マレーシアで落ち込んでいた息子

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今回の訪馬は長男と一緒に行ったわけですが、彼が大学時代非常に仲の良かったマレーシア人の友人と会いました。彼はメルボルン大学に留学していた同い年の青年。

何年ぶりかで会って盛り上がったそうですが、ホテルに帰ってきてから長男はしんみりとして落ち込んでいました。

そのマレー人の友人は卒業後有名な投資銀行に就職し、そしてその後なぜか大阪の建設会社に転職、そしてKLに戻ってきて起業したとのこと。まだ27歳ですがスタッフ4人抱えて事業を始めたらしい。

その会社のことや将来の夢を目を輝かせて語る友人と長男は自分を比べたんですね。そして自分には何の経験、経歴もなければ専門分野の知識も何もないと。

その友人は小さいながらデベロッパーを始めたそうで、どの地区のどんな規模だかわかりませんがすでに土地を買収し、ビルの建設に入っているらしく、それがうまくいけば(日本円で)億の利益が出る見込みだとのこと。

そんな話を聞いて、長男は増々自分を小さく感じたのでしょう。かなり落ち込んでいました。

でもま、人生いろいろで、その悔しさや劣等感を土台にして自分も羽ばたくしか無いと話しました。またそれだけ自由でチャンスがあるマレーシアに行くのだから、たとえ出発は遅れても若い時の数年なんかすぐに取り戻せると。

しかしやっぱりマレーシアの熱気は凄いですね。発展途上だから誰にでもチャンスがある。

とは言いつつ、息子の日本での就職内定を蹴らせてマレーシアで自営業をしろなんて言うバカな私と息子と本当にうまくやっていけるのだろか。あいつに私の技術の伝承は可能なのか。私の跡を継げるのか、そしてあいつはちゃんと食っていけるんだろうか、将来はどうなるんだろうかと、私にも不安が「かなり」あります。

でもやるしかないんですね。彼も私も内心はビビっているのですが、やるしかない。

5年後10年後にこのブログを読み返して、あの当時はこんな心配をしていたんだよね、なんて笑い話が出来ると良いなぁ。

今回の訪馬ではパワーと熱気に溢れるKLから元気を貰ったし、私達のために時間を割いてくれた方々の生き様も見て感動する部分もあったし、このまま私がゴールドコーストで枯れていくことを考えれば、また息子が大企業の歯車となって使いたいだけ使われて捨てられてしまう可能性も考えれば、マレーシアに渡るのは神様が我々に与えてくれたチャンスであるかもしれず、なんらかの結果を出すべく頑張ろうと息子と誓い合いました。

どうなりますかね~~~。

おかしな親子に勝機が訪れてくれることを願うばかりなり。

 
 
 

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