とうとう行ってきましたよ~~。チャンカットブキビンタンのエル・セルド。あのブタの丸焼きがあるお店。
6年前からずーっと行こうと思っていて今回までチャンスがありませんでした。
豚の丸焼きは10代の頃、グアムに入り浸っていた時に知り、豚の丸焼きがある国に行きますと飛びつくようにして食べていました。フィリピンのレチョンバブイ。バリ島のバビグリンとか。いやいや、オーストラリアにもあるか(笑)。中華にもありますよね。なぜかぺったんこになって潰れているような豚の丸焼き。それらは食べたことがないわ。^^
4人で行ったのですが、まずはビールで乾杯。年寄りは私だけでなんだか若返って盛り上がりました。こういう美味しいビールを飲んだのも久しぶり。
ハムの盛り合わせですが、半端なく美味しかった。左下がハモンイベリコデベジョータですね。イベリコ豚の生ハム。どれも塩気なんか効いてなくて本当に美味しかった。こういうハムってどうして売ってないんだろう・・、なんて考えながら食べてました。(笑)
このソーセージを巻いたものも美味しかった。なんなんだこれは。本当に不思議。でもこれってマッシュポテトとザワークラフトでドイツ料理?この店はスペイン料理だと思っていましたが、それともこれもスペイン料理?
パエリアも美味しかった。レモンの効き具合、ご飯の硬さが何とも言えず。
あああ、豚さんを忘れていました。これ。4人だったら半身で良いだろうとウエイターのサジェスチョン。
これが出てきた時には結構びっくりしました。だって子豚じゃなくて、まさに生まれたばかりみたいな小ささですから。大きい豚より子豚のほうが美味しいのはわかっていますが、まさかこんな小さいのは初めてで、想像もしていませんでした。これはデンマークから輸入しているとのこと。
皮も薄くパリパリに焼けていますからお皿で切れるんですね。代表がお皿で切って、そのお皿に皆の悪い運気を集めてお皿を叩き割る儀式みたいのをしました。で、皿を割る人だけが一つ願い事をいうことが出来る。長男がそれをやりましたが、何を願ったんでしょうね~。
これをまた細かく切り分けましてそれぞれの皿によそって食べるのですが、正直な所、思ったほどじゃなかったです。
豚が小さすぎるのね。皮のパリっと感も少ないわけですよ。薄すぎて。またあまりにも幼児そのものですから脂がまるで乗っていないのね。そしてちょっと癖がありました。野生の香りというか、なんというか・・・・。
私としてはやっぱりある程度の大きさの子豚が良いと思いました。そして新鮮であることはやっぱり大事な要素なんでしょう。バリ島のバビグリンもそうですが、パリっとした皮と、しっとりした肉のバランスがなんともいえないんですね。でもこの豚にはそれがありませんでした。
もちろんマズイわけじゃないんだけれど、豚の丸焼きの美味しさってこれじゃない。もしフィリピン人、グアム人、インドネシア人がこれを食べたら文句をいうはず。スペイン人だったら?
やっぱりバリ島のウブドゥでも行くしか無いんだろうか・・・・。残念だ~~~~~~~~~~。
このお店のハムやソーセージはかなり美味しいと思うので、次回は豚の丸焼きはパスしてハモンイベリコを主にしていろんなタパスを食べるのが良いかもしれない。
でもこの店のサービスの良さには感服しました。マレーシアじゃないみたい。ウエイターもウエイトレスもちゃんと客の目を見てしっかり話すのね。冗談も真面目な話もちゃんとできるし、私なんか途中で一服するために外へ出て、そこで一人のウェイターと話し込んじゃいましたが、結構盛り上がって面白かった。
いやね、半端じゃない絶世の美女(若い白人)が一人で食事をしていたんですよ。ワインを飲みながら。「あの人、綺麗だねー」「なんで一人なんだろう」なんてウエイターと話をしてました。もしかしたらあっち系の人かな?一杯おごって声をかけてみます?いやいや、それは結構、とか。(笑)
途中で大雨が降ってきまして、テーブルにも水が掛かるようになったんです。ですから部屋の中に移動することになったんですが、ウエイターが素早く動いてテーブルをセッティングしながら「I’m sorry」を連発するんですよ。だから「君が雨を降らせたのか?」なんて冗談で返しましたが(笑)、こういう機敏に動くスタッフってマレーシアでは見たこと無いので感心しちゃいました。
デザートは無料で出てくるわ。食後酒もワンショット無料で出てくるわ。帰りには姉妹店で使えるフリークーポンを70リンギット分くれるわ、サービス満点。それだけ値付けが高いってことなんでしょうが(笑)、このフリークーポンで息子と二人でタダ酒を目の前の違う店で飲んでいた時に、あのすれ違いざまに見ず知らずの青年が息子のおしりのポケットから1リンギット札を取り出す「事件」が起きたわけです。
このエル・セルドのオーナーは?と聞いた所、チャイニーズジャーマンだとややこしいことを言っていました。(笑)
チャイニーズ&ジャーマンかもですね。だからマッシュポテトにザワークラフトが出てきたのかもですね。
で、そのオーナーは近所に6店舗もっているそうです。儲かってまんな~~~~。(笑)
その一件のパブで息子と飲んだわけですが、メルボルンでは結構夜の世界で遊んだ彼は、これらの店のレベルはかなり高く、欧米に引けをとらないと言っていました。だから白人があの辺には集まるんでしょうね。店もスタッフもしっかりしているんでしょう。
それとですね、一つ良いことを発見しました。あの道路って凄く混雑していて、車であそこに行っても駐車に困りますよね。ところがこのエル・セルドの前に若者が立っておりまして、彼らがバレーパーキングの面倒を見ているのね。15リンギだそうです。結構利用者がいました。もちろんどの店の客って決まりがあるわけじゃなくて、あのへんで遊ぶなら彼らにバレーパーキングを頼めばOK。
こりゃいいこと見つけたと思いましたが、彼らは一体誰?車は安全?あんたの車なんか知らないよ、なんて言われたらどうする? (笑)
帰りはテクテク歩きながらアロー通りをちょっと見物し、ブキビンタンに帰りました。
12時を回っていましたが、アロー通りは結構人が出ていました。
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
これにて今回の訪馬の食べ物レポートは終わり~~~~。
---------(後記)-----------
思い出しましたが、KLで豚の丸焼きを出す店は何件かあって、チャンカットにもエルセルドの近くにもう一件スペイン料理があるのと、もしかしたらここが私の好きな豚の丸焼きがあるんじゃないかと思う店があります。
Ad hogという店で、その店のレポートを読んだだけですが、豚の丸焼きを「バビグリン」と呼ぶみたいで、インドネシアのそれと近いかもしれません。辺鄙なところにあるらしいですが、それのレポートはこれ。
豚の丸焼き好きとしては絶対にいくべきでしょうねぇ。(笑)