りで、投資だけで食うのは簡単ではありませんし、為替は短期間に半分になったりすることもありますし、複数の収入源、特に居住国以外にあるのならそれの維持はMUSTだと思います。

しかし、オーストラリアの納税義務者となれば全世界の所得に課税されますし、基本的には総合課税ですので、日本にいる時より手取り収入が減る可能性も大きいはず。

また昔から「海外にお金を出す」というのが流行っていますが、今の時代、無記名とか持ち主がわからないようになっているファンドなどは「普通の国の居住者」では作れないようになっていますし、ネットの中では「我社が紹介する金融機関なら大丈夫」という犯罪の片棒をかつぐような業者もいますが、世界の流れはそれを許さない方向に動いているし私の知る限りの大手の銀行、プライベートバンクもその方向ですので、「ある種の行為」を前提に動くのはうまくないのではないかという話はさせてもらいました。もちろんそんなことをしようと思うみたいな話が出たわけではありませんが、一般論としての話。

本年度の税率はこんな感じ。かつては5万ドルを超える部分は50%なんていう時代もありまして、そういう意味では税金は安くなっていると言って良いのかも。ただ収入の種類によってはかなり厳しい税率でしょう。

0 – $18,200       Nil
$18,201 – $37,000   19c for each $1 over $18,200
$37,001 – $80,000   $3,572 plus 32.5c for each $1 over $37,000
$80,001 – $180,000   $17,547 plus 37c for each $1 over $80,000
$180,001 and over   $54,547 plus 45c for each $1 over $180,000
出典:オーストラリア国税局

色々お話をさせていただきましたが、ご家族はどういう考えなのかって非常に大事で、お子様はかなり小さいので別にしても、奥様は「貴方の決めたとおりに着いていきます」タイプの方だと聞いてびっくりするやら、羨ましいやら。(笑)

ちなみに我が家のヨメさんは「あんたに無理やり連れて来られた」と言うようになりました(笑)。オーストラリアが良いって言ったのはどこの誰だか忘れている様子・・・・・・。

 

 
    

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