何でマレーシアに行くの?ってまた聞かれた

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マレーシアに行くことに決めた時には、友人知人からどうして?どうして?の嵐でしたが、最近は聞かれることもなく、きっと我々はもう行くつもりがないと思っているんでしょうね。だって行くと言い出してから6年経ちますから。(笑)

でも久しぶりに聞かれました。何でマレーシアに行くの?って。

答えはいつもここに書いているとおりで、オーストラリアの物価上昇、税金の高さに辟易しているから。このままここにいても生きては行けますが、私が望んでいた人生とちょっと違うんですね。「錦を飾って国に帰る」じゃありませんが、住んで、稼いで、家族を養って、老後は資産を食いつぶして・・って、それが出来るだけでも喜ばないとならないのはわかっているんですが、私としては自分で自分に「お前、良くやったじゃん」という終わり方をしたい。でもオーストラリアに居続けると生きるのが精一杯みたいな気がするわけです。

というかマレーシアを知ってしまったってことなんでしょうね。まず税金が掛からないって天国だと思うんですよ。ゴールドコーストから見たら物価はメチャ安だし、夫婦二人ならその税金分だけで基本的な生活はできてしまうというとんでもない国。青い鳥が「おいで~、おいで~~」と呼んでいる。(笑)

でもま、どうしてマレーシアに?って聞かれると、「ゴールドコーストには飽きた」とか「子供も手を離れてここにじっとしている意味が無い」とかそんな言い方をしています。

私の知り合いって、帰る人はもうとっくに帰ってしまっていて、残った人たちは皆さん安定してここに基盤を築いて生活しています。ほとんどが仕事はもうやめたか、ちょっとたまにやるような自営業ばかり。

でもたいしたもんだと思いますよ。この物価高、税金高でもちゃんとやっているんですから。

仕事をしている人はそれはそれで、いまさらもう動けないんですね。仕事が絶好調~~ってわけじゃなくても、それなりに家族が食っていける状況があるわけだから、下手に動いたら危ないし。この数年は私の周りでは「もうやっていけない」って話は全く聞こえてきませんし、本当に皆さん、大したもんですわ。

でもオーストラリアで生きていくのが楽ってわけでもなくて、私が気になっている一人の青年がいます。シドニーで知り合った寿司職人なのですが、もうやっていけないから日本に帰ろうと思う。その前にちょっとゴールドコーストの様子を見に来たという彼とあったんです。ゴールドコーストに仕事があれば少し頑張ってみようと思うけれど、駄目なら日本に帰るしかないと。

彼はどうしているのかなぁ・・・。

昔、私の仲の良い若者夫婦がいて、彼らは永住権が欲しくて何年間かいろいろ資格をとったり頑張ったのですが、結局駄目でオーストラリアの移住は諦めたというのがいます。彼らが最後に言っていた一言が忘れられないんですよ。「日本でも貧乏をすると思うけれど、同じ貧乏ならオーストラリアで貧乏をしたかった」って。彼らがそういう理由もよくわかるのですが、でももし永住権が取れていてもやっぱり生き延びるのは簡単ではないんですね。

まぁ、社会保障が充実していますし、年金も掛け金無しの年金と上乗せ分のスーパーアニュエーションをしっかり払い込んでいれば、そして持ち家があれば月に40万円程度にはなるはずで(よく知りません)生きていくのはどうにかなりますが、それまでに家族を養い子供に教育を与え、生き延びるのが難しい時代になったんでしょうね。特に板前の世界って結構競争が激しい。板前出身の人はかなりの人数いますし、ワーキングホリデーがあって下働きする日本人は結構いますから、若い板前はワーホリに仕事を食われるのかもしれませんね。ワーホリは安い給料でも働きますし、家族を養うとか家のローンとかそんなのもありませんから勝負にならない。

和食店も大きな店って少なくて、家族でこじんまりやる店が良い感じ。儲けているなぁと思う店って限られているけれど、家族とか夫婦でこじんまりやっていればどうにか食えるってことなんでしょう。でも新規でやって勝ち残るのは簡単ではないはず。最近またポチポチ店ができているようですが、みんな頑張ってほしいなぁ。次の時代の担い手ですから。

ま、そんなこんなで、私達の年代で、今までどうにかやってきたのに、今更日本に帰るとか他の国に行くのって珍しいようです。私の友人知人の中では「近年は」そういうのはいませんから。

生き残りの中の、脱落第一号って感じがしないでもなし。(笑)

でも脱落ではないのだ!もっと上を狙うのだ~、と強がってみる。

 
 
 

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