またカメラの話ですが、最近やっぱり4Kビデオを撮りたいと強く思うのです。
ユーチューブにはかなり多くの4K動画がアップロードされるようになりましたが、今までのハイビジョンである1080pと比べますと「明らかに」綺麗だと思います。解像度は4倍ですから4Kと言われるわけですが、精細感が半端じゃない。
でも4K対応テレビやPCで見るにしてもそれを表示するだけのモニターがなければ見ることさえできない。私のモニターは30インチのWQXGA(2560X1600)ですがこれでも4Kは表示できない。4Kは3840×2160ですから。
でも今までとはまるで違うのははっきりわかります。
今の時点では4K動画は必要ないような気もしますが、近い将来それが普通になる時代が来ますし、巷ではそれの倍の8Kの話まででている。
20年前のビデオを今見るとかなりがっかりしますが、それと同じことが起きるはずなんですね。
今の私はビデオを多く撮ることはしません。そもそも旅行にも行きませんし、写真のことで頭が一杯。
でもビデオを多く撮った2009年のニュージーランド旅行の記録(全部で数十時間分ある)を見ると、やっぱり動画は良いなぁと思うし、動画じゃないと記録できないことがたくさんあるのに気が付きます。
でも画質が酷いなんてもんじゃないんですね。私のビデオカメラは確か2007年に購入したものですが、今見ると「なんだこれ?」と思うくらい。今のビデオカメラは4Kじゃないにしても綺麗に映りますし精細感がある。
ここに一つの問題点も見えるんですね。
4Kならなんでも良いのかってわけじゃないってこと。今の1080pでも綺麗に映るビデオはあるわけで、「解像度だけ」を見ていても全く意味が無い。今の時点で市場に出ている4K動画が撮れるカメラを見ても、比較すると大きな違いがあるんですね。4Kの解像度は間違いなくあるにしても、レンズを含めた総合力として解像感のないものはいくらでもある。おもにアクションカメラと呼ばれるカメラの4Kがそれ。
でも今までのハイビジョンよりは解像感があるのは確か。
最近、カメラのビデオ機能がどんどん良くなって、ビデオカメラの売上がかなり落ちているようですが、やっぱりビデオカメラが欲しいと思うようになりました。専用機には専用機の良さがあります。
欲しいなぁ・・と思うビデオカメラはこれ。SonyのFDR AX30という機種。
映りはこんな。2160pに設定して見ると恐ろしいほど綺麗で精細感があって、私のビデオカメラとは天と地の差があるのがわかります。ただしネットのスピードが遅い、PCの処理能力が低いとカクカクしてダメです。
アクションカメラとして有名な(小さな玩具みたいな)GoPro4でも4Kの違いがはっきりわかります。
例えばこういう場面があったとして。
左の方に映っている人物の精細感がここまで違う。
これは今までのハイビジョン。
これが4K。細かいところまで映っているのがわかります。
人間の目って面白くて、良い物を見るとそれが普通になるんですね。で、前のを見ると「これってピンぼけか?」と思うようになる。(笑)
また4Kの解像度があると、ある一場面を切り出して写真としても使える時代になったってことですよね。800万画素の写真と同じですから。今までですと200万画素しかなくて、動画から切り出した写真はそれこそデジカメが出始めた頃の品質しかない。でも800万画素あれば十分写真として使える。ただし、動画から撮った静止画は「モーションブラー」と言われる「被写体の流れ」があるのが普通ですから、写真として切り抜くためにはそれなりの撮り方、つまりシャッタースピードを上げるとか、カメラを動かさない、あるいは動きの激しい被写体は撮らないことを考えないとボケボケの画像になってしまう。
ビデオ専用機の良さはあるものの、ひとつ気になることがあります。私のように「ボケ」を重視するタイプは困るんですね。ビデオ専用機はセンサーも小さく、レンズも暗いのが普通で「被写界深度」が深い。それだけピントの合う範囲が広いわけですが、ボケが出ない。これって映像を見ていても私の気になる点で、やっぱりボケの出るカメラ+レンズで撮った動画とは大きく違う。
そういう意味で、今の時点で一番気になるカメラはパナソニックのLX100というカメラです。これは
◯ 大きなマイクロフォーサーズのセンサーを積んでいる。
◯ レンズが明るい。
◯ 4K動画が撮れる。
だからボケがしっかり出るんですね。そしてこれはコンパクトデジカメで、かなり小さい。
かなり素晴らしい動画が撮れる。4Kで見てみてください。解像感、精細感があるとその場で実物を見ているような錯覚さえします。この動画は色をいじってありますが、精細感だけを見てみてください。
これが欲しくてウズウズしているんですが、4Kでは一歩進んでいるパナソニックをソニーが黙って見ているはずもなく、このLX100を追い越す機種を出してくるはずなんですね。近々、ソニーの大ヒットコンパクトデジカメであるRX100シリーズの第4作目が発表されるはずですが、これは今までのRX100とは違う大きさのセンサー、つまり1インチではなくてフォーサーズの大きさを使うという情報。そしてカメラの大きさは今までよりちょっと大きな程度とのこと。つまり、胸ポケットに入る大きさだということ。これが出るとパナソニックのこのLX100とガチでぶつかるはずで、それを楽しみにしています。
でもソニーって「映像のソニー」と言われる割にはいつも「熱問題」を抱えているんですね。これってバカみたいな話で、撮れることは撮れるけれど5分で止まったとか、カメラが冷えるまで撮れないとか、そういうことが起きるし、そういう商品を売るんですね。ですから新しいRX100には4Kを積んでくるだろうという噂はあっても、それが実用に耐えられるかどうかはまた別の話で、もしかしたら4Kを積んでこない可能性すらある。今の時点では4Kに関してはパナソニックのほうが先を走っている状態。
この新型が発表されて、それがどんなカメラであるのかが非常に気になるし楽しみです。
もし第4世代のRX100に4Kが積まれていたら購入対象として真剣に考えようと思いますし(私のRX100は初代で買い替え時期)、もし思ったほどじゃなければパナソニックのLX100にするか、あるいは4Kだけに絞ってビデオカメラを買うか、そんなことを考えています。
こんなことを考えているだけでも楽しいです。カメラって本当に面白い。(笑)