安倍さんが4月26日にアメリカを公式訪問、そして29日には議会演説をする予定。日本の首相が米議会上下両院合同会議で演説するのは初めてのこと。
米議会筋によると、安倍首相は、第2次大戦当時の日本軍の行為について、いずれかの形で言及する見通しであるという。また、米退役軍人団体は、安倍首相に戦時中の日本の過ちを認めることを要求しており、このような …
米議会筋によると、安倍首相は、第2次大戦当時の日本軍の行為について、いずれかの形で言及する見通しであるという。また、米退役軍人団体は、安倍首相に戦時中の日本の過ちを認めることを要求しており、このような動きにどの程度まで配慮するかが注目されている。
これってどちらが希望したのか、許可されたのかとかそういうところはわからないわけですが、安倍さんは何をしゃべろうと思っているんでしょうか。多分、安倍さんが何をしゃべるつもりかというのはアメリカ側には連絡が行っていると私は想像していて、「爆弾宣言」をしそうな同盟国の首相に演説をさせるわけがないと思っています。アメリカにとっての爆弾宣言とは「日本の歴史修正主義」であり、安倍さんが前から言ってる「戦後レジームからの脱却」でしょうが、もしこれに関して安倍さんが「何も言わない」としたら、安倍さんが長年抱いていた「日本人向けの」「戦後レジームからの脱却」論は嘘になる。
でもそれを言ったら「世界が大騒ぎになる」。
歴史問題も同じで、「謝れ」を連発する彼の国々に配慮する必要は無いにしても、アメリカでもそれが問題になり広がりを見せている今、「アメリカに対して」言わないわけにはいかないんじゃないでしょうかね。また同盟国である韓国に日本がどう対処するつもりなのかはアメリカも興味があるわけで、やっぱり歴史問題に触れないわけにもいかないんでしょう。
「積極的な未来志向」の安倍さんということだけれど、では過去のことは何も言わないで済むのか。あるいは「積極的に解決に向けて努力する」程度でごまかすのか。
そんなことを考えていたら、こんなニュース。「「植民地支配と侵略の定義はいろいろ議論があり、答えることは困難である」との政府答弁書を閣議決定した。」
「アメリカでの演説が決定した」のとこの「閣議決定」にどんな関係があるんでしょうか。時期が重なるところが気になります。
確かに「侵略の定義」は国際的にも固まっていない様で、一般論としてはそれで良いにしても、それを言えば当然「中国大陸と朝鮮半島」のことを誰もが連想するはずで、「あれは侵略ではない」という意味に捉えるのが普通。
何を喋るんでしょうねぇ。
今までの日本の首相なら「この場で演説する機会を与えていただき感謝します」とか「歯の浮くような理想論」を言って終わりなんだろうと思いますが、私は安倍さんはそういうタイプじゃないと思うんですよ。当然、アメリカもそれを知っている。
まさか、これって「アメリカの安倍さんに対する【踏み絵】」なんてことはないですかね。
「日本の首相が米議会上下両院合同会議で演説するのは初めてのこと」だと喜ぶのは早とちりで、「安倍さんは白黒付けることを迫られている」と考えるのが妥当のような気がしないでもありません。そしてそれを「飲んだ」から「演説が確定」したと。
でもそれをまた「利用するしたたかさ」が安倍さんにはあると私は思っているわけで、何を言うのかが本当に楽しみです。
これから一ヶ月ちょっとですが、近隣の国々、アメリカサイドから様々な「意見」「押し付け」が出てくるんでしょうね。また日本のメディアも「ツーカーのアメリカのメディア」にいろいろ書かせて(あるいは日本人が書いたものを彼らに出させて)「海外ではこういう報道がある」なんて騒ぐんでしょう。朝日新聞とヒジョーに仲の良いNYタイムズが何を書くのかもしっかり見ていようと思います。